「娘が結婚することになった。」と友人のMが言う。
「そりゃあ、おめでとう。で、相手はどんな男?」
「さぁ、俺はまだ会っていない。男か女かも判らない。」
「男か女かも判らないって、・・・あーそうか、あれか。」
「あれか」というのは那覇市のパートナーシップ登録という、同性同士の婚姻(と同等の関係)も認めるという制度。2016年7月に施行されたもの。
ここで言うパートナーとは、どちらが夫でどちらが婦であるかという夫婦関係というより、互いに信頼し合い愛し合う共同生活者という意味であろうと思われる。
「相手が同性の女かもしれないということか?」
「あー、何となくそんな雰囲気がある。すげぇ仲良しの友達が1人いるんだよ。」
「そうか、しかし、まぁいいじゃないか、愛し合う人がいるなんて幸せだよ。」
「うん、しょうがないかと俺も半分諦めている。同棲して5年位になるしな。」
「で、結婚披露宴はいつだ?俺も招待してくれ、大いに祝ってやるよ。」
「バーカ、披露宴なんてできるかよ、みっともない。籍を入れるだけだ。」
上記の話から約1ヶ月後のこと、Mから電話があった。
「驚くな、娘が妊娠したぞ」って。そして、その約1年後にMの娘に可愛い女の子が無事産まれた。さらにそれから約1年後、彼女のパートナーにもこちらは元気な男の子が産まれた。「父親は誰?」と問う者はいない。それぞれの子供を我が子として扱い、お互いを愛し、子供たちを愛し、家族仲良く幸せに暮らしたとさ。めでたしめでたし。
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人間も動物なので子孫を残すという本能を持っている。よって、愛し合う相手は肉体的に異性ということになる。ではあるが、心と体が異なる性の人にとっては、子孫を残すという本能を持っているのにそれができない。子孫が絶えてしまうことになる。
子孫が絶えるということは、パートナーシップ登録という同性同士の結婚が増えると、ただでさえ減りつつある日本国の人口がさらに減ることになる。近い将来、団塊の世代が後期高齢者となり、少子化が益々進むとなると、国の存続さえ怪しくなる。
国が滅びてはいけない。で、同性同士の結婚が増えても人口が減らない策を考える。
遺伝子操作によって同性同士でも子供ができるようになる、とまで行かなくても、どちらか一方の近親者の卵子なり精子なりを貰って体外受精し子供を得ることはできるに違いない。そうやって、同性同士でも子供を持ち、家族をつくることができる、はず。愛の無い異性の夫婦より、愛し合う同性夫婦の方が愛のある家庭を作れるに違いない。子供を虐待するような、死に至らしめるような親は出てこないに違いない。と思う。最近、そういった悲しいニュースを聞いて、「それくらいなら」と上記の話を思い付いた。
記:2019.3.10 島乃ガジ丸 →ガジ丸の生活目次