福祉亭日記

日々の出来事を更新していきます.

ゲイジュツ家

2019-02-17 09:23:24 | 日記
福祉亭には、何人か、ゲイジュツ家・・と、そっと呼ばれているかたがおられます。
それぞれの個性が、際立つ。
福祉亭の空気は、個性の際立ちをとがめだてすることは、ありません。
ゲイジュツ家のみなさんの際立ちを、認め、フツ~のものさしを当てることを、それぞれが戒めています。
出来の悪いワタシなどは、時々、むっかぱらを立てながら・・では、ありますが。

昨日も、閉店間際、先日発表会を終えたバイオリンさんが、ご挨拶に。
発表会に出かけたボラさんも、ちょうどおられ、しばらくの間、発表会のこと、音楽のこと、それから、日常の仕事のこと・・など、おしゃべりに花が咲きました。
おしゃべりしていると、つくづく、しみじみ、ゲイジュツの世界に生きる生きにくさが、伝わってきます。
その個性があって、目にみえない多大な努力があって、表現される作品がフツ~としてある世界のみなさんの前にわかる形になるものなんでしょう。
古今の音楽家のハナシは、おもしろく、興味深く、話がはずみます。
でも、現代に生きる音楽を志すみなさんは、かつての貴族と言われる階層や、豪商と言われるかたの援助を受けて、ゲイジュツの道を歩く生き方は、望むべくもなく、生活の糧を得つつ・・ですから、より、困難な生き方になりますよね。
生活の糧を得る世界は、ゲイジュツの世界とは、隔絶しています。
生きずらさ、そのもの。
ぽんぽんテンポよく飛び出してくる生活の糧の世界での、ごつごつした仕事がらみの諸相。
これは本当は、お互いの不幸です。
相手の世界が、お互いにみえるまでは。

ガラスのような世界にいるゲイジュツ家にかける言葉は、難しいです。
慎重に、一言ひとこと繰り出してみましたが。
音楽を投げ出さないように、人生をあきらめないように・・・。






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