藤原コーチのテニスランド

チャンスに気付くヒントかも・・・

得意を広げよう。

2005年12月20日 | テニス
テニスが上達するには、得意技に固執しすぎないことが大切です。
レベルアップするには
・得意なことを伸ばすこと
・苦手なものを克服すること
が大事です。
とくに、得意なことを伸ばすのが重要ですが、それは、「得意なことしかやらない」のとは違います。

試合でなかなか勝てない人は、得意技に固執してしまっている可能性があります。
例えば、フォアのミドルボレーでセンターを狙うのが得意な人は、だいたいチャンスになるとセンター狙いです。
それは、なぜかというと「ダブルスで相手2人の間を抜いた」という、成功体験があるからです。
「あれで、ポイントが取れるんだ!」という、自信があるから狙ってきます。
しかし、対戦相手が「あの人がフォアボレー打つときは、センターケア!サイドは捨てよう!」と作戦でくると、得意技が決まらなくなってきます。
得意技が決まらなくなると、不安になります。
自信があるショットなのに、決まらないからです。
それでも「私の最大の武器は、フォアボレーのセンターなんだ!」ということに固執してしまうと、相手の思うつぼです。
単純だと、対処しやすいのです。
得意技だけに固執してしまう人は、得意技を破られると、イッキに崩れていくケースが多いです。

得意技を持っていない人は「わぁ~!○○さんのアングルボレーすごいなぁ!あんなとこ打たれたら取れないよ!あんな得意技があったらな~・・・私には得意なショットなんか何もないし・・・」と言います。
何も得意技がないということは、何にでも可能性があるということです。
「このショットしかない!」という、変な先入観なしに、なんでもチャレンジできます。
だから、ヘタに得意なものを持っているより、良かったりします。
「得意技がない」というのが長所になることもあるのです。
もちろん、得意技を持っちゃいけないとは言っていません。
得意技はあった方がいいです。
しかし、得意技に固執し、選択肢を狭めたり、出来ないことに挑戦することから逃げたりしていたら、マイナスです。
「コーチの得意技ってなに?」とよく聞かれます。
すると、たいてい「得意技は・・・・これと言って特にないですね・・・なぜなら全部得意だから!ガハハハ!」と答えます。
「これが得意!」と得意の範囲を狭めないで、「あれもこれも得意!」と得意技を増やしていきましょう。



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