藤原コーチのテニスランド

チャンスに気付くヒントかも・・・

ステップを積み上げていこう。

2005年08月31日 | テニス
『スラムダンク』に学ぶ、テニス上達法 パート28

物事には順序があります。

インターハイ出場が決まった後、流川は安西先生の家に、話をしに行きます。
安西先生「すまなかったね 1番大事な試合に行けなくて・・・それで・・・話というのは・・・?流川君」
流川「アメリカに行こうと思ってます」
安西先生「アメリカ・・・・留学かね・・?」
流川「もっとうまくなりたい・・・・ただ それだけす」
安西先生「私は反対だ」
流川「・・・・!!」
安西先生「陵南戦のビデオを見たが・・・君は まだ仙道君に及ばない」
流川「・・・・!!」
安西先生「今 アメリカへ行くという・・・それは逃げじゃないのかね?まして全国にはもっと上がいるかも」
流川「・・・・・」
安西先生「とりあえず・・・・君は日本一の高校生になりなさい・・・アメリカはそれからでも遅くはない」
流川は「日本一の高校生になる」という、はっきりした目標ができて、ふっきれます。


僕の友達で、アメリカにテニス留学した人がいます。
アメリカから帰ってきた彼は、アメリカのレベルの高い人達と練習したことで、自信は付けてきたようでした。
アメリカに行く前は、僕は彼に勝てませんでした。
しかし、帰ってきてから試合をすると、今度は僕が勝ちました。
結局、アメリカに行ったことで、たいして強くなっていませんでした。
逆に、アメリカへテニス留学したという、変なプライドが邪魔をして、負けるのが怖くなったようです。
試合を避けるようになった彼は、どんどん勝てなくなっていきました。
実際に、僕はアメリカに行っていないのでわかりません。
わかるのは、彼はアメリカに行ったわりには、たいして強くなれなかったということだけです。
もちろん、逆に上達する人もたくさんいると思います。
しかし、アメリカに行けばなんとかなるってものでもないみたいです。
おそらく、タイミングが重要だと思います。
ステップを踏み、適切な時期に合った行動をすることが大切です。

海外で活躍している人をみると、共通点があります。
野球だと、イチローや松井選手。
サッカーだと、中田や中村選手など、海外でも活躍する人が増えていますが、彼らは日本国内でトップになってから、海外に出ています。
ものには順序があります。
ステップを踏んだ方が、上達します。
1段ずつ上がっていくと、いつの間にかに上の方にいます。
しかし、いきなり10段飛ばしていけと言われても、厳しいです。
その場で呆然と止まってしまいます。
上達のコツは、今のレベルだと厳しいけど、ちょっと頑張れば手が届きそうなポイントを、目標にすることです。
今のレベルが100だとすると、110くらいを目標にします。
これを、いきなり200を目指すと挫折します。
もちろん、大きな目標として、200を目指すのは良いことです。
しかし、いきなり200だと、明らかにレベルが違うので、あれもこれもダメとなってしまいます。
しかし、110だと、今すべきことが具体的に見えてきます。
シャラポアに勝とうと考えると、体力的にも、技術的にも、精神的にも根本的にすべてダメとなりますが、○○さんにこの前6-4で負けちゃったけど、ダブルフォルトを連発して落としてなかったら勝てたかも・・・と分析できれば、具体的な行動に移せます。

目の前の目標を1つずつクリアして、成功体験を積み上げていきましょう。



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最年長記録を狙おう。

2005年08月30日 | テニス
『スラムダンク』に学ぶ、テニス上達法 パート27

ブランクをパワーに変える人は、伸びます。

インターハイ出場のかかった陵南戦、三井は試合中に疲労と脱水症状で倒れてしまいます。
中学MVPの三井は、ブランクを後悔します。
三井(力が入らねぇ・・・・クソッ・・・・オレに中学ん時以上の体力があるはずもねぇか・・・・中学の財産だけでやってるようなもんだからな・・・・・)
ポカリの缶を開けようとしますが、指に力が入らず、なかなか開きません。
三井「くそ・・・」(なぜオレは、あんなムダな時間を・・・・)


後悔とは、だいたいやらなかったことに対してするものです。
やって失敗したものであったら、反省したり諦めたりしますが、それほど後悔はしません。
何もしなかったことに対する後悔の方が大きいです。
しかし、過ぎてしまった時間のことを悔やんでも仕方ありません。
これから、どうしていくかが大切です。
後悔しているのならば、リベンジしてみましょう。
不完全燃焼のパワーは、大きな起爆剤となります。
後悔の力は、正しく使えば、大きな飛躍となります。

僕の周囲の人をみると、ある傾向があります。
中学、高校、大学時代に、バリバリテニスをしていた人は、社会人になるとピタッとテニスをやめてしまう人が多いです。
一種の燃え尽き症候群、バーンアウトです。
「私は十分に頑張った」と満足してしまうのです。

一方、後悔している人、不完全燃焼の人は、不満です。
不満とは、向上心の現れです。
満足していないから、向上したいのです。
満足してしまったら、そこで成長は止まります。
強くなることに飢えている人が、成長します。

おもしろいことに、社会人になって何年もすると、逆転現象が起きます。
ブランク、挫折、後悔を経験して、満足していない人は、コツコツとテニスを続けます。
すると、学生時代に毎日のようにバリバリやっていた人に、勝てるようになります。(もちろん、僕が見てきた傾向ですが・・・)
継続は力なり、と言いますが、これは本当です。
社会人になると、学生の頃のように毎日とはいきませんが、それでも続けていくことが大切です。
学生時代に雲の上の存在だった人に、10年後、20年後に勝てたら嬉しいです。
成長し続けていたら、挽回できます。

僕自身、幸運にも?ブランクの時期があります。
ブランクを後悔しているので、いつまでたっても不満です。
一つ不満要素を解消すると、また不満が生まれます。
しかし、その不満を一つずつ解消していくことが楽しいです。
やればやるほど、さらに深いレベルでの楽しみを発見できます。
不満と満足の間に、楽しみがあるのです。
ムダな時間をムダにしてしまうのは、もったいないです。
ムダの時間を有意義なものにしましょう。
最年少記録がダメだったとしても、最年長記録は狙えます。
最年長記録の方が、生まれた家庭の経済状況などの、先天的要素に左右されにくいので、かっこいいです。
世界No1の百歳プレーヤーなんて、かっこいいじゃないですか?
後悔していることをリベンジしていきましょう。



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天才とは・・・を持とう。

2005年08月29日 | テニス
『スラムダンク』に学ぶ、テニス上達法 パート26

陵南のフクちゃん(福田)に、桜木花道は「天才とは99%の才能と1%の努力」と言います。

僕はこの言葉は大好きで、よく使っていました。
一般的には「天才とは99%の努力と1%の才能」ですが、個人的に“努力”という言葉があまり好きじゃないです。
もちろん、努力している人を見ると(偉いなあ!すごいなぁ!)と尊敬するし、応援したくなります。
ただ、自分から「努力してます」と言う人は、ちょっとあやしいです。
(ホントかよ・・・?)と思います。
基本的に、努力・根性・気合・忍耐・・・みたいな言葉が、苦手です。
大切だということは、わかっていますが、なんだか大変そうでメンドーなイメージがあります。
辛そうなのはちょっと嫌です。
昔から、スポ根もののマンガは読んでいて、それなりに好きでしたが、あまり憧れなかったのは疲れそうだからです。
歯を食いしばって努力している姿は、悲壮感が漂っていて重いです。
念も強いので、どうしても疲れてしまいます。
どちらかというと、明るいのが好きなので、気楽に楽しめる感じがいいです。
その点『スラムダンク』は、スポーツ漫画ですが、半分はギャグで明るいです。
技術的にも精神的にも高度なレベルで描かれているので、スッとダイレクトに共感できました。
「そうそう!わかる!この気持ち!!そうだよねー」
と思いながら読んでしまいます。
きっと、感覚が近かったのでしょうね。

「天才とは99%の才能と1%の努力」だとしたら、あなたはどう思いますか?
「私には才能がないからムリだよー!」と思いますか?
それとも「なんだ!たった1%の努力だけでいいのか!余裕じゃん!」と思いますか?
「天才じゃないからカンケーないや!」と思うのかな?
「天才とは99%の努力と1%の才能」の方が納得できますか?
「なんだ!1%しか才能なくても、努力するのが天才なんだな!」と思いますか?

大切なのは、「天才」だと信じることです。
「天才」の才能があると信じましょう。
もし、99%努力しても、1%の才能もなかったら悲しいです。
しかし、99%才能があると信じていたら、1%の努力だけでいいと思います。
その方が、はじめるプレッシャーは少ないです。
一歩目を踏み出すのは楽です。
99%努力しなくてはならないと、かなりの覚悟が必要です。
覚悟ができるまで進めません。
これは大きなロスです。
「自分は天才!才能に溢れている!」と思っている「単純バカ」の方が、意外と上達します。
「自分はこんなもんだろ」と勝手に制限している、小利口な人の方が伸びません。
自分の秘めている、未知なる力を信じていないのです。
桜木花道は、人一倍努力しています。
しかし、努力しているとは感じていません。
天才なんだから、できない方がおかしい。
できないわけないんだから、できるのが当たり前と思って練習しています。
そして、コートでヒーローになっている姿を想像して、ニンマリしています。
本人はこれっぽっちも努力してるなんて思ってません。
ただ、自分の才能を開花させるのが楽しいだけです。
僕も、努力は大嫌いですが、練習は猛烈にしました。
なにも努力してるなんて思ってません。
ただ、おもしろいからやってるだけです。
(ヒューイットにできて、僕にできないわけがない!天才なんだから!!)と思って練習してます。
そして、ヒューイットみたいにプレーしている姿を想像しては、(ヤベッ!かっこいい!!)と思ってニンマリしてます。
(こんな感じで打てばヒューイットっぽいな!・・・いや、ちょっと違うかな?・・・もうちょっと腕の振りをこう変えてみるかな!・・・次は、膝をこうやってみようかな・・・おっ!ちょっといい感じになってきたんじゃない!!)
と、ワクワクしながら練習してると、時間があっという間に過ぎていきます。

人一倍真剣に練習しますが、努力も根性も気合も忍耐もありません。
あるのは、「面白い!」ということくらいです。
「好きこそものの上手なれ」です、楽しく練習した方が上達します。
「天才でセンスはメッチャある!」と信じてた方が楽しいです。
「上達しないわけがない!だって、センス抜群なんだから、ちょっと頑張ればヨユーだよ!!」と、単純に信じましょう。



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コーチの私を、持とう。

2005年08月28日 | テニス
『スラムダンク』に学ぶ、テニス上達法 パート25

心の支えがあると、安心します。

神奈川県予選決勝リーグ陵南戦、安西監督が倒れて入院した為、湘北は監督抜きで試合に臨みます。
元・全日本選手の安西先生がベンチにいるというのは、湘北の選手達にとっては大きな心の支えでした。
三井「どーも先生が見てないと・・・」
安西先生の写真を置きます・
赤木・桜木「やめろ 縁起でもねぇ!!」
三井(先生・・・オレがこいつらにできる最大の償いは・・・全国に連れていくことですよね・・・)
赤木・桜木「手をあわすな!生きてる!」
監督が不在のため、赤木キャプテンの指示が重要となりますが、赤木は試合中に負傷している足を気にしてしまい、集中力が散漫になってしまいます。
そのため、湘北は窮地に追い込まれます。
三井(考えろ・・・・ここで安西先生ならどうする・・・)


テニスでは、試合中にコーチはアドバイスできません。
シングルスであれば、仲間もいません。
司令塔の選手が指示を出すこともありません。
試合中に頼りになるのは、自分だけです。
司令塔も、監督も、コーチもすべて、自分自身で務めなくてはなりません。
こういう作戦でいこう、ここを注意しよう、こういうプレーをしよう・・・すべて自分で判断します。
そのためには、プレーヤーである自分と、コーチである自分を両方持つことです。
自分は1人ですが、自分の中に2人の自分を存在させます。
主観で観ている自分と、客観的に外から指示するコーチ役の自分を持ちます。
コーチである僕が言うのも変かもしれませんが、例えば、僕が試合をいているとき
主観の僕(おお―し!絶対勝つぞ!!)
コーチの僕(まぁ、リラックスしていこう!まずはここの場面ではゆっくり相手のスタイルを見極めていこう!)
主観の僕(チッ!なにミスってんだよ!!アホかよ!!)
コーチの僕(イヤ!今のは狙いはいい!振り抜きも良かった!ただ体の軸が若干右に流れてたから、バランスを気をつけよう!!)
主観の僕(・・・だな、オッケー!!)
といった感じで、相互にコミュニケーションをとりながらプレーします。

自分の中にプレーヤーの自分とコーチの自分を持ちましょう。
自分で自分のコーチをするのは、最初はちょっと難しいかもしれません。
その場合は、あの人だったらどういうだろう?と想像してみます。
例えば、藤原コーチが近くにいたら「頭の位置がアップダウンしすぎだよ!」って言うんだろうな・・・ここで「テイクバックのタイミングが遅れてるよ!」「大丈夫だよ!焦らないでリラックスしよう!」とか、あの場面でくだらないギャグ言うんだろうなぁ・・・など想像することです。
「コートでは~一人きり~♪」では、ちょっと孤独で寂しいです。
外から見ると、一人で戦っているように見えても、自分の内面には、頼りになり勇気付けてくれるコーチという、最強のパートナー達を持ちましょう。
楽しくコニュニケーションしながら、プレーすることが大切です。



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課題をクリアにしよう。

2005年08月27日 | テニス
『スラムダンク』に学ぶ、テニス上達法 パート24

自分の課題が見えている人が、上達する人です。

神奈川県予選決勝リーグ、武里との対戦前に、湘北バスケ部1年生対2・3年生の試合をやります。
桜木はミッチー(三井)にボロボロに負け、弱点を克服すべき課題が見えてきます。
課題であるシュートを克服するために、赤木の指導の下、猛特訓がはじまります。
赤木「ボールの持ち方は?」
桜木「右手を広げて・・・こう・・」
赤木「左手は?」
桜木「そえるだけ!」
赤木「そうだ キャッチと同時にその形になってないとダメだ」

赤木「常にフォームをチェックしろ!今が一番大事なときなんだ!!間違ったフォームで練習してもうまくならん!!」
桜木「基本が大事!!・・だろ?ゴリ」
赤木「その通りだ・・・・とにかく反復だ くり返しくり返し同じことをやって、体に覚えさせるしかない!!」
赤木(しかし、めずらしくあの男が文句一つ言わないな・・・)
桜木「よ―――し ラスト88本!!いくぞ ゴリ!!」
赤木「ほう・・・?まだ気合十分だな!!」
桜木「当然だ この気合と才能が同居する男・桜木!」
ドリブルなどの基礎練習を投げ出したことのある桜木が、真面目に練習します。


テニスが上達するには、基礎練習を真剣にやることです。
基礎練習は、地味な単純作業です。
なんとなくやっていると、一番つまらないのは基礎練習です。
しかし、一番重要なポイントです。
避けて通れない重要ポイントなら、楽しくやりましょう。
楽しみながらやる方が、吸収します。
楽しくやるポイントは、課題を意識することです。
例えば、サーブ練習は地味な単純作業です。
単に、3時間ずっとサーブだけやらされたら辛いです。
しかし、課題のある人にとっては、この3時間はあっという間です。
課題があることによって、サーブは複雑で高度なショットです。
意識すべきポイントは無限にあります。
それを1つずつ意識していると、3時間は一瞬です。
試合で2ndサーブを叩かれて負けた人は、チョコンと当てるだけで入れるセカンドではなく、回転をかけて振り切るセカンドが課題になります。
その場合、グリップはもっと薄い方がいいのか?トスの位置は、もうちょっと後ろにした方がいいのか?ラケットの軌道は、もっと斜め上方向なのか?リストの内転の使い方はどうか?肘の位置はどうか?顔の位置はどうか?膝の曲げ伸ばしのタイミングは?軸のバランスは・・・・・etc
いくらでもチェックポイントはあります。
時間はいくらあっても足りないと感じます。
課題を明確に持つことで、単純でつまらない作業が、複雑で楽しい作業に変化します。
課題を掘り下げることで、課題の中での課題がどんどん出てきます。
セカンドサーブだったら、もう少し、トスアップした後の肩の高低差をつけよう!などのように、より細部の課題を見つけてクリアしていくことが、深く楽しむコツです。

課題をクリアにして、基本練習をエンジョイしましょう。


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「私のせいだ!」と言ってみよう。

2005年08月26日 | テニス
『スラムダンク』に学ぶ、テニス上達法 パート23

自分の責任として、物事を受け止められる人が、成長していきます。

桜木は、海南戦に負けたことで、自分を責めています。
晴子は「どんな天才にも、ミスはあるわよう!!」と慰めてくれましたが、桜木は部室で落ち込んでいます。
(でもそのミスのせいで・・・オレのせいで負けたんすよ・・・オレのせいで・・・・)
そこへ、練習を終えた流川がやってきます。
流川「何やってんだ?どあほう」
桜木「ルカワ!!」
流川は汗を拭いて、部室を出ていこうとします。
桜木「おい待て・・・なんで何も言わねえ!?」
流川「あん?」
桜木「とぼけんな!!性格悪いてめーが、オレのミスに何も言わねーとはおかしい!!同情のつもりならいらねーぞ そんなもん!!」
流川「同情?」
流川は帰ろうとします。
桜木「待てコラァ!!ルカワ!!」
流川「フン どあほうが・・・てめーのせーで負けたとでも思ってんのか?」
桜木「なに?」
流川「うぬぼれんな どあほう・・・昨日のてめーは実力の何倍もの働きをした、湘北にとっては計算外のラッキーだ」
桜木「なんだと!?」
流川「監督やキャプテンがどのくらいの期待をして、お前を出したと思う」
桜木「そりゃあ やはり救世主としての・・・」
流川「こんなもんだ」
桜木「なにィ!?」
流川「てめーがミスやらかすことぐらい、最初から計算に入ってた・・・別に驚きゃしねえ・・お前の実力はまだそんなもんだ・・・お前のミスが勝敗を左右するなんてねー」
桜木は殴りかかろうとしますが(コイツを鉄拳でぎゃふんといわしても意味がねー!!コイツにはバスケでぎゃふんといわせねーと意味がねーんだ!!)と、手を止めます。
しかし、桜木のパンチにカウンターを合わせてきた流川のパンチが当たり、ケンカになります。
流川「負けたのは オレの責任だ・・・」
桜木「!?」
流川「オレのスタミナが最後まで続いてれば・・・昨日は勝ってたハズだ」
桜木「てっ・・・てっ・・・てめーこそ うぬぼれんな!!」
流川「オレのせーだ」
桜木「イヤ オレだ」
と言いながら、殴り合います。


試合後の態度で、この人は上手くなるかどうかがわかります。
例えば、ダブルスの試合で負けたとします。
パートナーに「なんで、あの場面でポーチに出なかったんだよ!」「あそこは、ムリしないで1本つないでおかないからだよ!!」
と文句を言ってる人は、たいてい上達しません。
意外とそういう人は多いものです。
こういう人は、責任をパートナーに押し付けています。
自分が傷つくのが嫌なので、パートナーのせいにしてしまいます。
たとえ、それが事実であったとしても、100%自分に責任がないケースは稀です。
自分を正当化したいがために、言い訳しないようにしましょう。
ひどい人になると、パートナーには「ドンマイ」とか言っておいて、友達には「パートナーがミスったから・・・チキって決められなかったから・・・」などと言う人がいますが、こういう人はよくないですね。
陰口を言う人には、ならないようにして下さい。
上手くなる人の特徴は、すべて自分の責任だと受け取る人です。
(パートナーがポーチに出られなかったのは、私の打ったボールがちょっと浅かったのと、回転が甘かったからだ・・・私のミスだ・・・ゴメンネ!)と思います。
(パートナーが安心してつなげなかったのは、私が積極的に攻撃してないから、焦ってしまったんだ!・・・私が悪い!)と反省します。
こういう人は、(あっ!この人は上達するな!)と思います。
他人事ではなく、すべてを当事者としてみることが大切です。
自分の責任として、事実を受け入れていくことで、改善すべきポイントを発見していけるのです。
責任は自分にあると思いましょう。
試合で負けたら、桜木や流川のように「オレの責任だ、オレのせーだ!!」と言ってみましょう。



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初めて○○できた試合を、覚えておこう。

2005年08月25日 | テニス
『スラムダンク』に学ぶ、テニス上達法 パート22

海南大付属との試合、残り時間あとわずかの場面で、桜木は初めてダンクでポイントを取ります。
しかし、その後のパスミスで、湘北高校は負けてしまいます。
桜木は、そのミスが原因で自分を責めます。
翌日、桜木は学校をサボり、公園で涙ぐんでいます。
そこへ、晴子さんがやってきます。
晴子「ダメよう 学校さぼっちゃ」
桜木は逃げますが、晴子は追いかけます。
晴子「昨日の試合は、きっと一生忘れないよ」
桜木(そーかも・・・)
晴子「だって・・・バスケットマン桜木君が・・・初めてダンク決めた試合だもの!!」
桜木「・・・!!」
晴子「桜木選手 初めてダンク決めたのはいつですか?」
晴子はマイクを向ける動作をします。
晴子「将来 絶対聞かれるよ・・・・!!」


試合で負けると、やはりヘコむものです。
僕は、ものすごくたくさん負けてきましたが、何度負けても、やっぱりヘコみます。
こればっかりは、なかなか慣れないみたいです。
ただ、気持ちはよくわかりますが、単に悲しんでたって意味ありません。
その負けを、次にどう活かすかが大切です。
負けた体験とは、貴重なデータです。
このデータを分析して、勝つための方法を導きましょう。
データ分析は
① 修正すべきポイント
② 伸ばすべきポイント
の2つの側面からアプローチしていきます。
① は簡単に言うと、どんな場面でポイントを失ってしまったか?です。
② は、どんな場面でポイントが取れたか?ということです。
試合で負けると、どうしても悪いことばかり目がいってしまいますが、全部が全部悪いとは限りません。
どこかで、ナイスショットも出ているものです。
その、良かったプレーのイメージを忘れないようにしましょう。
全くできないショットや、苦手なショットを克服するのは、大変な労力がかかります。
しかし、それに比べると、すでにできるプレーの精度を高めていく方が簡単です。
バックハンドストロークのスライスが、全く打てない人ができるようになるのは大変です。
しかし、スライスが浮きやすいけど、10球中3球はヒュッと滑ってくるボールが打てる人が、4球、5球と確率を上げて行く方が簡単です。
よかったプレーを覚えておいて、その部分を強化しましょう。
伸ばす部分と、修正していく部分を明確にしていくことです。
試合の内容を振り返って、ダメダメプレー賞と、ナイスプレー賞の2つを自分にプレゼントしましょう。



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キャッチコピーを持とう。

2005年08月24日 | テニス
『スラムダンク』に学ぶ、テニス上達法 パート21

海南大付属との対戦、後半残りわずかなところで、三井は疲労でバテてきます。
三井の後頭部を、桜木はチョップします。
三井「なにすんだ コラァ!!」
桜木「おお まだ元気じゃねーか・・・根性みせろよ ミッチー!!」
三井は桜木の顔面にチョップを入れます。
三井「オレを誰だと思ってんだ バカヤロウ!!ナメンな!」
桜木「ふぬ・・・」
三井「オレは“最後まであきらめない男”三井だ!!」
桜木「死にそーなカオしてたクセに!」


テニスが上達するコツは、自分のキャッチコピーを持つことです。
“リバウンド王”桜木、とか“最後まであきらめない男”三井、などのコピーを、自分自身につけてみましょう。
僕は、昔この三井のコピーが気に入っていて、試合中にヤバくなると思い出していました。
(うわっ!こりゃキビしーな!もうムリかなぁ?)とピンチな展開になると、(いや、こういう困難な試合ほど燃える男だ!!“最後まであきらめない男、藤原”だ!!)
と思っていました。
頭の中では、当時好きだったマイケル・チャンのイメージです。
どんなボールでも、諦めずに必死にくらいついて、最後には逆転するチャン選手のイメージと、キャッチコピーの言葉をリンクさせていました。

自分のキャッチコピーを持っていると、精神的に大きな支えとなります。
逆境でも、自分を見失わない軸になるのです。
コピーの言葉には、大きな力があります。
言葉はイメージの塊です。
自分の気持ちとは、かなり流動的なものです。
常に一定ということはありません。
うれしいときがあれば、悲しいときもある。
強気なときもあれば、弱気なときもあります。
しかし、試合中に弱気になって、諦めてしなったら、その時点で試合終了です。
それに対し、言葉のイメージとは一定です。
“最後まであきらめない男”という言葉から連想されるイメージは、どんなに絶望的な状況でも、必死でボールを追っている姿です。
言葉には、言霊が宿ると言われますが、大きなパワーを秘めています。
うまくこのパワーを利用しましょう。
ポジティブな自分のキャッチを持つことで、その言葉のパワーがリードしてくれます。
言葉の持つパワーに引っ張られて、気持ちも言葉のイメージに向かうので、精神のアップダウンも少なく、安定するのです。
自分だけの、オリジナルキャッチコピーを持ちましょう。


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どんどん悔しがろう。

2005年08月23日 | テニス
『スラムダンク』に学ぶ、テニス上達法 パート20

悔しさを感じることは、向上心の表れです。

海南大付属との対戦、後半戦にケガをしたゴリ(赤木キャプテン)は、コートに戻ってきます。
足のケガは痛みますが、やっとつかんだチャンスを逃したくない!という気持ちで復帰します。
赤木は1年のときからセンスあるプレーヤーでしたが、チームメンバーに恵まれず、ずっと悔しい経験をしてきました。
同い年のスタープレーヤーの、牧や藤真の活躍する姿を見て(ちくしょう いつか倒してやるぞ お前らを・・・!!)と思いながら、部活で先輩達が帰った後も、黙々と練習を続けてきました。
赤木はケガをしながらも、キレのあるプレーをします。
赤木「さあ来い 牧!!」
牧「オレが敵のプレーヤーを尊敬するのは 初めてだぜ・・・!!全力でお前らを倒す・・・!!」
神奈川No1プレーヤー、牧紳一が本気になります。
しかし、赤木も一歩も引かずにゴールを決めます。
赤木「よオオオし!!!」
牧「いいよ あいつ・・・!!ますます燃えてきたぜ!!」
赤木(負けてない!!牧にだってオレは負けてないぞ!!・・・オレは間違ってはいなかった・・・)


テニスが強くなるには、たくさん悔しい経験を積むことです。
悔しいという気持ちには、行動に移すパワーがあります。
悔しさをバネにするようにしましょう。
悔しい経験を、たくさん積めることはラッキーです。
その分、強くなるパワーを得られるからです。
悔しさ貯金をしていきましょう。

強い人は、たくさん悔しい経験を積んできた人です。
チャンピオンになる人は、その分たくさん負けてきた人です。
1度も負けないで、優勝した人はいません。
僕も、負けてばかりでした。
トータルで考えると、負けた数の方が多いかもしれません。
負けて悔しい経験をする度に(チクショウ!今度こそ勝つぞ!!)と思い続けてきました。
負けた試合を振り返っては、どうして負けたんだろう?どうやったら勝てるんだろう?と考え、練習しました。
負けて、悔しい経験、うまくいかない経験は、財産です。
その経験から、強くなるヒントが得られます。
失敗は成功の母なのです。
悔しい気持ちを、上達のパワーへ変換することで、一歩上へ進めます。
悔しさで飛躍しましょう。



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意識が高い人と、接しよう。

2005年08月22日 | テニス
『スラムダンク』に学ぶ、テニス上達法 パート19

人は周りの環境から、影響を受けます。

海南大付属との対戦中、ゴリ(赤木キャプテン)は足をケガします。
桜木は、赤木を控え室に運んでいき、コートへ戻る前に、赤木とマネージャーの彩子さんの会話を聞いてしまいます。
彩子さんは、コートに戻ろうとする赤木を止めます。
赤木「いいからテーピングだ・・・くそっ どうしてだ・・・なぜ今・・・!!骨が折れてもいい・・・歩けなくなってもいい・・・やっと つかんだチャンスなんだ・・・!!」
これを聞いた桜木は、「ゴリの穴はオレが埋める」と赤木の代わりを務められるように、一生懸命にプレーします。
「くらえ ゴリ直伝ハエたたき!!」
この気持ちに答え、犬猿の仲の流川が桜木のサポートに入ります。
流川「てめーだけじゃ 役不足だ」
桜木は赤木の言った「ゴール下は戦場だ!!自分のゴールは死守せねばならん!!」という言葉を思い出しながら必死でリバウンドをとります。
(ゴリが帰ってくるまで、絶対これ以上点差は開かせん!!)
「オレに今できることをやるよ!!やってやる!!」
その様子を見ている安西先生は「少し大人になったかな・・・桜木君・・・」とつぶやきます。


テニスが上達するには、モチベーションの高い人と接し、そのテニスに対する想いを感じることです。
僕が中学生の頃、同じクラスの友達に、僕よりテニスの上手いヤツがいました。
彼はテニス部に入っていませんでしたが、テニススクールに通っていて、ジュニアランキングも上位に入っていました。
テニス部には残念ながら、それほど強い人がいなくて、ちょっと物足りなかった僕は、彼が入っているテニススクールに通うことにしました。
そこでショックを受けます。
お山の大将だった僕は、彼にコテンパンに負けました。
上には上がいるんだなぁと思いました。
ちょっとしたミスでも思い切り悔しがり、テニスに対する真剣な想いを感じさせる彼を見て、チャラチャラやっていた自分が恥ずかしくなりました。
仲良しだった友達との距離を感じたとき、正直焦りました。
全日本ランキングを意識している彼に比べ、僕は学校の部活で1番とか、市の大会で1番になることくらいしか考えていませんでした。
そのとき、ヤバイと思いましたが、同時に、身近にそういう友達がいたことが嬉しく思いました。

赤木キャプテンのように、真剣な想いを持っている人に接しましょう。
その精神に影響を受けることで、意識レベルが上がります。
自分から、そういう人を見つけて、アプローチしていくことです。
そして、意識レベルが上がることで、ますますテニスの面白さが発見できるのです。



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シコラーに勝とう。

2005年08月21日 | テニス
『スラムダンク』に学ぶ、テニス上達法 パート18

基礎の部分を、きっちりと作っておくことが大切です。

海南大付属は途中、桜木のマークに宮益をつけます。
宮益は、背が低く、見た目ひよわ、スピードもありませんが、自分にできることをきっちりとこなすタイプです。
桜木「おのれ海南!!この天才にザコを!!」
宮益「う うるさいな いいから来い!ぼっ・・・僕からゴールを奪えるものなら奪ってみろ!」
桜木「言われんでも奪ってやるわ!!くらえ!!」
頭にきた桜木はミスを繰り返します。
桜木「くそ・・・てめーは はりあいがなさすぎるぞ!!やる気あんのか!!」
宮益「ある!」
桜木は今まで、相手が強ければ強いほど、負けまいとして、その強さに夢中で対応してきました。
その中で実力以上のものを発揮してきたのですが、相手が弱いことでペースが狂ってしまいます。


僕も桜木と同じだったので、よくわかります。
対戦相手が強くて、早い球をバシバシ決めてくる相手だったら、ワクワクしてテンションが上がります。
そういう相手なら、自然と夢中になって、実力を発揮できます。
実は、派手にガンガン打ち合えるタイプの方が、相性が良かったのです。
試合に負ける相手は、意外にも、あきらかに強い人よりも、「えっ!?うそ!負けちゃったの??勝ってるように見えたけど・・・」と言われるような相手でした。
特に技術があるわけでもなく、ハードヒットも打てない、ただ来たボールをミスらないように丁寧に返してくるだけ、いわゆるシコラーが苦手でした。
今では逆にシコラーが一番得意なのですが、当時はストローカーで、基礎もできてなかったので、勝手に自爆していました。
ガツンと速い球を打っても、フワフワ~と返ってきます。
ドカン!フワフワ~・・バコン!ポワポワ~・・・バシッ!!ピロピロ~、と返ってくると、イライラしてきます。
(クソーッ!こんなヤツ瞬殺してくれるわー!!)
と厳しいコースを狙ってハードヒットすると、アウトします。
(バカ!何やってんだよ!ちゃんと入れろよ!!)
相手だけでなく、自分に対してもイライラしてくるので、余計に力が入ります。
すると、当然アンフォーストエラーの数も増えます。
ストロークエースを1本とっても、エラーを2つすれば、結果としては負けます。
しかも、負けそうになってくると余計に焦ってしまいます。
(こんなショボキャラに負けるわけにはいかない!実力はこっちの方が上なんだから、しっかりしろよ!!)
と自分自身にプレッシャーをかけていき、さらに力んでしまいます。
そんな悪循環にハマって、負けてしまうことが多かったです。

このようなパターンは、なんとなく自分は強いと思っている人に多いです。
こういったシコラーに勝つには、基礎力がしっかりしていないと勝てません。
速い球を返すには、もともとの球に威力があるので、ある程度反射神経が良くて、合わせていくことができれば、ごまかすことができます。
しかし、威力のない、ペースのないボールに対して、ハードヒットでコントロールするには、基礎がしっかりしていないとできません。
実は、威力のないボールをしっかり打つのは、レベルの高い行為なのです。
相手の打ったボールの威力を利用できないので、ボールにパワーを与える手段は、自分のフォームから生み出される力のみです。
フワッとしたボールに、全身を使ったフォームで生まれたパワーを、うまくそのボールに乗せていかなくてはなりません。
フットワーク、下半身のタメ、リズム、上体の捻り戻し、ラケットの出る角度・・・すべての基礎能力が問われるショットなのです。
基礎練習は地味な作業です。
しかし、派手なショットの基盤を固めているのは、地味な基礎練習です。
基礎を固めて、シコラーに勝ちましょう。



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雲の上の存在を、超えよう。

2005年08月20日 | テニス
『スラムダンク』に学ぶ、テニス上達法 パート17

想像することは、大切です。

湘北高校は、インターハイ出場を賭けた決勝リーグ初戦、過去16年間インターハイ出場を逃したことのない、王者・海南大付属と対戦します。
対戦前、湘北高校控え室で、赤木キャプテンがこう言います。
「海南は雲の上の存在と思うか?」
「手を伸ばしても とび上がっても オレたちには届かない存在だと思ってるか?」
「実績でいえば確かにそうだ」
「過去の実績からいえば、海南とうちは天と地ほどもちがう」
「だがオレは・・・オレはいつも寝る前に、この日を想像していた・・・」
「湘北が・・・神奈川県の王者海南大付属とインターハイ出場をかけて戦うところを、毎晩思い描いていた」
「1年のときから、ずっとだ」
「絶対勝つ!!」


僕が学生の頃、何度対戦してもまったく歯が立たない先輩がいました。
彼にはじめて勝つまで、3年かかりました。
彼のサービスを、ブレイクできる気がしませんでした。
1stはサウスポー独特の、左側に切れてくるスライスサーブです。
スピードがあり、バウンドするとシュッと加速しながら滑ってきます。
なんとか当てて返すと、チャンスボールになり、ハードヒットされてやられます。
2ndサーブは、ツイストです。
左に曲がってきたと思うと、バウンドしてから右に跳ねます。
リズムが変わるし、回転もかかっているので、下手にコースを突くとアウトします。
とりあえず返すと、コースが甘くなってやられてしまいます。
僕は、寝る前に、どうやったらリターンゲームを取れるかな?と、イメージし続けました。
スライスはこのタイミングで、バウンドするとこのくらい切れて、このくらい加速して、だからこのタイミングでラケット出さないと・・・遅れやすいから、このくらいコンパクトにセットしといて、フットワークは・・・と、いろいろ想像を続けていました。
良いリターンイメージが浮かぶと、バッと起き上がって、鏡の前でリターンイメージとフォームを確認してから、寝ていました。

当時はあまり意識せずに、ただ勝ちたいからという理由で、自然とやっていましたが、今思うとすごく効果がありました。
イメージして、試合をしてもらう時はそれを実践します。
そして実際に試合したときの感じを覚えておき、またイメージを修正していきます。
そのうちに、だんだんと、リターンゲームでもポイントが取れるようになってきました。

赤木キャプテンのように、実績が違うから・・・雲の上の存在だから・・・と諦めないで、勝つイメージを想像し続けましょう。



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・・・らしくプレーしよう。

2005年08月19日 | テニス
『スラムダンク』に学ぶ、テニス上達法 パート16

伸び伸びとプレーすることが大切です。
縮こまってしまうと、実力が発揮できません。

翔陽戦、ファウル4つになり、もうファウルの許されない桜木は、ファウルを恐れて縮こまります。
流川「おい・・・なに縮こまってやがる・・・らしくねーんじゃ ねーのか」
桜木「・・・・・!?ふんぬ―――」
桜木は、ゴンと床に頭突きをします。
桜木「誰がちぢこまってるって?」
流川「おめーだ」
桜木「てめーには負けねーぞ!!」
流川「口だけ男」
桜木「ふぬ・・・」
流川の発言で、動きがよくなった桜木は、はじめて試合中ダンクを決めます。
しかし、そのダンクはチャ―ジングをとられ、惜しくも退場になってしまいます。
流川「おい」
桜木「ぬ・・・」
流川「惜しかったな てめーにしては」


テニスでも、チャンスボールに対し、打っていけない人がいます。
それは、アウトを恐れているからです。
アウトを恐れたら、思い切ったスイングができません。
縮こまってしまったら、動きが悪くなり、余計にミスします。
負のスパイラルに入ってしまうと、なかなか抜け出せなくなってしまいます。

ナイスショットを出すためには、伸び伸びとプレーしなくてはなりません。
縮こまってしまったら、気持ちを切り替えましょう。
頭突きでも、なんでもいいですが、自分なりの気持ちを切り替える儀式をして、その後は前の気持ちを引っ張らないことです。
スパッと変えます。

ミスしたらどうしよう?と考えるのは、ミスすることを意識しています。
人は、意識している通りに行動してしまいます。
悪い思考に囚われないようにしましょう。
意識するのは、自分らしいプレーです。
自分らしくプレーしましょう。
ちょっと、自分に自信のない方は、こうなったらいいなという、理想の自分らしくプレーしてみましょう。

怖がらないで、自分らしいイメージで、伸び伸びプレーしましょう。


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自らに、課題を設けよう。

2005年08月18日 | テニス
『スラムダンク』に学ぶ、テニス上達法 パート15

何をすべきか、理解している人は強いです。

神奈川県第二シードの強豪、翔陽高校との対戦前、桜木花道はテーマを決めて挑みます。
(今日のオレの課題は退場しないこと!!ルカワ以上に得点を入れること!!リバウンドを制すること!!自らに課題をもうける天才・桜木!やはり ちがう!)
(天才に課せられる使命は多い・・・!!だが やってやる!!)
「ゴール下の覇者 桜木!!自らと―――る!!」
「ゴール下の王者 桜木!!自らと―――る!!自らと―――る!!」
と、リバウンドをとることに集中します。


テニスの試合で、漠然と勝ちたいと思っている人は、負けます。
勝つということは、具体的な行動が蓄積された結果です。
常に今自分がすべき行動が、具体的に見えていないといけません。
プレッシャーのかかる場面では、頭の中が真っ白になりやすいです。
それを防ぐためには、試合前に具体的なプランを練っておく必要があります。
明確に、自分のすべき課題を意識していることで、行動に迷いがなくなり、ポイントに集中できます。
僕の場合は、課題をメモしておき、チェンジコート時などに確認するようにします。
例えば、3ゲーム目まではクロスラリーをスピン・スライスを混ぜて、5往復以上つながったら、アプローチに出る。
4ゲーム目からは、1stが入ったらサーブ&ボレー、相手の2ndサーブをリターン・ダッシュなどのように、プランを練っておきます。
‘作戦はなんでもあり’としてしまうと、逆にどうしたらいいか迷ってしまい、集中するポイントがブレてしまいます。
課題を明確に絞りましょう。

僕も、学生時代に桜木のマネして
「ネット際の貴公子 藤原!!自らと―――る!!」
「ぬはははーっ!やはり天才!!アガシ以外には抜かせん!!超えられない壁とはオレのことよ!!」
とか言ってました。
これは効果絶大です。
自分の意識すべきポイントに集中することが大切です。
上手い人は、自分のプレースタイルを持っています。
ストロークでは負けない、ボレーに出たら抜かせないなど、自信ある部分を組み合わせて攻撃を仕掛けてきます。
得意技は、イメージをはっきりと描きやすいので、自信を持って打てるものです。
当然ミスは減ります。
同じように、今すべきことを明確にイメージしながら行動することで、ミスを減らすことが出来るのです。

自らに課題を設け、そのポイントに集中しましょう。


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素直に、教えてもらおう。

2005年08月17日 | テニス
『スラムダンク』に学ぶ、テニス上達法 パート14

わからないことを、わかるようになることが上達です。

桜木花道は、公式戦にデビューしますが、4試合連続で5ファウルによる、途中退場をさせられます。
活躍したいけど途中で退場させられてしまうという現状に、悩みなす。
いつも強気な桜木ですが、めずらしく弱気になります。
(もしかして・・・オレって天才じゃないのかも・・・・・)
さんざん悩んだ末、プライドを捨てて、ゴリ(赤木キャプテン)に相談しに行きます。
ピンポーン、ピンポーン、ピンポーン・・赤木の家に訪れます。
赤木「うるせーな・・・・新聞はいらん」
桜木「ぬ?」
赤木「なんだお前!?お前・・・・まだ家に帰ってなのか?・・・メシならやらんぞ」
桜木「ふぬ・・・!!」(くそ・・・やっぱりゴリんちなんかにくるんじゃなかった・・・!!ダメだこのジジイは・・・!!)「た・・・退場にならないためには、どうしたらいいか教えてくれ」
赤木「退場しないためのコツなどない!!」
桜木「イ・・イヤしかし!!」
赤木「口でいってすぐできるもんじゃないんだ!!」
桜木「しかし・・・もう退場するわけにはいかねー!!」
去ろうとする赤木を必死でとめて、退場しないためのポイントを聞き出します。


テニスが上達するためには、わからないことは、素直に聞くことが大切です。
なかなか上達しない人の特徴は
① わからないことがあっても、恥ずかしがったり、意地になったりして、自力で解決しようとする人。
② わからないことがあったら、反射的にすぐに聞く人。
です。
わからなくても、自分でなんとかしようとする人は、後になって困ったことになりやすいです。
自己流のフォームなってしまって、応用力がなくなったり、スランプになって自信を失ってしまったりします。
テニススクールには「今まで自己流でやってきましたが、もっとうまくなりたいので、フォームを直したい」と言って通いはじめる方も多いです。
その方に対して、コーチがする作業は
① 今までのフォームの良い部分を活かし、伸ばすこと
② 良くない部分は、根本的にリセットすること
です。
一番大変なのは、今までずっと続けていたフォームを、リセットすることです。
ここが時間のかかる部分です。
もう一度、基本部分を構築し直さなくてはいけません。
当然、今まで積み上げてきたものを、一度捨てなくてはいけませんから、自分は下手になったと感じます。
中上級の人が、初中級クラスくらいのレベルになってしまったら、相当なストレスとなります。
しかし、「なんだ!前のフォームの方が良かった!自己流の方がいいや!」と諦めてしまったら、中上級のままです。
この期間を耐え、フォーム自体を改善できると、上級へとステップアップが楽にできます。
しかし、この作業は大変です。
できれば、早いうちにコーチから教えてもらうことで、基本部分が出来上がれば、そこから積み上げていくことも簡単です。

次に、わからなかったら、すぐに聞いてしまう人も上達しないです。
聞くことは大切です。
しかし、その前に、1度自分の頭で考える習慣を作りましょう。
テストの設問に対し、わからないながらにも自分が考えて、答えを出しました。
しかし、答えは間違ってました。
先生に聞いたら、正しい答えの出し方を教えてくれました。
そこではじめて(あっ!そーか!なるほど!!)と納得します。
もう同じ問題は間違えません。
しかし、はじめから考えもしないで聞いてしまうと、自分の中で消化できません。
「わかんなーい!教えて!」と聞いて、これはこうやるんだよと教わっても「ふ~ん!そうなんだ!!」とその場では思っても、また同じことで「わかんな~い!」となってしまいます。
一度、仮説を立てて、自分なりに検証してからチェックしてもらう方が、実は近道です。

自分で考えてみて、わからなかったら意地を張らずに、素直に聞いてみましょう。


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