ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

他人の振り見た玉子

2007年12月14日 | 通信-社会・生活

 食品の賞味期限改ざんが世間を騒がせている。賞味期限が過ぎたからと言って、そう大した問題では無い。私はそういったものをたびたび口にしているが、まだ、元気に生きている。最近、テレビなどで何度も解説されているので、今さらここで述べるほどのことでも無いのだが、簡単に言えば、「賞味期限が過ぎると品質が落ちます」、「消費期限が過ぎると食べるのに適さなくなります」ということになる。
 「賞味期限が過ぎると品質が落ちます」と言っても、製造日から一ヶ月を賞味期限としているお菓子が、期限から一週間過ぎたからといって、その品質に大きな変化があるとは思えない。少なくとも私は、両者の味の違いに気付かないと思う。
 「消費期限が過ぎると食べるのに適さなくなります」となると話は別である。食べるのに適さないということは、食べると体に不具合を起こす可能性があるということだ。賞味期限を過ぎたものはあまり気にならない私も、消費期限は気にする。消費期限を賞味期限と間違えて食べて、体に不具合を起こした経験が何度かあるからだ。

 消費期限が過ぎたものは危ないが、賞味期限が多少過ぎたものについてはさほど危険は無いということで、賞味期限については多少期限を延ばしても、安全ならばいいじゃないかという考え方ができる。賞味が落ちたら、落ちた分だけ安く売ればいいのだ。
 ところが、問題は別にある。「嘘をついている」ということである。我々消費者は「嘘をつかれて騙されている」ということである。これがおそらく、消費者の癇に障るのだと思う。「おのれー、騙しやがったな!」などと、気分悪くなるのだと思う。

  鶏卵を、平均して2日に1個から2個を私は食べている。したがって、週に1回か、2週に1回は玉子1パックを買っている。AスーパーではA玉子、BスーパーではB玉子を主に買っているが、どちらも自然とか安全とか書かれているものだ。
 玉子については、私は賞味期限を多少気にしている。生や半熟で食べる機会が多いからだ。で、なるべく新しいものを買うようにしている。AスーパーのA玉子には賞味期限だけでなく、産卵日も書かれてあるので、なお安心する。2日前とか3日前くらいの新鮮なものが手に入る。・・・のだが、じつは、その記載がずっと信用できないでいた。
 新鮮な玉子はモッコリしている。黄身とその周りが球形に近い形をしていて、モッコリと浮き上がっている。ところが、AスーパーのA玉子は、BスーパーのB玉子も同じようなものだが、割って中身を出すとたいていベチャとしているのだ。「嘘ついているな」と思いつつ、生で食べる予定を卵焼きに変えたりするのであった。

 たまには1パックの中に1、2個モッコリに出会うこともあったが、ほとんどがベチャであったAスーパーのA玉子、ところが、四週間ほど前に買ったそれは、1パック全てがモッコリ玉子に変わっていた。食品の賞味期限改ざんが世間を騒がせたことが、「他人の振り見て」となったのだと思う。久々に玉子かけご飯を食った。 
          

 記:2007.12.14 島乃ガジ丸