藤原コーチのテニスランド

チャンスに気付くヒントかも・・・

共感しても、流されないようにしよう。

2005年12月15日 | テニス
テニスが強くなるには
・相手に共感できること
・相手に共感しすぎないこと
の2つか大切です。

先日、スタバでコーヒーを飲みながら、本を読んでいました。
すると、隣の席にいた男性2人の様子がおかしいのに気付きました。
テンションがやたら低いのです。
2人とも、腕を組んで「う~ん・・・」と言いながら、下の方を向いています。
なんか、いや~な雰囲気です。
「・・・ん?なんだ??」と思いました。
僕は、テニスコーチという仕事柄、その場の空気に敏感です。
テンションの低い人や、暗いオーラを出している人には、無意識にビビッと反応してしまいます。
「なにやってんだろ?」と、本を読んでいるフリをしながら、さりげなく2人の会話に耳を傾けてみました。
どうやら、今後の人生について悩んでいるようです。
「オレさ・・・このまま今の仕事続けてて・・・本当にいいのかなって思うんだよね・・」
「まあな・・・それはオレも感じてるよ・・・」
「でも・・・他にやりたいことも特にないし・・・・」
「そうなんだよなぁ・・・そこなんだよなぁ・・・」
といった感じです。
いつの間にか、相談されていた人の方も暗くなっていました。

試合で勝つには、相手の選手に共感する能力が必要です。
テニスは一人だけではできません。
必ず相手が必要です。
そして、相手が違えば、ゲーム内容も変わります。
試合を有利に進めるには、予測することが大切です。
予測するには、相手をよく観察し、理解する必要があります。
「相手の人は、この場面でこう思っていて、こういうショットを打ちたいんだろうな」と、相手の気持ちになって、共感する能力が必要です。
しかし、共感するといっても、相手のペースに巻き込まれてはダメです。
共感し、予測し、あくまでも自分のペースを崩さないことです。

よく「相手が誰であろうと、自分のテニスをするだけ!」と言う人がいます。
しかし、一流のプロ選手は、相手によって戦略を変えます。
確かに「自分のテニス」をしているわけですが、相手のプレーに合わせた上での「自分のテニス」をします。
サッカーの日本代表も、相手のチームの特徴に合わせて、システムを変更したり、選手を変えたりなどの、戦略を立てます。

僕が、レッスンで気を付けていることがあります。
それは、生徒さんに共感しつつ、自分のペースを守ることです。
「コーチ~!また試合負けちゃったよぉ・・・」
と言う人に、「そっかー・・・それは残念でしたね・・・辛いですよね・・・痛いほどわかりますよ・・・ハァ・・・」
と、僕までヘコんでしまったら、その人を元気にしてあげられません。
かといって、「ふ~ん・・・そうなんですか」と知らんぷりしたら、もっと辛い思いをしてしまいます。
だから「そっかー・・・残念でしたね・・・でもいい勉強になったじゃないですか!良かったですね!その経験から学んで、もっと強くなりましょう!」と言います。
「でもね~・・・負けるのは辛いよ~・・・」と言われたら
「何言ってるんですか!僕も何百回と負けてきましたよ!さんざんへッポコ野郎と言われ続けてきたけど、いつかは汚名返上したるぞ~って気持ちがあったから上達できたんですよ!・・・ほら、よく言うでしょ?傷ついた数だけ強くなれるって!格闘技やっている人は、傷が強さの勲章って言ってましたよ!デヘヘ~」と明るく言います。
すると、そのうちに「なんだ!そんなもんか~!」と元気になってくれます。
共感しつつも、こちらのペースに引っ張り込んじゃうのです。
ずっと、能天気に明るくいると、落ち込んでいる人の方が、こちらのペースに巻き込まれていって、元気になってくれるのです。

テニスで勝つコツも、これと似ています。
相手に歩み寄り、その上で相手のペースには流されないことです。
共感しつつ、自分のペースを守りましょう。



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