<2010.09.28>
17年前に発行された、ふるさと「○○村の歴史物語」を懐かしく読んだ。
先日物置の中を整理していた時に、表記1冊の本にふと眼が留まり懐かしくなり、150ページあまりを一騎に読み終えた。
ふるさと、と言っても、子供のころ(昭和20年代)戸数600戸くらいであった小さな農村の歴史物語というものである。
例によって、昭和30年代頃から縄文や弥生時代の遺跡が出たり、古墳時代の物が出たりといった村の古代の生い立ちから始まっていた。
私が村を出る50余年前までは、そのような遺跡の話などは全くと言ってよいほど聞いたことがなかったので、あらためて「ほう そんなものが故郷でも・・・」と思いながら読み続けたしだいである。
ただ思い出とこの本の内容でつながることもあった。
それは自分の家の前の山に当時から「百穴」と呼ばれていた横穴洞窟群があり、春休みなどには兄や近所の友達と一緒にその穴に入り込んでは遊んでいた記憶がある。
この「百穴」については、それこそ大昔の原始人が住んでいたのではと、皆で話しながら遊んでいたわけであるが、歴史物語によると、なんと古墳時代のお墓の跡と書いてあり、これにはびっくりした。
当時お墓の跡と知っていれば、山の中のこの穴で遊んだりはしなかっただろうにと・・・・。
それからお終いの方の項には、日露戦争以降太平洋戦争まで、戦死した方々の名前が記載されていたが、600戸あまりの小さな農村からもたくさんの出征兵士が出て行ったようで、特に若い20歳代の人の名前が多かったことや、子供の時から馴染んだ苗字などを見るにつけ胸が痛むページもあった。
他にも印象に残る内容が盛りたくさん記述されていたが、ふるさとを離れて50余年、あらためて顧みることが出来た「○○村の歴史物語」であった。
<ふるさとの山>
<千手千眼観音像を祀る清水寺境内・・・・歴史物語>