<2025.08.09>
【第六回・・・・会社生活(定年まで・・・・2)】
今回は長かった会社生活の中で、18歳育まで育った環境が何か影響したのかについて綴って見ます。
会社生活では、設計の仕事が約20年その他管理部門で20年余りでした。
この約40年間の会社と言う枠の中では、人間関係についてはかなり鍛えられた感じがします。
18歳で田舎育ちの者が入社教育で『人間関係』論と言われても、何のこと??かわからず・・・・の感じでしたが、時を経て職場で色んな方々(お客様・関係職場・上司・同僚・部下)と経験を積んでいく中で、少しずつその大切さが分かって来た感じでした。
設計業務ですから『技術』がメインであることは、間違いないわけですが、日々の仕事をスムースに進めるには、良好な『人間関係』がそのベースにあることを失敗体験も含めて実感して来たわけです。
この関係でもう一つ教育を受けたのは、『報連相』(報告・連絡・相談)でした。
しごく平凡な事ですが、これがおごそかになっての『トラブル』は、自分の事を含めて数多く見てきましたね。
印象的な事としては、依頼された仕事の約束期限を守れない折に、期限の数日前に依頼者に「どうしても約束期限を今回は守れない」旨、予めお断りを連絡したところ、「早く言ってもらって良かった、自分の仕事の段取りを変更するから・・・・、わざわざ連絡ありがとう・・・・」との、期限を守れない謝りの連絡に際して感謝の言葉が返って来たことがありました。
ちょっとしたこの『報連相』・・・・、あまり苦労することもなく一寸した『気遣い』の積み重ね(日々)で、会社生活の中においていろんなところに活用でき、その効果は想像以上であることを実感したわけです。
『報連相』って、結局相手の身になって物事(仕事)を進めていく、いかにして『他を利する』かを、覚え易く平凡な言葉に言い替えた感じでしたが、その奥は本当に深いものがあると思いました。
『他を利する』、初めて仏教用語みたいなものが出てきましたが、これは自分がお寺で育ったから何がしか影響があったか?ですが、これは関係ない様でやはり会社生活で、人にもまれ経験を積み重ねる中で、50歳代の自分なりに『悟った?』言葉でした。
こうして振り返って見ると、会社中心の現実の生活の中では、仏教的な『自分を振り返る』や『生きがい』などに想い馳せることもあまりなかった様で・・・・、ひたすら『現実の日々を生きる』のに精一杯だったようであります。
この関係にあらためて想いを馳せ始めたのはやはり・・・・、時間的に余裕のできた定年後のことだったようです。
(以降の写真はテーマとは無関係であります)
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