藤原コーチのテニスランド

チャンスに気付くヒントかも・・・

「ニコニコ日記」を書こう。

2005年12月16日 | テニス
テニスは楽しくないといけません。
人は、面白いとか、気持ちいいとか、嬉しいなどの「快」を感じるものを求めます。
だから、なんだか気分が落ち込むような「不快」を感じるものは、なるべく遠ざけようとします。

僕のレッスンを受けてくださっている皆さんには、「テニス日記を書いてみるといいですよ」と言っています。
日記に気付いたことを書くと、頭の中が整理されます。
アドバイスされた内容や、今度チャレンジしてみたいことなど、どんどん書いていけばモチベーションも上がるし、上達のヒントも見つかります。

先日、こんなことがありました。
僕がレッスン終了後、アドバイスしていると、その人はラケットバックから紙とペンを取り出しメモりはじめました。
「うわぁ、さすがですね!メモとかとられちゃうと、僕もアドバイスのし甲斐があるってもんですよ~」
「聞いたらすぐメモっとかないと、すぐ忘れちゃうのよ~!あとでテニス日記つけるときに、あれ?なんだったっけ?って思い出すのが大変だからね!・・・・ハァ~・・・今日も書くこといっぱいだぁ・・・」
と、なんだかテンションが下がってきてます。
「あれ?なんだかおかしいぞ??」
と思い、「あの、今テニス日記って持ってますか?」と聞いてみました。
「この中に入ってるよ!」とラケットバックを指差してます。
「ちょっとだけ見せてもらってもいいですか?チラ見するだけですから・・・なんか見られちゃマズイ事でも書いてあります?ま・・まさか!僕の悪口とか?」
「別に見てもいいですよー」
テニス日記を見せていただいた瞬間「こりゃマズイな!」と思いました。
日記の書き方を間違えているのです。
「もっとボールをしっかり見なきゃダメ!」とか「ミスが多すぎ!もっとたくさん足を動かさないといけない!」などが、ズラズラと書いてあります。
こういう書き方をしたら、テンションが下がって当たり前です。

テニスと同様、日記も楽しくなるように書かないといけません。
僕のテニス日記は「ホメ日記」です。
なぜなら、褒めて伸びるタイプだからです。
そもそも、読み返してみて辛くなるような内容は、また読む気になれません。
読み返してみたとき、ニンマリと笑顔になる内容や、元気になることが書いてあったら、何度も見たくなります。
「今日は1発スゲーフォアが打てた!やっぱりオレって天才!軸足にしっかり体重を乗せて、フォアードスイングのときにフ~ッと息を吐きながら打つと、すごいホールドしてる感じがした!」
とか書いてあると、「そういえば、あのときこんな感じで打ったよな~!ウフフ・・よっしゃ!またやってみよっと♪」と思います。
このように、日記には「うまくいったこと」「ラッキーだったこと」「パッと気付いたヒント」などを基本に書きましょう。
書いているときも読み返したときも、なんだか楽しくなるのが、テニス上達の日記の書き方なのです。



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共感しても、流されないようにしよう。

2005年12月15日 | テニス
テニスが強くなるには
・相手に共感できること
・相手に共感しすぎないこと
の2つか大切です。

先日、スタバでコーヒーを飲みながら、本を読んでいました。
すると、隣の席にいた男性2人の様子がおかしいのに気付きました。
テンションがやたら低いのです。
2人とも、腕を組んで「う~ん・・・」と言いながら、下の方を向いています。
なんか、いや~な雰囲気です。
「・・・ん?なんだ??」と思いました。
僕は、テニスコーチという仕事柄、その場の空気に敏感です。
テンションの低い人や、暗いオーラを出している人には、無意識にビビッと反応してしまいます。
「なにやってんだろ?」と、本を読んでいるフリをしながら、さりげなく2人の会話に耳を傾けてみました。
どうやら、今後の人生について悩んでいるようです。
「オレさ・・・このまま今の仕事続けてて・・・本当にいいのかなって思うんだよね・・」
「まあな・・・それはオレも感じてるよ・・・」
「でも・・・他にやりたいことも特にないし・・・・」
「そうなんだよなぁ・・・そこなんだよなぁ・・・」
といった感じです。
いつの間にか、相談されていた人の方も暗くなっていました。

試合で勝つには、相手の選手に共感する能力が必要です。
テニスは一人だけではできません。
必ず相手が必要です。
そして、相手が違えば、ゲーム内容も変わります。
試合を有利に進めるには、予測することが大切です。
予測するには、相手をよく観察し、理解する必要があります。
「相手の人は、この場面でこう思っていて、こういうショットを打ちたいんだろうな」と、相手の気持ちになって、共感する能力が必要です。
しかし、共感するといっても、相手のペースに巻き込まれてはダメです。
共感し、予測し、あくまでも自分のペースを崩さないことです。

よく「相手が誰であろうと、自分のテニスをするだけ!」と言う人がいます。
しかし、一流のプロ選手は、相手によって戦略を変えます。
確かに「自分のテニス」をしているわけですが、相手のプレーに合わせた上での「自分のテニス」をします。
サッカーの日本代表も、相手のチームの特徴に合わせて、システムを変更したり、選手を変えたりなどの、戦略を立てます。

僕が、レッスンで気を付けていることがあります。
それは、生徒さんに共感しつつ、自分のペースを守ることです。
「コーチ~!また試合負けちゃったよぉ・・・」
と言う人に、「そっかー・・・それは残念でしたね・・・辛いですよね・・・痛いほどわかりますよ・・・ハァ・・・」
と、僕までヘコんでしまったら、その人を元気にしてあげられません。
かといって、「ふ~ん・・・そうなんですか」と知らんぷりしたら、もっと辛い思いをしてしまいます。
だから「そっかー・・・残念でしたね・・・でもいい勉強になったじゃないですか!良かったですね!その経験から学んで、もっと強くなりましょう!」と言います。
「でもね~・・・負けるのは辛いよ~・・・」と言われたら
「何言ってるんですか!僕も何百回と負けてきましたよ!さんざんへッポコ野郎と言われ続けてきたけど、いつかは汚名返上したるぞ~って気持ちがあったから上達できたんですよ!・・・ほら、よく言うでしょ?傷ついた数だけ強くなれるって!格闘技やっている人は、傷が強さの勲章って言ってましたよ!デヘヘ~」と明るく言います。
すると、そのうちに「なんだ!そんなもんか~!」と元気になってくれます。
共感しつつも、こちらのペースに引っ張り込んじゃうのです。
ずっと、能天気に明るくいると、落ち込んでいる人の方が、こちらのペースに巻き込まれていって、元気になってくれるのです。

テニスで勝つコツも、これと似ています。
相手に歩み寄り、その上で相手のペースには流されないことです。
共感しつつ、自分のペースを守りましょう。



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「難しい」より、「簡単」にしよう。

2005年12月14日 | テニス
「テニスが上達するのは難しい」と思っている人は、意外と多いものです。
しかし、テニスが上達するのは簡単です。
なかなか上達しない人は
・練習量が足りない
・練習方法が間違っている
の2つだけです。
大抵は、「練習量が足りない」の方です。
厳密に言うと、「足りない」というよりも「やっていない」人が多いです。

不思議なことに、「テニスは難しい」と言っている人ほど、「テニスが上達したい」と思っています。
それなのに、「やらない」人がいるのです。
それは、自信がないからです。
自信がないから、できなかったときに傷つくことが怖いのです。
だから、傷つかないように、事前に言い訳をします。
チャレンジしないための理由を作るのです。
これが、なかなか上達しない原因です。

僕が「そろそろ、ドライブ系のボールも覚えていきましょうね!」と言うと、「私・・・不器用だから、まだそういうボールはちょっと・・・あまりセンスないから・・・」と言ったりします。
「相手の動きを、よく観察してみましょう」と言うと、「私・・・自分のことでいっぱいいっぱいだから・・・そんなのはまだムリだよ~」と言います。
「今の場合、味方の人のカバーに入った方がいいですね!だからこういうフォーメーションになる方がいいですよ!」と言うと、「私・・・バカだから、そういう動き方とか、よくわかんないんだよね~」と言います。
そういう人に限って「なんで・・・私、すぐに負けちゃうのかな?」と悩んでいたりするのです。

これは、単純に挑戦していないだけです。
やらないで上手くなるわけがありません。
子供が「バカだから、勉強できないんだよ~」と言っていたら「勉強しないからバカなんじゃない!ちゃんとやればできるわよ!」とか言うはずです。
本当はわかっているのに、自分のことになると気付かなかったりします。

勉強はすればするほど、頭の回転はよくなっていきます。
勉強しただけ、バカになってしまっては、誰も勉強なんかしません。
筋肉は、使えば使う程、強くなっていきます。
何もトレーニングしなくてボケェ~としていて、ある日突然、マッチョになることはありません。
それと同じで、やってみないで上達はしません。
やってみて、失敗しながら練習量を積み上げることによって、はじめて上達していくのです。
言っていることは、シンプルで当たり前のことです。
しかし、この当たり前のことに気付くことが大切です。
やってみる前に、自信がないのは当たり前です。
「難しい」と思うよりも、まずはドンドンやってみましょう。



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いつまでも「小僧」でいよう。

2005年12月13日 | テニス
テニスが上達するかどうかの、見分け方は簡単です。
その人が発している、言葉の内容を聞けばわかります。

上達していかない人は「もうミソジだからな~・・・」と、ネガティブなことを言います。
「三十路?だから?なんですか??」と思います。

サッカーのカズ選手(三浦知良)は「30歳は小僧だ!」と言います。
38歳でオーストラリアに渡り、チャレンジし続けるカズ選手は、カッコイイと思います。
練習量も落とさず、食事制限などもしているそうです。
そんなカズ選手を見ていると「まだまだ、これからだ!」と勇気が湧きます。

「もうミソジ越えしちゃったからな~・・・もう学生の時みたいにはいかないよ~」と言う人には、「何言ってるんですか?これからですよ!年齢は関係ないんです・・・これから全盛期を迎えましょうよ!」と言います。
実際に、何歳であろうと上達する人は上達するし、しない人はしません。
その違いは、考え方です。
「もう三十路だし・・・ムリかなぁ?」と思っている人は、「ムリ」と思っているからムリなのです。
勝手に年齢を言い訳にして、自ら上達に、ストッパーを付けてしまっているのです。

先日、高校3年生の男の子が「もう歳だからムリだぁ!もう夏に、現役引退してんだから・・・厳しいよ~!」と言っていました。
僕はその子に「おいおい!冗談でもそういうこと言わない方がいいよ!言ってるうちに自己暗示みたいに、無意識のうちにインプットされちゃうから・・・・本当は、もっと上手くなりたいでしょ?」と言うと、キョトンとした顔をしていました。

70歳くらいのご年配の方は、ダブルスの試合に勝ったとき「まだまだ60そこそこの若モンには負けんぞ!10年早い!」とニコニコ笑いながら言っていました。

カズ選手は「まだまだサッカーは極められない」と言っていました。
僕は、自分自身を、テニスを語るにはまだまだ半人前の「小僧」だと思っています。
「小僧」だから、自分に言い訳して逃げないで、チャレンジしていきたいのです。

年齢を理由に言い訳するのは、もったいないです。
なぜなら、僕は、何歳であっても上達していく人を、見てきたからです。
チャレンジしているうちは、青春時代です。
チャレンジして、上達していく人にとって、全盛期はこれからです。
いつまでも、「小僧」でいましょう。



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頑張るよりも、結果を出そう。

2005年12月12日 | テニス
結果を出していける人が、上達していきます。

レッスン終了時、高校生の男の子に、「じゃあ、今日のレッスンの反省点を、一言どうぞ」と聞いてみました。
すると「まだまだ全然ダメっす!もっと上手くなるように頑張ります!」と、マジメそうに言っていました。
別の子に聞くと「ボレーのミスが多かったっすね~!ヤベーヤベー・・・リストこねすぎっすよね?マジで面をちゃんと作れって感じぃ~みたいな!ダハハハ」とテキトーそうです。

この場合、上手くなるのは、テキトーそうな子の方です。
なぜなら、話が具体的で、課題を自分で把握しているからです。

「頑張ります」という子に、「いいよ、別に頑張んなくて!」と言うと、「えっ?」という顔をされます。
どうやら、「頑張ります」と言っていれば、許されてきたみたいです。
一生懸命走って、頑張って拾ったボールが、ジャストアウトになったとします。
そこで「頑張ったんだからオマケして」と言っても、アウトはアウトです。
テニスは結果がすべてです。

僕は「頑張るとか、頑張らないは、どーでもいい」と考えています。
なぜなら、「頑張る」って、なんだか重い気がするからです。
重いと、フットワークも悪くなります。
例えば、マイホームは一生の買い物です。
当然、値段や立地条件や、もろもろ慎重に考えます。
5分で「はい!これに決まり!」とは言えません。
しかし、100円ショップだったら気楽です。
「はい、これも!あら?これもいいかも!」とポンポン行動できます。
頑張るのは、結果を出すためです。
結果は、行動をポンポンしないと出ないのです。

「なんで頑張るの?」
「そりゃ、上手くなりたいからですよ!」
「そっか!じゃあ、上手くなるってどういうこと?」
「・・・えっと、今度の試合で勝てるようになることです」
「ふ~ん、なるほど!じゃあ、試合で勝つには、何ができるようになったらいいの?」
「・・・あの・・・・えっと・・・・??コーチが言ってたみたいに、振り抜いて、深くコントロールことです」
「深くコントロールするには、どうしたらいいの?」
「んっ??・・・・どうしたらいい?・・・・コーチは打点が送れちゃうと、フォロースルーが小さくなっちゃうから、フォローを意識して振れって言ってましたよね?」
「うん、言ってたね!」
「・・・フォローが大きくとれていた時は、深くコントロールできてたから・・・次からフォローがしっかりとれるように、打点を前にすることを意識してみます!」
「うん!そうだね!結果出すことが大切だよ!じゃないと、コーチの教え方が悪いって言われちゃうからね~・・・たのんまっせ!」

「頑張ります」という人は、やる気がないわけではありません。
しかし、「もっと頑張んなきゃ!」という気持ちはあっても、そこで思考がストップしてしまっている場合があります。
なんで頑張るのかを考えると、「上達したい」という目的を果たすためです。
「上達する」という、結果を出すには、思っていてもダメです。
具体的に行動しなくてはいけません。
「結果」を出すことに、こだわってみましょう。



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自分で、実況中継しよう。

2005年12月11日 | テニス
自分を客観的に見れることが、重要です。

僕が「試合はどうでしたか?」と聞くと、「いや~緊張しちゃって・・・頭の中が真っ白になっちゃいましたよー」と言う人がいます。
そういう方には「少し自分自身を遠くから、客観的に見れるといいですよ」と言っています。
すると「それはわかってるんですけどねー・・・なかなかそれって難しいですよね~」と言います。

たしかに、試合中は頭にカーッと血が上りやすくなります。
すると、どうしても感情的になり、主観的な視点に流されやすいものです。
頭ではわかっていても、なかなか試合中に、自分を冷静に見つめることは難しいかもしれません。

僕自身、試合中に冷静になれなくて、何度も負けた経験があります。
そこで、自分なりに考え、編み出した技があります。
それは「実況中継」です。

緊張した場面や、大事なポイントなどでは、パニックになりやすいものです。
「うわ~、緊張してきた~!」と感じると、自分で自分のことを実況中継します。

テレビでテニスの試合を見ている時と、同じような感じです。
「藤原選手のアンフォーストエラーの数が増えてきました!解説のフジリンさん、ここまでも展開はいかがでしょう?」
「そうですねー、この第6ゲームにきて、藤原がだいぶミスが目立ちますね・・・先程ブレークされたことが、プレッシャーになっているんでしょう・・・だいぶ焦りが見られますね」
「なるほど!しかしここは、藤原としてはブレークの欲しい場面ですね」
「はい、相手は先程のブレイクで、少し感情的になっています。このゲームは1stサーブの確率が落ちています。2ndサーブが多くなると、藤原君に有利な展開になりますよ、ここは落ち着いて処理したいところですね」
「オオーっと!藤原ダウンザラインを狙っていったが、惜しくもアウト!」
「今のは、上体の伸び上がるタイミングが早かったですね!もうワンテンポ長く、タメを作れたら回転量も増えて、きっと入ってましたねー!」

といった感じで、自分でプレイヤー、実況、コメンテーターの3役くらいやっています。
自分のプレーに対し、今の場面を自分が解説するとしたら、どんなコメントをするかな?という発想があると、客観的に見ることができます。
すると、視野が広がるので、冷静に判断することができるのです。
ピンチになっても
「藤原追い込まれた~!」
「いや、ここからが勝負ですよ!相手も勝ちを意識して、コースが甘くなってますからね!」

「な!なんと!奇跡の大逆転~!!」
「このプレッシャーの中、よく集中力を途切れさせずにやりましたね!」
などのように、解説できることをイメージすると、勇気も沸いてきます。
自分のプレーを、実況中継しましょう。



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一花咲かそう。

2005年12月10日 | テニス
練習の成果が出てくるまでには、タイムラグがあります。
なかなか打てるようにならなくても、諦めないで続けることが大切です。

「バックのローボレーがうまくできないんです・・・もう何度も練習してるのに・・・センスないのかなぁ・・・・」
と落ち込んでいる人がいます。
こういう人には「大丈夫ですよ!必ずできるようになりますから!」と言っています。
しかし「・・・でも・・・」と、自信が持てないようです。

練習すれば、その練習量に比例して、上手くなると思っている人がいますが、これは違います。
練習しても、なかなか成果は実感できない期間があります。
しかし、そこで諦めないで、さらに練習量を積み上げていくと、ある日突然、パッとできるようになっているものです。

実は、僕はバックボレーが苦手でした。
いくら練習しても、全然うまくなりませんでした。
「おっかしいな~・・・やり方は間違っていないはずなんだけど・・・才能ないのかな・・・」
と、正直不安になっていた時期がありました。
「クソッ!絶対できるようになってやる!」と、あえてバックボレーを打つ機会を増やして、練習していました。
しばらくして、ふと思い出したように気付きました。
「あれ?そういえば、前はこんなボール打てなかったよな?なんかバックボレーでコントロールできるようになってない?」
と思いました。
上達の仕方は、こんなものです。
ある日、気付くと、できるようになっています。
「うまくなった!」という実感は、だいぶ遅れてやってくるのです。

とは言っても、上達している実感がないのは、辛いものです。
やっぱり、前に進んでいる感じがないと、自信がなくなってきます。
僕は、新しいショットやフォームに挑戦するとき、あるイメージを持つようにしています。
それは、花が咲くイメージです。
「よっしゃ!このショットをマスターして、一花咲かしてやるぜ!!」という感じです。

綺麗に花を咲かせるには、それなりのプロセスがあります。
まず、種を植えます。
これが、挑戦のスタートです。
しかし、種を植えただけでは、花は育ちません。
水を与え続けなくてはなりません。
これも、間違った方法をとってしまうと、芽が出ません。
コンスタントに、正しいフォームを意識して、練習します。
水さえちゃんとやっていれば、すぐに花が咲くわけではありません。
まず、種から根っこが出てきます。
根っこがしっかりしていないと、水を吸い取れないし、すぐにパタッと倒れてしまいます。
僕は意識しながら1球、1球を打つたびに、ほんのちょっとずつ、根が伸びていくイメージをします。
だから、成果がなかなか出なくても「よしよし!少しずつ根が広がってるぞ!そのうち芽が出てくるだろ・・・」と、やる気が持続します。
成長してきて、つぼみになって、ある日ふと気付くと、パァ~と花が咲いているものです。
「もうちょっと・・もうちょっとだ・・」と思っているうちに、いつの間には「あれ?いつから出来るようになったんだろ?」と感じます。

焦らず、じっくりと、綺麗な花が咲くように、自分のショットを育てましょう。



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ピンチを知って、チャンスに気付こう。

2005年12月09日 | テニス
チャンスに気付ける人が、上達します。
チャンスに敏感になりましょう。

僕が「キターッ!チャ~ンス!!」と言うと、「へっ?そうなの?」という顔をする人がいます。
そういう人は、「ヤバイ!ケア~!!」と言っても、「えっ?マジっすか?」という顔をします。
実は、チャンスとピンチは表裏一体です。
チャンスを逃すとピンチになったり、ピンチを切り抜けるとチャンスになります。

チャンスに気付けるようになるには、たくさん失敗しておくことです。
失敗して痛い目にあうとショックを受けます。
このショックを受ける経験が大事です。
「ガ~ン!決められちゃったよ~・・・・やっぱり浮かせちゃうと叩かれちゃうな~」とショックを受けることで、強烈にデータとしてインプットされるからです。

「こういう感じで、浮かせちゃうとヤバイ!」と、失敗するパターンがわかってくると、危険を管理することができるようになります。
危機を察知する能力が上がってくると、「あっ!これはヤバイ」「うわ!危ない!」というボールがわかります。
すると「おっ!これはいい感じのボールだ!チャーンス!!」というのも判断できるようになってきます。

早いうちに、どんどん痛い目にあいましょう。
すると、危険に対する認識が上がってきます。
ピンチに対して敏感になれれば、チャンスに対しても敏感になるのです。

僕は「失敗は成功のもとですからね~!どんどん失敗して学べばいいんですよ~!」と言っています。
ですが、やはり「悔しい思いはしたくないから、失敗したくない」と、思っている人が多いようです。
その気持ちはわかります。
しかし、「失敗したくない」と思っていると、思い切った挑戦ができなくなります。
チャレンジして痛い目にあいながら、強くなっていくものです。
一番悔しいのは、上達して強くなれないことです。

ピンチのすぐ近くにチャンスがあります。
ピンチをたくさん経験することで、チャンスを引き寄せることができるのです。
ショックを受けて、チャンスに気付けるようになりましょう。



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断定して、やってみよう。

2005年12月08日 | テニス
テニスが上達するには、「断定する」ことです。
言い切れるようにしましょう。

僕はアドバイスするとき、なるべくポイントを1つに絞って言います。
多いときでも、2つくらいです。
本当はアドバイスしたいことは、たくさんあります。
しかし、あえてグッと我慢します。
今、1番重要なポイントをセレクトして、アドバイスを入れます。
そうしないと、あれもこれもと意識が分散してしまい、効果が上がらないからです。
「インパクト前に、跳ね上がらないようにしましょう!」
「そうです!今くらいタメをキープできるといいですね!」
など、足の動き1点に集中してもらえるようにします。

テニス上達のコツは、「フォアハンドは足の動きが大事だ!」などと、「断定」することです。
意識を「ここだ!」と集中することで、変化してきます。

なかなかうまくならない人は、もっともらしい事を言います。
間違えるのを嫌がる、優等生タイプの人は、リスクの少ない答え方をします。
「一概には言えないが、この場合はこういうことのような気がする・・・」
「ケース バイ ケースだけど、きっとこういうことかな?」
「トータルで考えると、おそらくこうなんだろうな?」
みたいな事を言います。
確かにそのとおりです。
だいたい正論を言っています。
答えは間違っていません。
しかし、このようにイメージが曖昧なことを言う人は、わかっているようで、わかっていないものです。
なぜなら、今集中すべきポイントが明確でないからです。

「断定」することには、リスクが伴います。
もしかしたら、間違っているかもしれません。
けれど、間違っていたら「あれ~、違ったや・・・テヘヘ・・」
と訂正すればいいだけです。
まず、「ここが大切!」と断定して、ピンポイントで意識しましょう。

僕が「フォアは足ですよ!」と言うと、「そうですね~・・・でも・・・打点が遅れやすいし、スイング軌道もバラバラになりやすいんですよ・・・課題だらけですね・・・フォアハンドって難しいな~」と言う人がいます。
もちろん、それはわかっています。
しかし、あれもこれもと同時にはできません。
だから「まず、ここだ!」とバ~ンと断定して、集中してみましょう。



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想定外を、想定しよう。

2005年12月07日 | テニス
想定外の出来事に強い人が、試合でも強い人です。
「実は、想定外のアクシデントがありまして・・・・負けちゃいました」
と、言う人がいます。
試合では、想定外のことばかり起こります。
だから、想定外のことがあって当たり前なのです。

あらかじめ、段取りを決めておくなどの、計画性を持つことは大事です。
「3ゲームは、相手の球のクセを見極め、それ以降はネットプレーにもっていこう」
など、ゲームプランを練ります。
しかし、予測してあったプラン通りに、ゲームメイク出来ることは稀です。
それは、ゲームにはアクシデントがつきものだからです。

思い通りにいかない時、メンタルの弱い人は「どうしよう・・・こんなの想定外だよ~」とテンパッテしまいます。
そこで「おかしい・・・こんなはずじゃないのに・・・」と、リズムを崩していきます。

僕は「もっと都合良く考えた方がいいですよ」とか「前向きに発想しましょう」などと言っています。
最近では、だいぶ浸透してきたようで「コーチの言ってるように、ポジティブに考えます」とか「プラス思考でいきます」などと言われます。
大変うれしく思います。

ただ、なかにはちょっと勘違いしちゃっている方もいます。
それは、自分に都合良く考えすぎている人です。
いくら、前向きに考えるといっても、現状でなかなか出来ないことを、試合でやろうとしたら失敗します。
これは、プラス思考でもなんでもなく、単に自分の願望を妄想しているだけです。
本当のプラス思考とか、ポジティブシンキングと呼ばれるものは、想定外の出来事があっても立て直し、挽回できる思考回路のことです。
「最悪、こういう事態になっても、こうすればなんとか逆転できる」というのが、大事です。
例えば、試合中に足がつってしまった、相手にマッチポイントを握られてしまった、偶然相手のフレームショットが入った・・・など、ピンチの状況に対応できることが大切です。

会社の存続をかけて、一発逆転を狙ったヒット商品を生み出すプロジェクトチームを作ったとします。
「今後の我が社の命運を賭けた大勝負だ!これが当たれば売り上げ倍増だぞ!・・・そしたら報酬も期待できちゃうかな~♪」
とウハウハでいたら、想定外にコケちゃったとします。
そこで取り返しのつかない事態になったとしたら、リスクマネジメントは不十分です。
予想を下回る結果が出たとしても、それをフォローする対応策が必要です。

自分の理想のパフォーマンスをイメージすることは大切です。
しかし、それだけではプラス思考としては不十分なのです。

アクション映画は、絶対絶命の状況をなんとか切り抜け、挽回していくから面白いのです。
すべて、予測通りに進んだら、つまらないストーリーです。
テニスもこれと同じで、試合中に突然ガットが切れたとしても「げっ!マジかよ!・・・・・しかし、それは想定内さ!」と対応できる人が、挽回してヒーローになれます。
最高の場面をイメージし、それと同時に最悪の状況になっても対応できるイメージも作りましょう。
想定外のピンチな状況になっても、ニコッと微笑んで「へへ~ん!実はこれも想定内なんだよねー!」と考えられるのが、ポジティブシンキングです。
最高も最悪も、想定内にしましょう。



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いろんな自分を、表現しよう。

2005年12月06日 | テニス
テニスのおもしろさは「自己表現」にあります。

ゲーム練習をしていると、僕が「今のショットは読まれてましたね、このケースは相手の予測の裏をかいて、アングルが有効でしたよ」などと言う場合があります。
すると「そっかー!・・・でも、私・・・性格が素直だから・・・相手をダマしたり、ウソつくようなこと・・・イジワルなこと苦手なんだよね・・ムフフッ」みたいなことを、言う人がいます。
なぜか、ちょっと満足そうです。

相手をダマしたり、かけひきすることを否定してしまったら、ほとんどのスポーツが成立しません。
K-1で、左のジャブを打つと見せかけて、ローキックを打ったら「ひど~い!ダマした~!」となっちゃいます。
サッカーで日本代表選手が、相手の選手をドリブルで抜くフリをして、味方にスルーパスをしたら「おいおい!ズルイぞ!意表をつくなんて!」と言われちゃいます。
僕のプレーはウソだらけです。
それを「ひっど~い!うそつき!」と言われたら、ヘコんでしまいます。
これではスポーツを楽しめません。

テニスは、うまく相手をダマす、知恵比べがおもしろいのです。
とはいっても「テニスはダマすスポーツだ」「ウソつくのがいいんだ」「イジワルな競技なんだ」と言うのは、なんだか心が痛みます。

僕の考え方は「テニスは自己表現のスポーツ」です。
「コートは自己表現の場であり、自己発見の場である」というのが、持論です。

おもしろいことに「私は素直でウソつけないから・・・」と言う人に「わかりやすくて、いいですね」と言うと、ムッとされます。
仮に、僕が「藤原コーチって、素直ですねー!」と言われたとします。
すると「うんうん!よくわかってるなぁ!透き通るような素直な心ですからね、ピュアハート藤原と呼んでください」とニンマリ答えます。
しかし、しばらくして「ん?素直??そんなにわかりやすいかな?もしかして単純ってこと?うんにゃ、そんなこたーない!花のように繊細で、海よりも深い人格なんだよ!ミステリアスな男、藤原と呼んでください」となります。
なかなかやっかいな性格です。
人には「理解されたい部分」と「簡単に理解されたくない部分」があります。
わかってもらえるのは、嬉しいものです。
しかし「君はこういう人でしょ!わかってるんだよ!」と言われると「そんな薄っぺらい人間じゃないよ!なんもわかってねーな!」と反論したくなります。

僕は、テニスをしているとき、相手をダマすのではなく、自己表現をするつもりでプレーしています。
すると、心は痛みません。
「僕はバシッと気持ちよくスイングするのが好きなんですよ!」とハードヒットします。
「でも、最近タッチショットもお気に入りなんだー!」とドロップを打ちます。
「人をビックリさせたりするのが好きなんだー!エンターテイナーでしょ?」と、相手が予測しないような演技をします。
「真面目なところもあるんだよ!じっくりと丁寧に行動することもあるのさ!」と、打ちジコリでつなげることもします。
わけわかんないことを、いろいろやりますが、これだとウソはついていません。
どれも、自分らしいプレーです。
自分らしさは、1つだけではありません。
普段意思が強く、我慢強い人でも、食後のスウィーツは我慢できなかったりします。
どちらも自分らしさです。
ウソではないです。

コート上では、いろんな自分を表現しましょう。
「ちょっとイジワルしちゃう自分」も本当の自分です。
ダマしているわけではありません。
自己表現しましょう。



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思いついたら、パパッとやろう。

2005年12月05日 | テニス
やりたいことを思いついたら、パッとすぐにやりましょう。
やりたいことは、らーめんと同じです。
「へい おまち!」と、らーめんが出てきた瞬間、パッと食べるからおいしいのです。
30分くらい経ったら、麺はのびるし、冷めてまずくなります。
せっかくのらーめんが台無しです。
やりたいことも、これと同じです。
思いついたら、パッと行動に移さないと、台無しになってしまいます。

例えば、ラリーの相手の人が、ポーンと高く弾む、トップスピンを打ってきたとき「わっ!すごい!私もこんなスピンが打てたらな~・・・」と思ったとします。
そのときに、ただ思っているだけの人と、「よし!こういうスピンに挑戦してみよう!」と行動に移す人とで、差がついていきます。

「私もこんなショット打ってみたい!」と感じた瞬間は、アツアツでシコシコの出来立てのらーめんと同じです。
一番テンションが高いです。
しかし、時間をおけば、どんどん冷めていってしまいます。
次の日になったら「そういえば、昨日はスピンが打ちたいと思ってたな~・・・でも、まだそんなレベルじゃないしな~・・・フツーのストロークだってアヤシイし・・・」となってしまいます。
思っているだけでは、すぐに賞味期限になってしまうのです。
「いつかは、ああいうスピンが打てるようになりたいな~」と思っているだけの人に「いつか」はきません。
行動しなければ、いつまで経っても変わらないからです。
「いつかは・・・」とか「そのうち・・・」「機が熟したら・・・」なんて言っているうちに、1年や3年くらいはすぐに過ぎます。
時間が過ぎると共に、「そういえば、そんなこと思ってたこともあったっけ?」と忘れていってしまうものです。

一方、実際にやってみた人は、テンションが下がりません。
具体的に実践してみたことは、さらに具体的な行動につながるからです。
ポーンと跳ねるスピンが、実際はうまくいかなくても、「あれ?なんであの人はできるのに、私はうまくいかないのかな?」と考えることが重要です。
すると、「そういえば、あの人はもっと、腰の捻り戻しを使って打ってたな・・・・私も試してみようかな?」と、次の行動に進んでいきます。
「次はコーチに聞いてみようかな?」「次はグリップを変えてみようかな」・・・と、具体的に挑戦したいことが見つかっていくので、テンションが高いのです。
パッと思いついたら、パパッとやってみましょう。



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ミスっても、明るくいよう。

2005年12月04日 | テニス
ミスをやたら恐れている人がいます。
会社などでミスして、よっぽどひどい目にあったのかもしれません。
しかし、テニスでは、ミスはつきものです。
ノーミスの試合なんて、今まで一度も見たことがありません。
トッププロでも、1試合でだいたい50本くらいはミスります。
人間なんだから、完璧にできるはずないです。

ミスは、あって当たり前だと思いましょう。
いちいち「これ入らなかったらヤバイ!」「ミスったらどうしよう?」と不安になっていたら、リラックスできません。
すると、余計にミスってしまいます。
ミスは別に悪いことではありません。
ミスから学ぶから、上達します。
ミスは貴重な情報源なのです。

「ミスが多いと勝てない」と思っている人がいますが、一概にそうとも言えません。
自分が決める数を増やしたり、相手がミスする回数がもっと多ければ勝てます。
結果として、セットを落とさなかったり、8ゲーム先取の試合なら、先に8ゲーム取れればいいだけです。
実際に、試合で100本以上ミスっても、結果として勝ったこともあります。

ミスといっても、その内容はいろいろです。
イージーミス、厳しいコースを狙ってアウトしたミス、たまたま起きた偶然のミス・・・もちろんミスが少ない方が有利ですが、ゼロにはなりません。
一番やっかいなパターンは、ミスったことを引きずって、自信をなくしてしまうことです。
「あ~ぁ・・・何ミスってんだろ・・・・ダメだなぁ~・・・・」
と思っているうちに、もっとダメになっていくのです。
ミスっても「オッケー!オッケー!振り抜きは良かったよ!ちょっと面が上向いちゃっただけだな!そこさえ修正すれば次はバッチシだぜ!」
くらいに思っていれば、すぐに切り替えられます。
試合中にヘコんで、テンション下げないことが重要です。
僕はミスっても「まぁ、そんなこともあるさ!晴れの日があれば、雨の日もあるよね~!雨だからって文句言ってもしょうがないじゃん!」くらいにしか思いません。
むしろ「へぇ~、こういうシチュエーションだと、あんなミスもあんだな~!おもしろいな~!勉強になっちった!」と、楽しんじゃいます。
すると「そんじゃ、この経験を踏まえて、次はどうしてくれようかな~♪」と、気軽にアクションに移れるので、ミスに対するストレスは、あまりありません。
ミスをビビらないようにしましょう。



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緊張して緩和しよう。

2005年12月03日 | テニス
僕はレッスンで「リラックスが大事ですよ」と言います。
しかし、たまにリラックスの意味を勘違いしてしまう人がいます。
「リラックスしましょう」と言われたら、酔いつぶれたときみたいに、ずっとだら~んとしている人がいます。
リラックスするとは、だらしなくしたり、ボケ~ッとするのとは違います。
単に、ずっとリラックスしていれば良い、というわけではありません。

そもそも、テニスでリラックスできている人は、ムダな力は入っていませんが、だからと言って、姿勢は良いものです。
ファッションショーで、モデルさんが歩いている姿はカッコイイです。
ピシッとしていて、綺麗です。
力が入っていて、ぎこちなく歩いていたら、カッコ悪いです。
僕の言うリラックスとは、モデルさんのように、リラックスしているけれども、バランスの取れた姿勢を保つことをいいます。

また、緊張しすぎで、力んだりしている人に「リラックスですよ」とアドバイスしているわけですが、緊張がいけないのではありません。
緊張と緩和のバランスが取れていないのが、いけないのです。
良いプレーをするのに必要なのは、緊張と緩和です。
どちらか一方ではありません。
緊張感のある中でリラックスして、リラックスしている中で緊張感を保つことです。
程よい緊張感のある時の方が、集中力が増します。

僕の場合だと、試合相手がスイングに入った瞬間、緊張感が走ります。
フォームの軌道などから、飛んでくるボールを予測して、自分の返球イメージを作ります。
こちらへボールが飛んでくると、フッとリラックスして、スイングに入るようにします。

このように、緊張と緩和を繰り返して、プレーしています。
これを交互にやることによって、どんどん集中力は上がっていくのです。
集中力が増せば、さらにプレーがおもしろくなってきます。

おもしろいコメディは、緊張感のある場面でボケるから、おもしろいのです。
ずっとボケっぱなしでは、すぐに飽きます。
「うわ~・・・これってヤバイよー」という場面で笑いをとるから、どんどん引き込まれていきます。
テニスもこれと同じです。
緊張と緩和はセットにしましょう。



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損か得かで、決めよう。

2005年12月02日 | テニス
テニス上達のコツは、損か得かで考えることです。
しかし、この損得の基準を間違えてしまうと、上達しません。

僕はよく「ライジングの打ち込みを覚えた方が、得ですよ」とか「この戦略に固執してるのは、損ですよ~」などと言います。
得なことをしている方が、上達します。
しかし、これは物理的な損得ではありません。
「あら~!損しちゃったよ!こっちのお店の方が安かったぁ」とは違います。

僕の基準は「おもしろければOK」「つまんなかったらアウト」です。
「人生、楽しくなければ意味がない」と思っているので、「楽しい=得」「つまらない=損」だと考えています。
「人生、楽しいだけじゃダメなのよ!辛い事も乗り越えていかないと」と言う人がいますが、よっぽど精神的にタフでないと、辛いとやる気がしません。

楽しいと、ラクとは違います。
テニスが楽しい理由は、ラクでないからです。
ラクでない辛いことも、楽しかったら進んでやります。
しかし「テニスは辛いよ」と思っている人は、「年末は仕事が忙しくて、疲れてるから、今日のテニスは休もうかな?」と思います。
しかし、「テニスが楽しい」と思っている人は「仕事が忙しくて、疲れが溜まってるから、テニスでリフレッシュするぞ!」と思います。
同じことでも、考え方次第で全く違ってくるのです。

僕はイチロー選手と、新庄選手が好きです。
新庄選手は、メジャーリーグに挑戦するとき「メジャーで通用するわけない」と言われていました。
そのまま阪神に残っていれば、5年契約で12億円の給料が出たのに、2千万円くらいの給料でメジャーに行きました。
このとき、僕は「新庄ってカッコイイな!」と思いました。
これを損だと思いますか?得だと思いますか?
普通に考えたら大損です。
しかし、テニス上達のコツは、この新庄選手の行動を「得」と考えることです。

目先の利益よりも、トータルの利益を考えましょう。
「これを挑戦したい」「こっちの方がおもしろそう」「これがドキドキする」といった方を選んだ方が、得です。

目の前の試合に勝つために、本当はやりたいプレーを我慢し、安全に挑戦しないでいるのは、損です。
結果としては、その試合に勝てる確率は高いかもしれません。
しかし、勝つために、苦しんでいるだけだったら、もったいないです。
目の前の試合が負けたとしても、どんどん挑戦していった方が得です。
3年後の自分を想像してみて下さい。
試合で、理想のプレーを目指して、どんどん挑戦を繰り返していた人の方が、強くなっているはずです。
目の前の、損得ではなく、長期的な視野で損得を考えてみましょう。
「今日も輝いているけど、明日はもっと輝いてる」というスタイルが、もっとも得ですよ。



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