ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

カラオケスナック

2010年12月18日 | 沖縄05観光・飲み食い遊び

 金曜日はガジ丸HPの更新の日で、ガジ丸通信の記事を書き、HPのデータを整理し、写真などのリンク付けをし、サイトのアップをする。これらの作業に平均して6~7時間はかかる。で、帰るのはたいてい7時過ぎ、家に着くのは8時頃。
 家に着いて、飯食って、シャワー浴びて、台所の片づけをして9時頃から、酒飲みながら今日アップした記事の確認作業に入る。誤字脱字などが無いかという確認。

 先週金曜日、その校正作業をやっている時に友人のMから電話があった。「飲みに来ないか」と言う。ちょっと渋ると、「どうしても来て欲しい」とさらに言う。で、渋々出かける。家からバスに乗って30分程の場所に、彼が待っている飲み屋があった。飲み屋はカラオケスナック。きれいな姉ちゃんたちが横に座ってくれる店。11時前に着く。
 Mは既に酔っていた。彼は今、女房との間が危険状態にある。1時間前まで、女房もその店にいたらしい。じつは、女房から「会いたい」という電話があって、一週間ぶりの対面だったそうだ。会ってすぐ、「友達呼んでもいいか」とMが訊き、女房はしょうがなく頷く。Mが女房に語った言葉はたったそれだけで、後はずっと何人かの友人たちに電話をかけまくった。女房は、仲直りできたらと思って亭主に電話したのだろう。友達呼ぶといっても1人2人と思っていたのだろう。さすがに怒って、帰ったのであろう。
 「なんで怒るのか俺には解らん」とMは言う。「女なんて自分勝手でバカだ」などと、この後ずっとMの愚痴が続く。彼がその時電話をかけたのは数人だったらしいが、誘いに応諾したのは私とTの二人だけ。二人ともMの愚痴にはうんざりしている。なので、この夜もMを慰めようなどという気持ちはさらさら無い。むしろ、二人してMに意見する。
 いつもニコニコ笑顔のMは多くの人に好かれ、友人も多い。酔うとエロくなるが、通常は穏やかで優しい性格である。私もTも彼のことが好きで、古くから友人である。友人として忠告する私とTなのである。が、Mは聞く耳を持たない。それどころか、さんざん女房の悪口を言いながらも、隣に座ったカワイイお姉ちゃんに迫る。手を握り、抱きつき、おっぱいを掴み、キスを強要する。どうしようもないエロオヤジなのである。

  我々の飲んでいる店は、一応カラオケスナックの体裁である。隣に座るお姉ちゃんたちは客にできるだけ金を使わせるために存在している。酒を勧め、歌を勧め、世辞を言い、客にいい気分を味わわせる。それが彼女たちの仕事。おっぱいを揉まれるなんて、そりゃあ世の中には大勢のエロオヤジがいるので、そういうことも頻繁にあるのではあろうが、一応は想定外の仕事なのである。ただし、想定外のことをさせられてもセクハラだと訴えることはしない。沖縄のカラオケスナックにはそういった店が多い。
 Mの隣に座ったお姉ちゃんは災難であったが、嫌な顔一つせず、胸を掴んでいるMの手をさらりと払い、迫る唇もさらりとかわす。それでいて笑顔のまま、Mに嫌な思いをさせていない。「おー、さすがプロ」と、私は大いに感心したのであった。
     

 記:ガジ丸 2005.12.6 →沖縄の生活目次

 参考文献
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行