ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

ハンダマ

2018年07月17日 | 飲食:食べ物(材料)

 アントシアニン

 私は元々血圧が高め(130台)であったが、4~5年前から血圧がさらに高くなっていき、腰痛を患った2017年夏頃からは毎回(手首血圧計で週に1~2回計っている)150台~160台となり、それが今(2018年夏)も続いている。
 私の健康不安は高血圧だけではない。腰痛があり、頻尿も酷いので前立腺の不具合や歯周病があり糖尿病の不安もある。それらの不安を払拭するために病院へ行く・・・ということを私はやらない。沖縄に昔から伝わる薬草で何とかならないかと勉強している。

 ハンダマは沖縄名、和語ではスイゼンジナという。味に癖はあるが健康野菜であることはだいぶ前に聞いて知っていた。10何年か前に知人の家でハンダマサラダを御馳走になり、その後、自分で料理して食べた記憶もあるが、味はよく覚えていない。ただ、薬草料理を出してくれる飲み屋さんでハンダマチャンプルーを食べたことは覚えていて、ヌルヌルしている野菜だったこと、薬草の割には美味しかったことなどを記憶している。
 過日、馴染みの八百屋へ行くと1束100円と安かったので購入した。ハンダマは紫色をしている。「紫色はポリフェノールの1種でアントシアニンっていう奴だ、抗酸化作用がある」ということを先輩農夫のNさんから聞いていたので、それならたぶん、高血圧にも効果があるはずと思い、その1束を茹でて食べた。ゴマ和えにした。
 ハンダマを茹でた汁は紫色をしている。「そうか、これがアントシアニンの色ってことか」と感心する程に色が着いている。それは別の煮物料理に使い無駄にはしなかった。

 それから10日後くらいに同じ八百屋でまたもハンダマ1束100円を購入した。今回も茹でて、半分をゴマ和えにして食い、翌日残る半分を酢味噌和えにして食った。いずれも美味しかった。そして、その時の茹で汁は、半分は別の煮物料理に使ったが、残る半分は冷やして飲んだ。茹で汁はそのままではあまり美味くないということが判る。
 薬草に詳しい友人Tによると、「薬草茶の概ねは、それ単品だけではあまり旨くない、他の薬草とブレンドすると旨くなることが多い」とのこと。次回試してみようと思う。
 
 ハンダマ(スイゼンジナ)は、アントシアニンが多いということから抗酸化作用があり老化防止に効果があると想像できるが、想像通り薬草の本にもそう書かれてある。そしてまた、別の文献には低血圧、貧血、頭痛、不眠症などにも効くともある。
 「低血圧に効くということは血圧を上げる?高血圧には悪いってこと?」という疑問を持つが、そうでは無く、血圧を正常に保つという意味らしい。
 生でサラダにして、油で炒めて、茹でて和え物にして食事として頂く。また、葉や茎を乾燥させ、それを煎じて飲むと薬効があるとのこと。
     
     
     
     
     

 スイゼンジナ(水前寺菜):野菜・薬草
 キク科の多年生草本 東アジア原産 方言名:ハンダマ
 世界の熱帯地域で広く栽培されている。1765年頃、日本へ渡来し、初め熊本県の水前寺で栽培されたことからスイゼンジナの名前がある。
 多く枝分かれし、葉をつけ、高さは40~60センチになる。長楕円形で、柔らかく厚めの葉は表面が濃緑色、裏面は紫色となる。その紫色の色素が何かと評判の良いポリフェノールの一種アントシアニン。その他ビタミン類も豊富な健康野菜。
 丈夫な野菜で年中収穫できる。味噌汁の具、チャンプルー、和え物などにも良い。

 記:2018.8.16 ガジ丸 →沖縄の飲食目次

 参考文献
 『沖縄園芸百科』株式会社新報出版企画・編集・発行
 『沖縄の薬草百科』多和田真淳・大田文子著、那覇出版社発行
 『沖縄おばぁの健康レシピと長寿の知恵袋』平良一彦監修、(株)エクスナレッジ発行
 『ハーブを楽しむ本』川口昌栄編集、株式会社集英社発行