「妊娠したみたい。」
「えーっ!俺以外の男とも付き合っていたのか?」
「何バカ言ってんのよ、あんたの子供よ。」
「えーっ!まだ3回しかやってないぞ、しかも、2回はゴムやっていたし、あとの1回だって、『安全日だから大丈夫』って言ってたじゃないか。何でだ?」
「安全日じゃ無かったみたいさぁ、勘違いだったみたい。」
「えーっ!」と言って、男は天を仰ぎ、「えーっ!」と言って、男は頭を抱え、「えーーーーっ!」と最後は絶望的な声をあげ、男はベッドに倒れ込んだ。女はゆっくりと男の後を追い、男の傍に座り、小悪魔的な笑みを浮かべながら言った。
「ねぇ、どうしよう?」
「どうしようって、どうするんだよー!」
「できちゃったものはしょうがないよね。」
「しょうがないって、お前、・・・お前もしかして・・・そりゃ反則だぞ!」
などと前置きが長くなったが、ここからが本題。
先週火曜日(6月20日)、宜野湾市民フォーラム木曜会が主催する第5回市民シンポジウムがあった。木曜会が主催する市民シンポジウムは、過去の全てに参加している私、しかも、今回は辺野古で実際に抗議活動している人が講師、ぜひ、参加したいと思ったのだが、ちょっと悩んだ。フォーラムは火曜日の夕方、その時間帯には私の大好きな豆腐屋の池田屋が行商に来る、池田屋の豆腐は食べたい、と思ってちょっと悩んだ。ということも余計な話だった。とにかく、その日、豆腐を諦めてシンポジウムに参加した。
第5回市民シンポジウムのタイトルは「辺野古、現場からの提言」で、内容は、大まかに言うと新基地工事の進捗状況。講師は、進捗状況を述べ、工事の違法性を説き、そういった中で、基地建設反対運動のこれからを語った。
私が「えっ?」と思ったのは「工事の違法性」。おとぼけ官房長官が「我が国は法治国家である・・・工事は粛々と進める」と何度か言っているので、政府はきちんと法を守っているのかと思っていた。しかし、辺野古新基地工事は違法だらけらしい。
具体的には、岩礁破砕許可が切れたままでの工事強行、設計概要変更申請を行っていない、実施設計、環境保全対策の事前協議を行っていない、環境保全策変更の知事承認を得ていないなどであった。そして、それらよりも私にとって判り易い違法が別にあった。
辺野古は現在、護岸工事における護岸の基礎部分となる捨石作業が行われているとのこと。捨石となる石材は、汚濁防止のため洗浄しなければならないらしいが、それがなされていないようであるとのこと。勤め人だった頃、私は公共工事の書類作りを何度もやっている。それで、設計図書通りに施工することは請負業者の義務であると知っている。
護岸工事の発注者は沖縄防衛局、受注者は本土の大手ゼネコン、発注者受注者共にちゃんとしたところ。それが杜撰な施工のままで許し許されている。何故か?
「ちゃんとやっていたら時間がかかる、洗浄など省いてとにかく早く埋め立てよう。埋め立ててしまえばもう元には戻らない。後の祭りだぜ」ということか?と疑う。
記:2017.6.30 島乃ガジ丸