情報を、コントロールしよう。

いらない情報は、削除です。

前向きになるための相談がありました。
この人の話をきいていると、あることを思いました。
それは、いらない情報に振り回されすぎということです。
都合の悪いことは、いちいち気にしすぎないほうがいいです。

僕が上達してこれたのには、ある理由があります。
それは、自分勝手だからです。

自分のいいように、勝手に決めちゃうことです。
自分勝手というと、なんだか悪いイメージがあります。
だけど、そうとも限りません。
要は、使い方次第です。
たとえば、マラソン大会なんかがあると、僕はいつもビリのほうでした。
鉄棒も跳び箱も、水泳の苦手でした。
フツーなら、「オレは運動神経が悪い」と思ってしまうかもしれません。
しかし、僕の場合は違います。
「そんなの、テニスとはカンケーねーし」とか「しょせん昔のことだから、今は違う」みたいに思っています。
「お前は、センスねーもんな」「体力的にもキツくなってきてるでしょ？」といったことを人から言われたとしても、心の中では「こいつ、ちっともわかってねーな」「本当は、天才であることに気づいてないんだな」「今のほうが、はるかに体力アップしてるし」などと思っています。

情報は大事です。
ただ、気をつけたほうがいい情報もあります。
特に、過去の情報、人から言われたこと、一般論には注意したほうがいいかもしれません。
ヘンに説得力がある分、自分にとってよくない情報を鵜呑みにしてしまう可能性があります。
不都合なことは、「昔と今じゃ、全然違うし」「人がなんて言おうが、自分はこう思う」「一般的にはそうかもしれないけど、オレは特別だし」のように、削除しちゃうとラクかもしれません。

マイナスになる情報に振り回されないことです。
自分勝手に決めちゃって、情報をプラスにコントロールしていきましょう。



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おもしろいの発想を、工夫してみよう。

おもしろい発想を、工夫してみることです。

「ちっともできないから、おもしろくない」という人がいます。
フツーはそうかもしれません。
だけど、あまりフツーすぎるとつまらないです。

僕は、「フツーの人と、ちょっと違う」とか「おかしい」と言われることがあります。
自分ではフツーだと思ってるし、おかしいとも思いません。
でも、こう言われると少し嬉しかったりします。
なぜなら「藤原くんって、フツーだよね」と言われても、いまいちおもしろくないからです。

テニスがうまくなるには、コツがあります。
それは、おもしろくやることです。
つまらないと、やる気がしません。
やる気がなかったら、うまくなるわけがないです。

やる気を出すには、考え方が重要です。
僕は、うまくならないことだらけです。
「ちっともうまくいかない」ということも、しょっちゅうです。
だけど、こういうときほどやる気が出ます。
「もうイヤだ」「成果が見えないと、やる気がなくなる」というのは、フツーです。
しかし、フツーとちょっと違うらしいので、むしろ「おもしろいくらいにできないなんて、おもしれーじゃん！」と思います。

どう思うかです。
すぐ倒せちゃうスライムをやっつけたときよりも、なかなか勝てないボスキャラと戦っているときのほうが燃えます。
あの手この手でチャレンジして、やっと倒せたときは嬉しいです。
テニスのときも同じです。
「すぐできちゃうようなことより、こんだけ大物のほうがおもしろいじゃん！」と考えたほうが楽しくなってきます。

うまくいかないことって、実はおもしろいことがいっぱいあります。
「くっそー！おもしれーじゃねーかよ！」と、やる気になってみましょう。



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ムダな心配に、注意しよう。

ムダな心配に、注意です。

「私なんかに、そんな能力あるのかなぁ？」と言っている人がいました。
気持ちはわかります。
だけど、そういうことはあまり気にしないほうがいいです。

僕も、「オレに、あんなことできるかな？」と思うことがあります。
でも、一瞬です。
そのあとは、そういうことは気にしません。
心配したって、あまり意味ないからです。
「ジョコビッチが打ってたあのショット・・・自分にもできるだろうか？」と思っていると、だんだん不安になってきます。
「オレも、ああいうの打ちたい」と思ったら、余計な心配をするより、さっさと行動に移したほうがいいです。

タイムロスは、もったいないです。
立ち止まっている時間が、一番のロスです。
能力は、だんだんついてくるものです。
たとえば、教習所で教官に叱られてばかりいたとしても、毎日運転するようになるとだんだん上達してきます。
テニスも、やっていくうちに能力は上がっていきます。

能力は、育てるものです。
たくさんやって経験値を増やし、工夫して改良を重ねることでアップしていきます。
余計な心配をするより、どんどんやっていきましょう。



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先に、その気になっちゃおう。

先に、その気になっちゃうことです。

「勝つイメージがちっとも出てこないんですけど・・・何かいい方法はないですか？」という質問がありました。
たしかに、イメージは大切です。

僕が、最近よくやっている方法があります。
それは、「先に、その気になっちゃう作戦」です。
カンタンなことです。
「もう勝っちゃった」と思うだけです。

「なんとかして、あの人に勝ちたい」と思ってイメージしようとすると、「でもなぁ、あの人ストロークいいしなぁ」とか「実際のところ、きびしいよなぁ」みたいに、逆に不安になってきたりします。
不安になれば、悪いイメージが浮かんできてしまいます。
これだと、勝つイメージにもっていくのは難しいです。

僕の場合は、「勝てちゃったよ！超ラッキーだった」「おかげさまで、いいプレーができたよ！」といった感じで、先にハッタリをかまします。
ウソでもいいから、一人でこういうことを言っていると、だんだんをそんな気がしてきます。
すると、いいイメージも浮かんできます。
「いや～、勝ててよかった！」と思ったら、「慌てずに、ボディバランスを崩さずにできたのが勝因だった」「早めにネットにつめて、プレッシャーをかけたのが大きかった」などと、具体的なアイデアも想像しやすくなります。

ポイントは、過去形です。
これからのことって、わかりません。
わからないことは、不安になりやすいです。
でも、過ぎたことならわかっています。
わかっていることのほうが、安心です。
いいイメージを生むには、リラックスが大事です。

先に、その気になってみましょう。



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面白くなってみよう。

面白くなってみることです。

「もうヤダ！・・・だって、思いどおりにいかないんだもん」と言っている人がいました。
気持ちはわかります。
僕も、思いどおりにいかないことばかりです。
昔は、ちょっとうまくいかないと、すぐに投げ出してしまうタイプでした。
しかし最近では、思いどおりにいかないと面白くなってくるようになってきました。

思いどおりにいかないときは、レベルアップのチャンスです。
これをクリアできると、グンと成長します。
だから「もうヤダ！」と思うよりも、「やったるぜ！」と燃えてきたほうがトクです。

この前「相手がミスってくれなくて、心が折れた」と話している人がいました。
「いいかげん、ミスってくれよ」と相手に期待すると、つらくなっちゃいます。
こういうときも「よし！面白いじゃねーか！」と思ったほうがラクです。
自分のほうを、変えていくことです。
「カンタンにミスるなよ」と思って、「ラリーが続く、最高記録を出してやろう」などとやるだけで、急に楽しくなってきます。
「ドロップやロブを混ぜて、走らせていこう」「こういう組み立ても入れて、ペースチェンジしていこう」のように、工夫していくのも面白いです。

思いどおりにいかないときって、レベルアップの大きなヒントが見つかったりします。
そのヒントを見つけるには、楽しむのがコツです。
自分を変えて、面白くなってみましょう。



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環境を、作っていこう 。

環境を作ってみることです。

「環境がよくない」と話している人がいました。
この人のサークルに、ムカつく人がいるみたいです。
やめようかどうか迷っているみたいですが、イヤならやめたほうがいいと思います。
ただ、気になることもあります。
それは、フォーカスするポイントです。

僕が上達してこれたのには、理由があります。
それは、環境がよかったからです。
もちろん、いつでもテニスができたり、周りの人がみんな強かったりしたわけではありません。
しかし、恵まれた環境だったと思います。

環境を作っていくことです。
そのためには、どこを見ていくかです。
いろんな人がいます。
合う人もいれば、合わない人もいます。
好きな人も、イヤな人もいます。
同じ田中君でも、いい部分があればイヤな部分もあったりします。
「あいつのこういうとこがムカつく」と言っているよりも、「あいつの、こういうところはすごくいいよね」といい部分に注目するだけで、かなり気分的にも違います。
当たり前ですが、イヤな人にフォーカスしていたら楽しくないです。
だけど、いい人だっているはずです。
励ましてくれた人、親切にしてくれた人たちをフォーカスして大切にしていくと、環境が変わってきます。

いい環境のほうが、強くなるのに有利です。
優しくしてくれた人、力になってくれた人、そんないい人たちを大切にして、いい環境を作っていきましょう。



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ちょっとしたことを、大事にしよう。

ちょっとしたことで、かなり違います。

「ずっと強くなっていくのに、有利なことってなに？」という質問がありました。
「優しさだよ」と答えると、あっさり流されてしまいました。

いろんな人を見てきましたが、優しい人のほうが強くなりやすいです。
優しいといっても、ちょっとしたことです。
気づかいができるとか、ふとしたことで思いやりのある行動ができるなどです。

もちろん、強いけどあまり優しくない人もいます。
しかし、こういう人はなかなか伸びにくいようです。
理由はかんたんです。
優しい人のほうが、好かれるからです。
ヒーローだって、優しくなかったらヒーローになれません。
いくら強いからって、トラックを放り投げたり、ビームを出せる人が優しくなかったらあぶないです。
これでは愛されないし、みんな近寄りたくないと思います。

相手を思いやることのできる優しい人、感じのいい人と仲良くなりたいものです。
強いからってエラソーにしている人や、平気で人がイヤな気持ちになることを言う人には、なるべく近づきたくないと思います。
テニスは、一人では強くなれません。
練習してくれる仲間であったり、支えてくれる人たちのおかげで成長できます。
優しくて感じがいい人には、こういった味方が増えていきます。
すると、強くなるチャンスも多くなっていきます。

ちょっとした優しさ、ちょっとした気遣い、ちょっとした言葉の表現、ちょっとした行動などが、実はすごく大きかったりします。
ちょっとした思いやりを、大切にしていきましょう。



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