藤原コーチのテニスランド

チャンスに気付くヒントかも・・・

「天才ですから!!」と言ってみよう。

2005年09月30日 | テニス
『スラムダンク』に学ぶ、テニス上達法 パート58

あなたが好きな言葉は何ですか?


桜木は海辺に座って、晴子さんが桜木宛に書いた手紙を読んでいます。
そのとき、ランニング中の流川が偶然桜木の前を通ります。
流川「む・・・」
流川は桜木の前で止まり、全日本ジュニアのウェアーを見せます。
桜木「ジャパン・・・!!おのれ ルカワ!!オレの補欠で選ばれたクセに・・・・!!」
「桜木君・・・時間よ」リハビリの先生が呼びに来ます。
「今日はちょっときついわよ」
桜木「ふっふっ そーかね」
「あら 脅しじゃないのよ・・耐えられる?桜木君」
桜木「はっはっはっ 愚問を・・・・・・・・・・・・天才ですから」


僕は「天才ですから」と言う言葉が大好きで、よく使っています。
「天才ですから」は、不思議な言葉です。
元気が出てきます。
根拠なんかありません。
「天才ですから・・・ハッハッハッ!」と言う人には、悲壮感がありません。
歯を食いしばって頑張っている感じもありません。
だから、強いのです。
頑張りすぎるから負けるのです。
頑張ろう、頑張ろうと力が入ると、リラックスできません。
余裕をみせて、笑顔で楽しんでいる人が、実力を発揮します。
どんなに追い込まれて、ピンチであっても、「天才ですから」と思うと希望が湧いてきます。
プレッシャーのかかる場面で、(ヤベ~!)と感じても、「天才ですから」と言うとリラックスできます。
「天才ですから」は能力を発揮するおまじないです。
「天才ですから・・・はヨユーですよ!」と言うことで、ポジティブなイメージに変わります。
「天才ですから」と人に言うと、聞いた人は嫌な顔をします。
「なんだ?こいつ!エラソーに!!」と思います。
しかし、これは他人に言うと同時に、自分自身に言っている言葉です。
天才と凡人の違いは、ちょっとしたことです。
天才は、自分が天才だと信じている人です。
凡人は、自分は天才じゃないと、信じている人です。
人は、自分の信じている自分になっていきます。
先天的な才能ではなく、後天的な行動から才能は生まれます。
天才だと信じている人は、上達します。
天才だと信じている人は、天才のプレーのイメージを持っています。
フェデラーのように打つイメージを持っていて、自分もそういう感じで打てるようになることを信じています。
だから天才に近づいていくのです。
凡人は、理想のイメージをしても、「そんなの私には当分ムリ」と思っています。
当分ムリと思っているものは、一生できません。
「天才なんだから、こういう理想のプレーができないわけがない」と思っている人ができるようになるのです。
自分の理想を大きく持って、「天才ですから!」と言ってみましょう。



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ライバルと協力しよう。

2005年09月29日 | テニス
『スラムダンク』に学ぶ、テニス上達法 パート57

最高のライバルは、最高の友達です。


山王戦後半、湘北は怒涛の追い上げをみせます。
残り時間わずか、湘北75-76山王の場面で、桜木はボールに飛びつき、今までパスも出さなかった、大嫌いな流川にパスを送ります。
流川はシュートを決め、逆転します。
しかし、山王のエース沢北にシュートを決められ、またリードされます。
残り時間2秒のところで、流川はシュートに入りますが、深津と河田がブロックに入ります。
その瞬間、桜木が「左手はそえるだけ・・」と言っているのに気付き、流川はシュートをやめ、桜木にパスを出します。
残り1秒で桜木のジャンプシュートが決まり、湘北は王者山王に勝ちます。
犬猿の仲の、桜木と流川は手を叩き合います。


上達するには、プライドを捨てることです。
今までのプライドを捨て、そして新たなプライドを作っていきます。
今までの小さな価値観を崩し、より大きな価値観に変化していくことです。
つまらないプライドに縛られないようにしましょう。

僕が高校の頃、A君というムカツク奴がいました。
A君は、テニスは上手いのですが、どことなく態度が見下したようで、気に入りませんでした。
仲のいいテニス友達のB君が、A君とも仲が良かったので、比較的一緒にいる機会は多かったのですが、A君とはほとんど話しませんでした。
B君とはよく話しますが、A君には「おう!」とか「おつかれ!」といった、挨拶程度でした。
A君とは、よく試合をしましたが、絶対負けたくありませんでした。
しかし、実際は勝ったり負けたりで、いわゆるライバル関係でした。
A君のことは、敵だと思っていたので、意識していましたが、距離をおいていました。
あるとき、B君が
「友達でテニス上手いC君って奴がいるんだよー!ずっと外国に住んでて、向こうでずっとやってたんだってさ!前にテニスしたんだけど、スゲー球早くて、オレじゃ相手になんねーんだよ!今度試合やってあげてくれない?A君にも声かけといたから、4人でリーグ戦でもしようぜ!」
と言ってきました。
僕はOKして試合をしました。
C君はかなり強くて、僕とA君は、C君に負けました。
僕は負けず嫌いなので、悔しがっていました。
たまたま近くにいたA君も、同じように悔しがっていました。
「くそ~Cのヤロー!もう少しだったのに・・・荒いけど、フォアがハマってくると厄介だな・・・」
とB君にブツブツ言っています。
普通だったら、ここでシカトですが、僕もC君を倒すことを考えていたので、その話に入っていきました。
「たしかにな・・・あれが入ってくるとキビーな!」
A君「・・・だろ!あれさえ抑えとけば、なんとかなったよな・・・・」
「高い打点の打ち込みは上手いけど、低めのボールはつないでくるから、スライスをもっと使えばよかったかな?」
A君「・・・そういや、低いのは高いスピンで返してたな・・・ネットとりやすいかもな・・・」
「だろ!ボレーもショートで集めれば、意外と回転量多いボール打つから、スピード落ちるんだよな・・・」
A君「・・・だな、パスも決まりにくいよな・・・」
と、はじめてA君といろいろ語りました。
よくよく話してみると、A君はいい奴でした。
どうやら、A君も僕をライバル視して、距離をとっていたらしいです。
それから、A君とは仲良くなり、親友になりました。
しかし、ライバルであるのは変わりません。
(こいつにだけは負けられねー!)と思っています。
普通だったら自分が有利になることをするとこですが、しかし、C君に勝つという、共通の目的を持っている親友です。
だから「オマエは、ハードヒット狙うときに、体が開くタイミングが早くなるやすいから、確率下がるんだよ!!」
A君「オマエだって、バックの肩の入れ方で、スライスとスピンがバレバレなんだよ!!」
のように、お互いに自分では気付かなかったポイントを指摘し合いました。
そうやって、お互いを高めて、なおかつライバルであることで、ずいぶんレベルアップすることができました。
敵と仲良くなって、強くなりましょう。



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通過点にしよう。

2005年09月28日 | テニス
『スラムダンク』に学ぶ、テニス上達法 パート56

より大きな目標を意識することで、モチベーションが高まります。


背中を怪我した桜木が、勝手に交代をして、コートに戻ってきます。
宮城「花道 おめえ・・・」
赤木「大丈夫なのか!?」
三井「安西先生の指示かよ!?」
流川「・・・・・」
桜木「ぬ・・・・ど―した 深刻なカオして・・・・心細かったよーだね 君達!!オレぬきで!・・・・この天才にはちょーどいいハンデだ・・ヤマオーくらいの相手ならな・・・・いずれ世界に出る このオレにとって ヤマオーなど通過点にすぎんからな!」
桜木に激痛が走ります。
桜木「優勝すんだろ ゴリ!!通過点じゃねーかよ あいつらなんか!!」
赤木「フン!!なんで1番下っぱのお前に言われなきゃならんのだ!!」


テニスが上達するコツは、目標設定にあります。
どういう目標を持っているかで、おのずと行動は変わります。
最終目標はこうで、中期目標はこれ、短期目標はこうだ!と決めていきます。
最終目標はどこで、いまのポジションはどの辺なのかを把握しましょう。
最終目標は大きい方がいいです。
最終目標が、甲子園優勝の人と、メジャーリーガーになってイチローよりもすごい打率を出そうとしている人とでは、意識レベルが違います。
テニスでも同じです。
シャラポアよりも強くなることを目標にしている人と、友達の草トーナメント上位に入る○○さんに勝つことを目標にしている人とでは、意識が違います。
○○さんを最終目標にしている人は、憧れの○○さんを前にするとビビッてしまいます。
しかし、シャラポアを目標にしている人は、○○さんは通過点だと思います。
飛び越えなくてはならない、ハードルの1つでしかないと思います。
シャラポアに比べたらサーブも遅い・・・フットワークも悪い・・・と考えると、ビビリません。
むしろ、シャラポアに近づくためには、こんなところでモタモタしてられない!と思います。
これが大切です。
最終ではなく、スタートぐらいの気持ちでいきましょう。
「いずれシャラポアを超える私にとって、○○さんを超えるのは当然!」
と思えば余裕が出ます。
すると、負い目もなく、伸び伸びプレーできます。
ものすごく大きなものと比較することで、たいしたことではないと感じます。
勇気と希望が湧いてきます。
そして、結果として勝てたとしても「よし!じゃあ次のターゲットはあの人にしよう!」と、すぐに次のステップに進めるので、どんどん上達します。
しかし、○○さんが最終目標だと、勝った時点で満足してしまって、次のステップが遅れてしまいます。
短期の目標は、頑張れば手が届きそうな、現段階で達成可能なものを設定し、最終目標はデッカイものにしましょう。



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今を、栄光時代にしよう。

2005年09月27日 | テニス
『スラムダンク』に学ぶ、テニス上達法 パート55

一生懸命物事に取り組んでいるとき、人は輝いています。
輝いているときが、栄光時代です。


桜木はボールを追って机に突っ込み、背中を怪我します。
激痛で倒れそうになり、ベンチに戻ります。
桜木「交代ヨロシク!!」
彩子さん「何やってんの あんた!!」
安西先生「桜木君!」
桜木「ゴリ・・・すぐ行くぞ!!それまでゴール下頼む!!」
観客「おお ブジかっ あの10番!!よ――し もう1回出ろ 赤坊主!!」
赤木(桜木・・・お前・・・・)
彩子さん「ムチャ言うんじゃない!!来なさい!!ほらっ 立ってるのがやっとじゃないの!!」
安西先生「すまない 交代はとりけし」
桜木「コ・・・コラァ オヤジ!!」
安西先生「桜木君・・・・・白状します・・・君の異変には すぐに気づいていた・・・・・気づいていながら君を代えなかった・・・・・代えたくなかった・・・・どんどんよくなる君のプレイを見ていたかったからだ・・・・・指導者失格です・・・あと少しで 一生後悔するところでした・・・」

桜木「オヤジの栄光時代はいつだよ・・・・全日本のときか?」
安西先生「・・・・・・・」
桜木「オレは・・・・・・オレは今なんだよ!!」
流川「おい・・・・・目障りなんだよ そんなとこにボ――ッと立ってやがるとよ・・・・出るなら 出ろ」
桜木「オヤジ・・・やっとできたぜ・・オヤジの言ってたのが・・・やっと・・・・ダンコたる決意ってのができたよ」


あなたの栄光時代はいつですか?
高校の頃ですか?大学の頃ですか?
「栄光時代は今だよ!」と答える人が上達します。
栄光時代とは、輝いてるときのことです。
輝いているときは、チャレンジしているときです。
チャレンジに年齢か関係ありません。
「あの頃は良かった」「あの頃は凄かった」
など言っている人は、落ちぶれていきます。
「あの頃も良かった・・・でも今の方がもっと良いよ!」
という人が、レベルアップしていきます。
この人は、今を生きています。
目の前の目標に対して「よし○○するぞ!!」と断固たる決意を持って、取り組んでいる人です。
そういう人は、栄光時代です。
テニスをはじめて3ヶ月でも30年でも同じです。
全力を尽くして挑戦している人は、栄光時代を楽しんでいます。
「もう歳だし~」「もうあの頃のようには・・・」
と言っている人は、上達できません。
テニスが強くなる方法は、実は無限にあります。
1つの方法に縛られていると、限界を感じます。
別にハードヒットに縛られなくてもいいわけです。
経験を活かした攻め方もあります。
むしろ、自分のスタイルの幅を作っていった方が、強いです。
僕はいろいろな年齢の方を教えてきましたが、60歳でも70歳でも80歳でも、何歳だろうと強くなっている人を、たくさん見てきました。
だから年齢ではなく、気持ちの持ち方だということを知っています。
知り合いのプロだった人は
「プロを引退したときは、限界を感じてたんだけど、現役から離れてみると当時気付かなかったことがわかってくるんだよね!今だったらこうするな・・・とか、もっとこうすればいいんだとか・・・客観的に見れるようになってきた・・・現役の頃より、今の方が強いぜ!!もう一回トレーニングして試合出ようかな?」と言っていました。
栄光時代は今だ!という意識を持って、チャレンジしましょう。



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自分のために、プレーしよう。

2005年09月26日 | テニス
『スラムダンク』に学ぶ、テニス上達法 パート54

自分のために、何かに全力を尽くしてますか?


山王のタイムアウトで、湘北は円陣を組みます。
赤木「オレたちゃ別に仲良しじゃねえし お前らには腹が立ってばかりだ」
三井「あ?」
赤木「だが・・・」(このチームは・・・・最高だ・・・・)
三井「だが なんだよ」
赤木「いや・・・ありがとうよ・・・」
三井「お?」
桜木「あ?」
宮城「何がありがとうでい!!」
三井「バカヤロウ!!オレは自分のためにやってんだ!!てめーのためじゃねえ!!」
桜木「そう!!自分のため!!」
流川「自分の勝利のためだ!!」
赤木「ぐっ・・・・さあ いくぞ!!」


本音で言う人は信用できます。
しかし、本音を言うことは、勇気のいることです。
嫌われてしまうかもしれません。
キレイゴトを言う人は信用できません。
本音が見えないからです。
「みんなのため・・」「チームのため・・」とか言う人は怪しいです。
タテマエのような気がします。
もしかしたら、いい人だと思われたいだけかもしれません。
それよりも「オレが勝ちたいから」「あの子にかっこいいとこ見せたいから」「金持ちになって、豪華客船で世界一周したいから」とか言われた方が、本気だなと信用できます。
僕がダブルスで組みたいパートナーは「オレが勝ちたいから、足引っ張るなよ!」と言ってくるタイプです。
(おっ!この人モチベーション高いな!)と思います。
「一緒に力を合わせて頑張ろう!」と言ってくるタイプは怪しいです。
ウサンクサイ気がします。
(本気なのかな?)と思います。
人が一番関心があるのは、たいてい自分自身です。
合格発表で、一番はじめに探すのは、友達の番号でなく自分の番号です。
大リーグの選手は、自分のためにプレーしてます。
だから強いし、結果としてチームに貢献したり、家族を支えたりします。
「オレが勝ちたいから」と言うと、ジコチューな気がします。
しかし、ジコチューな人とは自分を偽れない、正直な人です。
自分の気持ちに正直なので、信用できます。
勝手に自分のためにやっていることは、妥協しません。
自分から、好きでやってることなんで、全力を尽くします。
「自分のためだ!!」と言ってみましょう。



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こんな仲間を持とう。

2005年09月25日 | テニス
『スラムダンク』に学ぶ、テニス上達法 パート53

人は環境に影響されます。
環境は自ら進んで作っていくことです。
環境は人で変わります。
どんな人と出会うかが大切です。
良い環境を作るためには、人と良い関係を作ることです。
そのためには、年齢、性別、地位などで判断せず、中身で判断しましょう。


山王がタイムアウトをとります。
宮城「さあ こっからが湘北 炎の追い上げだぞ!!」
流川「そのとーり」
赤木(こいつらも 全くあきらめちゃいねえ・・・!!相手は山王だというのに!!)
赤木は、以前は一生懸命なのが小暮だけだった、メンバー達に恵まれない、悔しい経験をした頃を思い出します。
赤木(・・・・感情的になるな・・・・まだ何かを成し遂げたわけじゃない・・なぜ こんなことを思い出してる バカめ)
三井「!!・・何 泣いてやがる!?」
赤木「え?」
宮城「あ――っ 何考えてんだ ダンナ!!こっから死力の追い上げだってときに!!?」
三井「勝つ気が もうねーのか てめーは!!」
流川「いつから そんなヤワに・・・」
赤木「ちっ・・・ちがう バカモノ!!これは汗だ!!汗が目に!!」
小暮(味方の頼もしさに 一瞬 心が緩んだのか・・・赤木・・・・ずっとこんな 仲間が欲しかったんだもんな・・・・)
桜木「今泣いてただろう ゴリ・・・試合中に泣くなよ 恥ずかしいから」
赤木「うるさいわ バカタレェ!!」


うまくいかないことがあっても、諦めずに続けていれば、きっといいことが起きます。
いい人達にも出会えます。

湘北高校バスケ部は、とてもいいチームです。
みんなが同じ目標に向かっていて、お互いに認め合っています。
こういうチームはあまりないです。
僕は、部活のスタイルに馴染めませんでした。
同学年と後輩には人気がありましたが、先輩には嫌われていました。
生意気だったのです。
何かあると、すぐに先輩とぶつかっていました。
当時は、上下関係が厳しく、先輩の言うことは絶対でした。
ボール拾いと筋トレやランニングばかりで、あまり打たせてくれませんでした。
なによりも、エラソーな態度が気に入りませんでした。
(たかだか、1歳か2歳しか違わねーのにエラソーにしやがって!)と思ってました。
試合のオーダーを見たときには、さすがに頭にきました。
1年生の頃から、3年生のエースだった人に僕は試合で勝っていました。
しかし、オーダーを見ると、その人がNo1で出ていて、僕が補欠になっていました。
「おい!なんだこれ!勝つ気ねーだろ!!オレに勝てる奴いねーのに、なんで補欠なんだよ!!オレをNo1で出せ!!」
と、部長に文句を言いましたが、理不尽な理由で却下され、しかも先輩は嫌がらせをしてきました。
僕には、さっぱり理解できませんでした。
僕には、この年上だから実力にかかわらず試合に出られるという、年功序列的な発想がわかりませんでした。
部活に入る以前に、スクールに通っていたので、そっちが基準になっていました。
スクールでは、完全実力主義でした。
歳は関係ありません。
実力が上がれば、年上の人を追い抜いて、上のクラスに上がれます。
もちろん年下に抜かれることもあります。
年上だろうと、年下だろうと、実力のある人は尊敬します。
コートの上では、全員が平等でした。
だから、年上も、年下も関係なく、あだ名で呼び合ったりして、仲良しでした。
友達であり、ライバルでした。
そんな環境だったので、部活の上下関係には戸惑い、納得できませんでした。
役割分担という意味では納得できますが、1年だからとか、そのような薄っぺらい理由のカテゴリーで分類してしまっては、本質的に重要な部分を見落とします。
このようなシステムは、上達するのには不利です。
スラムダンクにハマった理由は、理想とするチームだったからです。
湘北のようなチームっていいなぁと、憧れました。
桜木は、1年ですが、キャプテンの赤木を、ゴリと呼びます。
副部長は、メガネ君です。
監督は、オヤジです。
先輩でも、ミッチーやリョーちんと、あだ名で呼びます。
しかし、バカにしているわけでもありません。
先輩も敬語を使えと怒りません。
お互いに信頼しているし、尊敬もしています。
遠慮しないで、お互いの本音をぶつけ合える空気もあります。
それぞれが、違うタイプでバラバラですが、共通の目的意識も存在します。
馴れ合いではなく、各個人が自立しています。
そして、先輩、後輩などの枠を超えて、一人の人間として接しています。
年齢ではなく、一人の仲間として、ライバルとして、親友として、近い距離感で接しています。
このような仲間だと、強くなります。
コートの上ではみんなが平等です。
職業も、地位も、年齢も関係ありません。
一人の人間として向き合いましょう。



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テニスプレーヤースピリッツを持とう。

2005年09月24日 | テニス
『スラムダンク』に学ぶ、テニス上達法 パート52

テニス選手になるには、目標を見つめ、その場の感情をコントロールすることです。


流川は沢北を抜きますが、桜木にぶつかってしまいます。
観客「あああ 何だあ~!?何で そんなとこに いるんだ――っ・・赤頭!!味方の邪魔してどーする――っ!!」
流川「・・・税金みてーなもんだ・・・・おめーのヘマは もともと計算に入れてる・・・・つっただろ ど素人」
桜木「!!」
桜木軍団「あ 切れる・・・みんなスマン・・終わりだこの試合!!・・・・あ・・・・れ・・・・?うっ」
桜木はほっぺたを引っ張って、怒りをこらえます。
桜木軍団「た・・・耐えてる!!耐えてるよ あいつ!!」
水戸「あいつ・・・パスをもらおうと思ったんじゃねーか?右45度の位置で」
晴子(はっ・・・・!!)「そーかも!!」
桜木軍団「・・・かつての花道なら 絶対殴ってるよ・・・試合なんかカンケーなしに・・・あいつ大人になったな」
水戸「いや・・・そうじゃねえ・・・・バスケット選手になっちまったのさ・・・」


僕の友達が、あるとき、ふと、こんなことを言っていました。
「オレさぁ、こんなこと言うのもなんだけど・・・テニスやっててホント良かったと思うんだよねー!・・・だってあれじゃん、昔はケンカしたりクスリやったり、悪さばっかしてたんだよ・・・でもこれだけは、なぜかやめたくなかったんだよね・・・フツーさぁ、チーマーなんかやってりゃ、テニスなんかしねーじゃん?でも、これだけはマジメだったみたい・・・マジでさぁ、テニスやってなきゃ、今ごろどーなっちまったんだろ?って思うんだよ・・・それ考えるとゾッとすんだよね!・・・だからテニスにはスゲー感謝してんだよ」
と、珍しく真面目そうに語ってました。
彼の普段見せない一面を垣間見たようで、印象深く覚えてます。
僕自身も(もし、テニスやってなかったら・・・)と考えるとゾッとします。
テニスを通して、成長できたという実感があるからです。
テニスに出逢わなければ、おそらく、感情のまま、それほど深く考えるようなキッカケがなかったような気がします。
テニスに出逢ったおかげで、広い視野で物事を見えるようになったし、他人に対しても、自分自身に対しても、しっかりと向かい合うことができるようになった気がします。
自分の感情を、ある程度コントロールできるようにもなりました。
テニスをやっていると、うまくいかないことだらけです。
うまくいかなくて、当たり前です。
いちいち思い通りにいかないからといって、その度にムカついてたり、キレていたら、前に進みません。
前に進むためには、受け入れていくことです。
キレないで、受け入れていくには、器を大きくしていかなくてはなりません。
自分を大きくしていかなくては、対応できないのです。
テニスを通じて、成長していきましょう。



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選択肢を広げよう。

2005年09月23日 | テニス
『スラムダンク』に学ぶ、テニス上達法 パート51

正解は1つではありません。
正解はたくさんあることを、知っている人は強いです。
正解のプロセスも1つではありません。
正解に至るプロセスも、たくさんあります。


流川は、山王のエース、高校ナンバー1プレーヤーと呼ばれる沢北に抑えられます。
[不思議と 屈辱感はなかった・・・これだけやられていても―――あとから あとから湧いてくる・・・不思議な感情を抑えきれずに・・・流川は笑った]
流川(ありがてえ・・・・贋者じゃねえ・・・・)「オレもアメリカに行くよ」
沢北「何?いつ?」
流川「今日・・・・ここで お前を倒して行く」
沢北の父親(・・・流川君も笑った・・・・栄治のように・・・・おもちゃの低いリングから本物のリングに変わったとき・・オレとの1on1・・アメリカ遠征・・・超えるべきハードルを見つけたとき 栄治は いつもあんなふうに笑った・・・・・彼もまた 挑戦を生きがいとする人間なのか・・・流川君)
流川は、安西先生にアメリカ行きを反対された後、仙道に勝負を挑みに行きます。
そのときのことを思い出します。
仙道「お前は試合の時も 1対1の時も プレイが同じだな・・・」
流川「・・・・・・?」
仙道「1対1のトーナメントでもあれば お前に勝てる奴は そういないだろう・・・でも実際の試合でも お前を止められないかと言ったら・・・そうでもない・・・お前は その才能を生かしきれてねえ」
流川「なに・・・!」
安西先生(流川君・・・苦しいが やはり ここは君がなんとかしなくてはいけない・・・君にしかできない・・・・・君はまだ仙道君に及ばない・・・その本当の意味を?)
仙道「1対1も オフェンスの選択肢の一つにすぎねえ それがわからねえうちは・・・おめーには負ける気がしねえ」
沢北のディフェンスを前に、流川はパスを出します。
安西先生はガッツポーズをとります。
沢北(こいつがパスを・・・・いい判断だ・・・)
清田(あの流川がパスを出したんだぞ・・・あの流川が・・・あの・・天上天下唯我独尊男がパスを!!)

安西先生「2本のパスは・・布石・・・あれで沢北君の頭の中にパスもあると入った・・・一つに絞られないから考える・・ディフェンスは後手になる・・・今度は抜ける」
流川は沢北を抜きます。


テニスで怖い相手とは、何をしてくるかわからない相手です。
ワンパターンでない相手は怖いです。
なかなか予測がつきません。
そういう人は、引き出しをたくさん持っています。
選択肢がたくさんあります。
いろんな選択肢を持っている人が、強い人です。
テニスは選択していくスポーツです。
選択肢が多い方が、有利です。
1つのものに固執すると、そこから抜け出せません。
柔軟に対応していきましょう。
別に真正面からハードヒットで勝負しなくていいのです。
(こいつにはボレーもある・・ドロップもある・・ライジングもある・・スライスもある・・ムーンボールもある・・ロブもある・・・そしてハードヒットもある)
の方が、相手は迷います。
的確な場面で、ハードヒットを活かすには、チェンジオブペースを入れることです。
ハードヒットのみでしたら、読まれます。
リズムもつかめます。
ゆっくりとしたショットと、早いショットを混ぜるから、リズムが合わなくなるのです。
ここ1番のショットを決めるために、多くの引き出しを持ち、布石としましょう。



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「私は○○だ!」を意識しよう。

2005年09月22日 | テニス
『スラムダンク』に学ぶ、テニス上達法 パート50

「自分らしさ」という軸が崩れない人は、強いです。


山王戦の途中、陵南の魚住がコートに入ってきます。
魚住「華麗な技をもつ 河田は鯛・・・お前に華麗なんて言葉が似合うと思うか 赤木・・・・お前は鰈だ・・・泥にまみれろよ・・・・・水差して悪かったな」
安西先生(・・・・魚住君・・・・ありがとう・・・・)
三井「河田は河田・・・赤木は赤木ってことだ・・・」(そしてオレは・・・)
赤木(河田は河田 オレはオレだ・・・奴の方が上だとしても・・・湘北は負けんぞ・・負けん!!)「さあ 来いや!!」
桜木「ゴリっぽくなってきたぜ・・・やっとよ」

三井「河田は河田・・赤木は赤木・・そして オレは・・・オレは誰だ?・・オレは誰なんだよ・・・!?言ってみろ!!」
深津「・・・・!?」
三井「オレの名前を言ってみろ・・・!!オレは誰なんだよ」
深津(何を言ってる・・・!?早く交代させろよ もう!!)
深津のスキをついて、宮城から三井にパスが入ります。
深津「三井・・・!!」
三井「おう オレは三井・・あきらめの悪い男・・・」
三井のスリーポイントがゴールします。


テニスで勝つには、カッコつけないことが重要です。
カッコ悪く勝つ。
素人から見ると、カッコ悪く勝つことは、カッコ悪いかもしれません。
しかし、わかる人からすれば、カッコ悪く勝つことは、カッコイイことです。
カッコつけるということは、どこかムリをするということです。
等身大の自分よりも、大きく見せようとしています。
ストロークの得意な相手に対して、ストロークで打ち勝つことは、カッコイイです。
これは、力に力で対抗して、勝ったことになるので、圧倒的な勝利です。
相手の土俵に上がって勝ったとなると、相手は相当なダメージを与えられます。
しかし、相手の得意分野で勝負しても、勝てることは少ないです。
力に対して真っ向勝負して、うまくいかなくてもそれに固執してしまうのは、カッコ悪いです。
パワーに対し、パワーで対抗することはないのです。
パワフルなショットに対し、丁寧にブロックしてコントロールすると、素人には「逃げたな!」と思われます。
しかし、わかる人は「やるな!」と思います。
すごいショットを打つ人を相手にしても、相手に合わすことはないのです。
自分の土俵で勝負しましょう。
相手は相手、自分は自分です。
ヘタな人は、相手が凄いと、カーッとなって自分を見失ってしまいます。
上手い人は、相手が誰であろうと、自分を冷静に見つめています。
自分にできる範囲で、ベストなプレーを目指すので、自然体です。
相手の土俵に上がるようなマネはしません。
常に自分の土俵で勝負します。
自分が支配している土俵では、自分のペースで進められるのです。
上手い人は、ペースを乱さず、相手を自分の土俵に引っ張り込んでいきます。
「相手は相手、自分は自分だ!・・そして自分は誰だ?自分らしいプレーとはどんなだ?そう・・これが私のプレースタイルだ!」
という意識を持ちましょう。



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最強の素人になろう。

2005年09月21日 | テニス
『スラムダンク』に学ぶ、テニス上達法 パート49

常識に縛られない人は、強いです。


桜木「何だゴリ その顔は・・・もう勝てねーとでも思ってんのか」
赤木「何だと・・・」
三井「おめーが簡単に言うよーな点差じゃねーぜ・・・」
桜木「あ? バカめ・・おめーら バスケかぶれの常識は オレには通用しねえ!!・・・シロートだからよ!!・・・・さあ いくぞ おめーら!!死ぬ気でこの天才についてこい!!」


僕は、簡単にポイントを取られてしまうことがあります。
その相手は、プロみたいな上級者の人と、あきらかにシロートの人です。
その中間の人は、予測できるので、簡単にポイントを取られることは、ほとんどありません。
テニスが強い人とは、常識の通用しない人です。
シロートは、ありえない方向にボールを打ったりします。
フォームもバラバラなので、パターン認識がし辛いです。
普通だったら、クロスに飛んでくるフォームであるのに、ストレートに飛んできたりします。
打点が遅れたり、フレームショットになったり、力任せに振ったのが、なぜか入ったりします。
攻撃パターンも予測がつかないです。
常識がないので、普通考えられないような攻撃をしてきたりします。
赤信号なのに突っ込んでいくようなものです。
しかし、逆にこれが怖いです。
シロートは何もわかっていません。
これが強さでもあるのです。
わからないから、できそうな気がします。
わからないから、何にも縛られません。
中途半端にわかっている人の方が、セオリーに縛られ、できない気がします。
シロートの弱さは、技術力がないことです。
シロートの強さは、常識がない分、できないと思わないことと、怖いもの知らずなことです。
シロートは、何も縛られてないので、発想が豊かです。
僕自身は、プロみたいで素人のような人を目指しています。
プロのように技術があり、常識を理解していますが、素人のように、非常識で予測のつかない自由な発想で、怖いもの知らずな攻撃をしたいと思ってます。
トッププロの凄いところは、相手の予測しない場所を狙えることです。
常識は予測しやすいです。
「その攻撃は、フツーはありえないだろ!」というところを狙ってくるのがプロです。
シロートと似ています。
常識とは、確率的に高いということです。
フツーはこうだよ!ということです。
しかし、みんながやっていることをやらないから、プロなんです。
少数派だから、強いんです。
みんなと同じでは、プロではないです。
常識が通用しない、シロートみたいなプロを目指しましょう。



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宣言しよう。

2005年09月20日 | テニス
『スラムダンク』に学ぶ、テニス上達法 パート48

あなたは、不言実行派ですか?それとも有言実行派ですか?


コートに戻ってきた桜木は、コートサイドの机の上に飛び乗ります。
審判(何を・・・!?)「何をやってる 降りなさい!!」
赤木「あのバカ・・・!?」
観客「な・・・何だ!?試合中だぞ!?何のつもりだ―っ!!?ふざけんな赤坊主!!降りろ――っ!!ひっこめ――っ 何なんだお前は――っ!!」
桜木は紙を丸め、メガホン代わりにします。
桜木「ウホン ヤマオーはオレが倒す!!by天才・桜木!!」
赤木がパンチをいれます。
赤木「バカタレがァ!!」
桜木「へっへっへっ どーだ おめーら・・・・これで 勝つしかなくなったぜ」


宣言することは、テニス上達の上で有効です。
上達する人は、自分を追い込んでいくのが上手いです。
上手い人達を見ていると、実は不言実行派は少数です。
だいたい有言実行派です。
僕も有言実行派です。
黙って行動することを美徳とする人には、嫌な顔をされます。
しかし、実際に口にするほど、達成される可能性は上がります。
言葉の持つパワーを利用しましょう。
試合前は「あの人には3個ダンゴでいけるな!最初は遊びで3個はサービス・・セカンドは0(ダンゴ)で終わりだね!」とか、エラソーに言います。
普通に考えると、単なるムカツク奴ですが、本当の狙いは別にあります。
これは他人に発信している情報ですが、それ以上に、自分自身に発信している情報なのです。
言葉でいうことで、ハッタリでも、具体的なイメージがついてくるものです。
人に宣言するということは、リスクを伴います。
公約を破ったとなると、クレームを言われるし、信用を失います。
では、なぜそんなことを言うのか?
それは、自分に対する決意表明だからです。
人に言うことで、自分の気持ちを引き締めているのです。
人は、自分には意外を甘いものです。
しかし、上達するためには、負荷をかけていかなくてはなりません。
いい意味で自分にプレッシャーをかけて、モチベーションを高めましょう。
一度、宣言してしまった以上、もう後には引けません。
言わなければ、後からいくらでも弁解できますし、ゴマカしちゃうことも可能です。
しかし、宣言してしまったら、もう言い訳できません。
すると、やるしかなくなります。
逃げ道をなくしてしまったので、もう前に進むかなくなるのです。
(あちゃ~また勢いで調子乗ってあんなこと言っちゃったけど・・・どうしよう?)
と追い込まれていれば、必死で勝つ方法を考えます。
まず、宣言してしまってから、それを実現できるようにフォローしていくことです。
何が起こるかわからないのがゲームです。
予測していないことは、必ず起こります。
テニスは想定外のことだらけです。
しかし、宣言してしまった以上は、その不測の事態を踏まえて、クリアーしなくてはなりません。
よりハードルは高くなります。
厳しい状況に追い込むことで、よりメンタル的にも技術的にも、向上できるのです。
僕は練習で試合するときにも、よく「じゃあ、何賭ける?」とやったりします。
「ビールマッチね!」「らーめん賭ける?」などとやることで、より真剣度が増して、練習試合でも緊張感が出ます。
過酷な状況に追い込んで、上達のための負荷をかけていきましょう。



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頭の中で、再現しよう。

2005年09月19日 | テニス
『スラムダンク』に学ぶ、テニス上達法 パート47

改善するには、現状を正しく判断し、現状に至るまでの過程に問題点を見つけます。


安西先生は桜木をベンチに下げます。
安西先生「小暮君 桜木君と交代です」
桜木(オヤジめ・・・この天才を下げるとは・・・・あきらめやがったな・・・!!メガネ君 引退だから 最後は出そうという・・・ま・・負けていく様を・・・目に焼きつけとけってことか・・・今後のために・・・・)
安西先生「桜木君 プレイを見るんだ・・ここに座りなさい」
桜木(うるせえ バカオヤジ・・・・!!)
安西先生「聞こえんのか?・・・・・私だけかね・・・?まだ勝てると思っているのは・・・」
桜木「あきらめたんじゃなかったのか オヤジ・・・・」
安西先生「あきらめる?・・・・あきらめたら そこで試合終了ですよ・・・?」
桜木「・・・・!!」
安西先生「よーく見てなさい・・君を下げたのは そのためだ」
桜木「なんだよ・・・?・・・・わかったぜ オヤジ」
安西先生「・・・わかったかね」
桜木「オレにも ああいうダンクを決めてこいって 言いてえんだな・・・」
安西先生「・・・・いや・・・いまのプレイを頭の中で再現してごらん・・目を閉じて・・・・流川君がシュートした・・・」
桜木「ヘタクソォ!!」
安西先生「ここで ウチの攻めは終わった・・・はいストップ・・・・ここでリバウンドをとったのが 君だったらどうなる?・・・まず山王のリバウンドからの速攻がなくなるね・・・そして湘北にもう1回シュートチャンスが生まれる・・つまりマイナス2点が消え、プラス2点のチャンスが生まれる・・・わかるかね 桜木君・・君がオフェンスリバウンド とれるならそれは・・・」
桜木「4点分の働きってコトか!!」
安西先生「それが出来れば 君が追い上げの切り札になる・・・!!」
桜木「・・・・・まだか オヤジ・・・・オレの出番は まだかつってんだよ・・・!!早くオレを出せ――っ!!」
桜木(この試合・・・絶対 オレが何とかしてやる・・・!!)
[不思議と迷いはなかった・・やるべきことが1つに絞られたから・・それに・・こんな風に 誰かに必要とされ 期待されるのは 初めてだったから・・・・]


テニスが強くなるポイントは、これから自分のやるべきことが、明確に意識できることです。
これからすべきポイントが、ハッキリと絞られていれば、そのポイントに集中できます。
そのためには、現状の把握をすることです。
現状の問題点を見つけ、どう対応していくかが理解することができれば、対応策が見つかります。
問題点を見つけるためには、今までの行動を振り返って考えてみます。
いったい、どこのポイントで決められたのか?ミスしたのか?
例えば、ストロークが浅くなったところで、アプローチに出られて、ボレーで決められたのなら、まず第一のポイントは、ストロークを深く返球することです。
いかにして、アプローチさせないかを考えます。
(よし!まずは、深く返球して、ベースライン後方に貼り付けさせてやる!)とやるべきことがハッキリすれば、イメージが具体的になります。
これからすべき行動が具体的なほど、迷いはなくなり、プレーの内容が良くなります。
冷静に現状を分析し、これからやるべきことを、具体的にしましょう。



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スイッチを持とう。

2005年09月18日 | テニス
『スラムダンク』に学ぶ、テニス上達法 パート46

良いプレーをするための、自分なりの方法論を持っている人は、強いです。


宮城は山王の深津と沢北に、Wチームの厳しいプレスをされます。
三井「ボールを止めるな 宮城っ!!パスでつなげっ!!」
宮城「神奈川No1ガード 宮城リョータをナメんな おまえらっ!!」
しかし、宮城はオフェンスチャージングをとられます。
山王のゾーンプレスに対して、安西先生は対策を講じます。
安西先生「とりあえず メンバーはそのままでいきましょう 三井君 流川君 君たちも前へ走っちゃおう」
小暮「えっ!?ボール運びは・・・!?どうやって・・・・」
安西先生「決まってるでしょう 湘北の切り込み隊長ですよ・・・・!!」
宮城の肩を叩きます。
小暮「1人で・・・!?」
彩子さん「手ェ 出して」
宮城「?・・・あ――なに!?」
桜木「いくぞ リョーちん!!ボールにさわらせろよ!!」
宮城「・・・誰に言ってんだ花道」
彩子さん(まったく・・・すぐカ――ッとなって 周りが見えなくなるんだから・・・あんたはえらそーにして 相手をおちょくるくらいがちょうどいいのよ リョータ)
宮城は彩子さんが手の平に書いた「No1ガード」という字を眺めます。
宮城「スピードなら・・・No1ガードは この宮城リョータ―――」深津、沢北を抜き、流川に絶妙なパスを出します。


テニスが上手い人は、自分なりの儀式を持っています。
気持ちを落ち着かせ、成功パターンにもっていく、自分なりの方法論があります。
宮城は「No1ガード」という言葉を意識して、No1ガードのイメージを持ち、自分を客観視することで冷静さを取り戻します。
このように、メンタル的に安定させる要素を持っている人は、強いです。
こうすれば、いいプレーができるというものを持ちましょう。
イチロー選手は、バッターボックスに入ると、いつも同じ動作をします。
バットを高く上げる、袖を触る、バットを回すなど、いつも決まった動きをします。
この儀式をすることで、きりかえをしています。
テニスでも、人によってさまざまです。
サーブのトスの前に、下にボールを突いて、集中していく人。
ガットのズレを直しながら、次のイメージを作り、集中していく人。
ボールを下に突きながら、歩いて集中する人。
いろいろです。
何かの動作をすることで、集中するための回路のスイッチを入れるようにします。
僕の場合、サーブを打つときには、まずこれから入れるサーブの様子を、コートを見ながら、どういう攻撃パターンで攻めるか、ダンドリのイメージをします。
次にボールの感触を確かめながら、下にボールを突き、ボールの方を見ながらサーブの入るイメージを描いています。
そしてフーッと深呼吸してから、再び相手の方を見ます。
一瞬、グッと力を入れ、スーッと力を抜いてから、(よしっ!)と思い、イメージを確認し、そしてトスアップします。
いつも、この繰り返しです。
この動作をすることで、スイッチを入れるようにします。
こうすれば安心してプレーできるという、自分なりのスタイルを作っていきましょう。



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そして、忘れよう。

2005年09月17日 | テニス
『スラムダンク』に学ぶ、テニス上達法 パート45

テニスは気持ちを切り替えていくスポーツです。


山王戦の前半が終わり、安西先生がアドバイスします。
安西先生「前半はいい出来だった」
湘北バスケ部「はい!!」
安西先生「そして忘れよう・・・まだ5合目にきたばかりだ・・・山王を王座から引きずり降ろすための 本当の挑戦はここからだ・・・あと20分・・技術も・・気力も・・体力も・・持てるもの全て・・・全てをこのコートにおいてこよう」


テニスで勝つには、過去をパッと忘れることです。
良かったことも、悪かったことも、パッと忘れます。
過去を捨てることが大切です。
過去に引きずられると、うまくいかなくなります。
素早く気持ちをきりかえることです。
イチロー選手は、ヒットを打った後、すぐにシレッとしてます。
三振した後も、シレッとしてます。
プレーが終わった瞬間、次のプレーのことを考えてます。
フェデラーもそうです。
ポイントを決めて、ガッツポーズをとっても、すぐに気持ちを次のポイントに集中しています。

失敗したことを、グジグジ気にしていると、悪いイメージが頭に残ってしまい、また失敗します。
反省することは大切ですが、パパッと改善するポイントを確認して、スパッと忘れましょう。
悪いイメージを引きずらないで、リセットしましょう。
良かったときも同じです。
いつまでも浮かれていると、慢心につながります。
ナイスショットの後にピンチになるケースは多いのです。
売り上げが伸びてきている会社ほど、調子に乗って規模を拡大などして、何かのきっかけでコケると潰れます。
上手くいっている時ほど、気を引き締め、引きずらないようにしましょう。
気持ちをニュートラルな状態にしておく方が、応用力があります。
熱しすぎず、冷めすぎずの状態が、一番安定し、集中できます。
いちいち一喜一憂しないで、淡々とプレーしましょう。
素早い気持ちのきりかえがポイントです。
過去は忘れて、これからすべきことに集中しましょう。


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「単純王」になろう。

2005年09月16日 | テニス
『スラムダンク』に学ぶ、テニス上達法 パート44

あなたか単純ですか?
単純な人は迷いがありません。
それは大きな力になります。


山王戦で、赤木キャプテンは桜木に指示をします。
赤木「・・・腰が高い・・・どんなに大きく見せようとしても あいつよりも大きくは見えやせん・・・腰を落とせ!!」
桜木「ぐっ・・・」
赤木「・・・あの魚住に対してすら お前がパワー負けしたとは オレは思ってない・・・何よりも・・・お前が毎日ゴール下で争っているのは誰だと思ってる・・・負けるな パワーでもだ」
桜木は、丸男(河田・弟)に押されないように踏ん張ります。
桜木「おめーの重さには もう慣れた・・・見たか!!」
赤木「今ので パワーで奴に負けないことは証明したな・・・」
桜木「・・・たりめーだ!!」
赤木「じゃあ 今度はさらに・・先生に言われた・・・お前の勝るものを見せつけてやれ・・・いいか・・・パワーだけじゃねえところを見せてやれ・・・よし いくぞ!!」
桜木軍団「ゴリも花道の性格をつかんだな!今のはウマいぞ!」
桜木「このオレを パワーだけの男だと・・・・?」
桜木はノッた。
桜木軍団「ノリやすい!いいぞ花道いけ―!!主役はお前だ!!」
桜木「いくぞ 丸男ォ!!」
桜木はおだてられるのは得意だった。


テニスが上達するには、「単純王」になることです。
単純とは、素直な証拠です。
ノリやすい、単純な人は上達が早いです。
僕が教えている、高校生の男の子がいます。
彼は非常に単純です。
しかし、メキメキ上達しています。
「おっ!いいスイングだねー!!ちょっとアウトしちゃったけど、あれ入ったら取れねーなぁ・・・・もうちょっとヒザをグッと沈み込ませて、タメを作ってから打てたら、ナチュラルなドライブがかかるから、入ってくるようになるよ!!」
とか言うと
「えっ!マジっすか!!あれ入ったらスゲーっすよね!!そっかー・・ヒザですね!!・・・ヒザかぁ・・ヒザ・・ヒザ・・・」
といいながら、意識しています。
(コイツ単純だな~!・・・・・上手くなるな・・)
と思います。
何も疑わないで、本気で信じているからです。
素直に僕のアドバイスを聞くので、上達が早いです。
一方、謙虚に「いや~!あんなショット打つにはまだまだですよー!それよりもまず、コントロールがちゃんとできるようにならないと・・・」と言う人がいます。
おだてても、なかなかノリません。
こういう人は、一見利口そうですが、残念ながらなかなか上達しません。
素直と謙虚なのは違います。
「こうやってみてごらん!」と言って、「まだそのレベルじゃないですよ!」と「はい!やってみます」と言う人とでは、スピードが違います。
結局、謙虚な人は、いつまでたっても過小評価して、チャレンジしていけないのです。
試合中は、いろんなことが起こります。
うまくいかない場面もあります。
このとき、自分で自分をノセることができない人は、辛いです。
ピンチになっても、自分を盛り上げて、ノセていくことが大事です。
単純バカになって、ノセられ上手になりましょう。


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