藤原コーチのテニスランド

チャンスに気付くヒントかも・・・

想定外を、想定しよう。

2005年12月07日 | テニス
想定外の出来事に強い人が、試合でも強い人です。
「実は、想定外のアクシデントがありまして・・・・負けちゃいました」
と、言う人がいます。
試合では、想定外のことばかり起こります。
だから、想定外のことがあって当たり前なのです。

あらかじめ、段取りを決めておくなどの、計画性を持つことは大事です。
「3ゲームは、相手の球のクセを見極め、それ以降はネットプレーにもっていこう」
など、ゲームプランを練ります。
しかし、予測してあったプラン通りに、ゲームメイク出来ることは稀です。
それは、ゲームにはアクシデントがつきものだからです。

思い通りにいかない時、メンタルの弱い人は「どうしよう・・・こんなの想定外だよ~」とテンパッテしまいます。
そこで「おかしい・・・こんなはずじゃないのに・・・」と、リズムを崩していきます。

僕は「もっと都合良く考えた方がいいですよ」とか「前向きに発想しましょう」などと言っています。
最近では、だいぶ浸透してきたようで「コーチの言ってるように、ポジティブに考えます」とか「プラス思考でいきます」などと言われます。
大変うれしく思います。

ただ、なかにはちょっと勘違いしちゃっている方もいます。
それは、自分に都合良く考えすぎている人です。
いくら、前向きに考えるといっても、現状でなかなか出来ないことを、試合でやろうとしたら失敗します。
これは、プラス思考でもなんでもなく、単に自分の願望を妄想しているだけです。
本当のプラス思考とか、ポジティブシンキングと呼ばれるものは、想定外の出来事があっても立て直し、挽回できる思考回路のことです。
「最悪、こういう事態になっても、こうすればなんとか逆転できる」というのが、大事です。
例えば、試合中に足がつってしまった、相手にマッチポイントを握られてしまった、偶然相手のフレームショットが入った・・・など、ピンチの状況に対応できることが大切です。

会社の存続をかけて、一発逆転を狙ったヒット商品を生み出すプロジェクトチームを作ったとします。
「今後の我が社の命運を賭けた大勝負だ!これが当たれば売り上げ倍増だぞ!・・・そしたら報酬も期待できちゃうかな~♪」
とウハウハでいたら、想定外にコケちゃったとします。
そこで取り返しのつかない事態になったとしたら、リスクマネジメントは不十分です。
予想を下回る結果が出たとしても、それをフォローする対応策が必要です。

自分の理想のパフォーマンスをイメージすることは大切です。
しかし、それだけではプラス思考としては不十分なのです。

アクション映画は、絶対絶命の状況をなんとか切り抜け、挽回していくから面白いのです。
すべて、予測通りに進んだら、つまらないストーリーです。
テニスもこれと同じで、試合中に突然ガットが切れたとしても「げっ!マジかよ!・・・・・しかし、それは想定内さ!」と対応できる人が、挽回してヒーローになれます。
最高の場面をイメージし、それと同時に最悪の状況になっても対応できるイメージも作りましょう。
想定外のピンチな状況になっても、ニコッと微笑んで「へへ~ん!実はこれも想定内なんだよねー!」と考えられるのが、ポジティブシンキングです。
最高も最悪も、想定内にしましょう。



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