藤原コーチのテニスランド

チャンスに気付くヒントかも・・・

いろんな自分を、表現しよう。

2005年12月06日 | テニス
テニスのおもしろさは「自己表現」にあります。

ゲーム練習をしていると、僕が「今のショットは読まれてましたね、このケースは相手の予測の裏をかいて、アングルが有効でしたよ」などと言う場合があります。
すると「そっかー!・・・でも、私・・・性格が素直だから・・・相手をダマしたり、ウソつくようなこと・・・イジワルなこと苦手なんだよね・・ムフフッ」みたいなことを、言う人がいます。
なぜか、ちょっと満足そうです。

相手をダマしたり、かけひきすることを否定してしまったら、ほとんどのスポーツが成立しません。
K-1で、左のジャブを打つと見せかけて、ローキックを打ったら「ひど~い!ダマした~!」となっちゃいます。
サッカーで日本代表選手が、相手の選手をドリブルで抜くフリをして、味方にスルーパスをしたら「おいおい!ズルイぞ!意表をつくなんて!」と言われちゃいます。
僕のプレーはウソだらけです。
それを「ひっど~い!うそつき!」と言われたら、ヘコんでしまいます。
これではスポーツを楽しめません。

テニスは、うまく相手をダマす、知恵比べがおもしろいのです。
とはいっても「テニスはダマすスポーツだ」「ウソつくのがいいんだ」「イジワルな競技なんだ」と言うのは、なんだか心が痛みます。

僕の考え方は「テニスは自己表現のスポーツ」です。
「コートは自己表現の場であり、自己発見の場である」というのが、持論です。

おもしろいことに「私は素直でウソつけないから・・・」と言う人に「わかりやすくて、いいですね」と言うと、ムッとされます。
仮に、僕が「藤原コーチって、素直ですねー!」と言われたとします。
すると「うんうん!よくわかってるなぁ!透き通るような素直な心ですからね、ピュアハート藤原と呼んでください」とニンマリ答えます。
しかし、しばらくして「ん?素直??そんなにわかりやすいかな?もしかして単純ってこと?うんにゃ、そんなこたーない!花のように繊細で、海よりも深い人格なんだよ!ミステリアスな男、藤原と呼んでください」となります。
なかなかやっかいな性格です。
人には「理解されたい部分」と「簡単に理解されたくない部分」があります。
わかってもらえるのは、嬉しいものです。
しかし「君はこういう人でしょ!わかってるんだよ!」と言われると「そんな薄っぺらい人間じゃないよ!なんもわかってねーな!」と反論したくなります。

僕は、テニスをしているとき、相手をダマすのではなく、自己表現をするつもりでプレーしています。
すると、心は痛みません。
「僕はバシッと気持ちよくスイングするのが好きなんですよ!」とハードヒットします。
「でも、最近タッチショットもお気に入りなんだー!」とドロップを打ちます。
「人をビックリさせたりするのが好きなんだー!エンターテイナーでしょ?」と、相手が予測しないような演技をします。
「真面目なところもあるんだよ!じっくりと丁寧に行動することもあるのさ!」と、打ちジコリでつなげることもします。
わけわかんないことを、いろいろやりますが、これだとウソはついていません。
どれも、自分らしいプレーです。
自分らしさは、1つだけではありません。
普段意思が強く、我慢強い人でも、食後のスウィーツは我慢できなかったりします。
どちらも自分らしさです。
ウソではないです。

コート上では、いろんな自分を表現しましょう。
「ちょっとイジワルしちゃう自分」も本当の自分です。
ダマしているわけではありません。
自己表現しましょう。



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