ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

エゾギクトリバ

2018年04月13日 | 動物:昆虫-鱗翅目(チョウ・ガ)

 蝦夷菊の誘い?

 今回紹介するエゾギクトリバ、下記説明文に蝦夷菊鳥羽と漢字表記しているが、「幼虫の食草はエゾギク・・・」と文献にあったのでそうしている。で、エゾギクって何だ?ということも調べる。エゾギクは広辞苑にあり「キク科の観賞用一年草。園芸上は属名のアスターで呼ばれる」のこと。漢字表記の蝦夷菊も同じく広辞苑にあった。

 エゾギクトリバの写真は2006年10月2日に撮っている。この年この月、私は11日から15日まで北海道の旅に出ている。エゾギクトリバに出会って9日後には北海道の大地を踏んでいる。蝦夷菊の誘いで・・・ということでは無い。写真の者がエゾギクトリバであると判ったのは写真を撮ってから13年も経った去年(2017年)の年末になってから。私が北海道へ行ったのは、可愛い女性がその年から北海道へ住んでいて、彼女に会いに行ったから。可愛い女性は結婚して北海道住まいとなった。新婚夫婦に歓待され、旨いウニを食い、鹿肉を食い、旨い酒を飲んだことを覚えている。

 
 エゾギクトリバ(蝦夷菊鳥羽):鱗翅目の昆虫
 トリバガ科 日本全土、沖縄島、西表島などに分布 方言名:ハベル(ガの総称)
 名前の由来は資料がなく正確には不明で、漢字表記の蝦夷菊鳥羽も私の勝手な想像であるが、根拠がない訳ではない。幼虫の食草がエゾギクなので蝦夷菊、鳥羽についてはサツマイモトリバの頁でも書いたようにトリバガ科の翅の形状が鳥の羽に似ているから。
 本種の分布、日本全土、沖縄島、西表島の他、国外では台湾、ヨーロッパにもいる。成虫は前翅長5~8ミリ。成虫の出現は2~11月とのことで、私の写真も10月。
 幼虫の食草はエゾギク、アレチノギクとある。エゾギクとは属名のアスターで園芸店などでよく見かけるキク科植物。沖縄ではおそらく帰化植物として、公園や民家の庭などにあるもの。アレチノギクは野原でも私の畑でもよく見るキク科植物。

 記:ガジ丸 2018.4.4 →沖縄の動物目次

 参考文献
 『ふる里の動物たち』(株)新報出版企画・編集、発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄昆虫野外観察図鑑』東清二編著、(有)沖縄出版発行
 『名前といわれ昆虫図鑑』偕成社発行
 『いちむし』アクアコーラル企画発行
 『昆虫の図鑑 採集と標本の作り方』福田晴夫他著、株式会社南方新社発行