藤原コーチのテニスランド

チャンスに気付くヒントかも・・・

“宝の地図”を作ろう。

2005年12月31日 | テニス
テニスが上達するには、過去から学び、そして、未来からも学ぶことです。
2005年を振り返ってみて、皆さんはどんな年でしたか?
テニス的にはいかがでしたでしょうか?

2005年を振り返ってみて、自分がどんなテニスをやって、どんな結果がでたのかを、反省してみましょう。
反省といっても、良くなかったことだけではなく、「このショットが出来るようになった」「あの試合でいい成績が残せた」「クラスが進級できた」など、今年で出来るようになったこと、嬉しかったことなども振り返ってみましょう。

振り返ってみて、「こんなことがあったなぁ・・・」「バックハンドの感覚が、だんだんわかるようになってきたなー!」などを感じたら、次は、2006年度の目標を、紙に書いてみましょう。
「そうだなぁ・・・こんなことができるようになりたいな!」「試合でもっと勝ちたいな」など思いついたら、思いつくままにパパッと書いてみましょう。
あんまり思いつめないで、気軽に書き出してみます。
次は、なんとなくでいいので、「来年の何月くらいまでに、これは出来るようにしたいな~」と、期限を決めていきます。
簡単な、2006年度のテニス計画書を作成してみましょう。
「うわっ!やったー!できるようになっちゃったー!」と、喜んでいる姿をイメージしながら、楽しい気分で作成しましょう。
そしたら、次に「それじゃ、これが達成できるためには、1月はこんな感じで練習するかな!2月はこんな感じで!」と、具体的なプランを考えます。
こうやって、未来の姿から、ダンドリを決めましょう。

このように、過去から学び、未来の姿から逆算して考えたプランは、あなたのテニス上達の“宝の地図”になります。
“宝の地図”はいくら周りを探しても見つかりません。
なぜなら、もうすでに持っているからです。
ただ、気付いていないだけです。
“宝の地図”は、あなたの中にあります。
2005年度を振り返って「2006年はこうなりたいなー!」と決めたら、もうすでに理想を叶えた1年後のあなたを想像して「よかったね!おめでとう!ところでどんな練習したら、出来るようになったの?」と聞いてみたら、「それはねー、ここがポイントなんだよ!必ず出来るようになるから、諦めないようにネ!」と教えてくれるはずです。
笑顔で“宝の地図”を書いてみましょう。


P,S
2005年度も、応援ありがとうございました。
本当に感謝しています。
来年もどうぞ宜しくお願い致します。
どうもありがとうございました。
                藤原


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欲張りになろう。

2005年12月30日 | テニス
デッカイことを言う人が、テニスの上達する人です。

「来年の抱負はなんですか?」と聞くと、「試合で1回くらい勝てるようになりたいですね」などと、小さいことを言う人がいます。
もしかしたら、本人は「いやいや!1回勝てるだけでも凄いことだよ!今年は全く勝てなかったんだから」と思っているかもしれません。
でも、「来年はぜってー優勝してやる!」くらいは言ってもらいたいです。
しかし、マジメな人は、これがなかなか言えません。
「こいつ・・・実績もないくせに、テキトーなこと言いやがって!」と思われるのが怖いのです。
小さいことを言っていると、無意識の内に、小さいイメージがインプットされてしまいます。
だから、相手がどう思おうと大きいことを言って、自分のイメージを大きくしていきましょう。

テニスは欲張りな人の方が上達します。
「現実的にはこういう感じだろうから、実際はこんなもんだろう」と、現実的で謙虚な人は、なかなか上達しません。
なぜなら、その人の上達の限界は、その人のもっているセルフイメージの限界を超えられないからです。

「あれも打てるようになりたい、これも打てるようになりたい、もっともっと上手くなりたい!」と、強欲にいろいろ欲している方がいいのです。
欲が強いということは、それだけパワーがあります。
今現在、同じレベルの2人がいるとします。
1人は、来年はJOPの試合に出て、日本中をあちこち回ってポイントを上げたいと思って練習しています。
もう1人は、近所で月に一回開催している草トーの中級部門で、本選入り出来たらラッキーだなと思って練習しています。
この2人のレベルは、時間と共に、どんどん開いていきます。
欲の強さが、やる気と行動力に影響するからです。

無欲になって、変に悟っちゃったみたいに「私は所詮こんなもんだ」と思った瞬間、その人の成長は止まります。
現実的でなくてかまわないのです。
むしろ、「ちょっとそれは・・・現実的に厳しいと思うよ」ということを思っている方が、モチベーションが高く、発想も柔軟なので伸びます。
結果として、それができた、できなかったというのは、やってみないことにはわかりません。
テニスが上達しないタイプとは、自分は挑戦しないのに、他人のことは「ほら、私の言った通りじゃん!それは厳しいよって言ったでしょ!」と言う人です。
マジメな人はそれを聞いて「やっぱ厳しいよな・・・失敗した~」と思ってしまいますが、そういうことを言う人の意見は聞かなくていいのです。
なぜなら、「それは厳しいよ~」ということに挑戦する人が、どんどん上達していくからです。
「現実的に厳しいよ」ということにチャレンジして、今の現実を崩していきましょう。



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相手に期待しないようにしよう。

2005年12月29日 | テニス
試合で勝つには、相手に期待しないことが大切です。

弱気になってくると、相手に「ミスってくれ~」と思ってしまいます。
こう思ってくると危険信号です。
相手の調子が崩れてくれることを期待すると、自分が最初に崩れます。
なぜなら、自分以外の人に期待することは、一番難しいからです。

勝敗を分けるようなポイントになると、「このポイントは絶対に落とせない!」と思います。
すると、たいていシコリはじめます。
ちゃんとコースをついたりして、打ちジコリをしているならいいのですが「ミスるのが怖い」と思うと、たんに入れるだけのボールになって「お願い!ミスってくれ~」と期待してしまうのです。
すると、簡単にやられてしまうか、緊張して力が入るので、当てて返しているだけにもかかわらずミスります。
「相手が崩れなくて負けちゃった~」と言う人の多くは、本当は自分がビビッたことで、本来の実力が出せなくて負けちゃっているのです。

相手を変えようと思わないことです。
試合には流れというものがありますが、それでも、このままいい調子の相手に対し、自分はどう対応するかを考えた方が賢明です。
試合はもっとも良い練習です。
自分が強くなるための修行だと思いましょう。
自分のレベルを高めるためには、強い相手を戦えることはラッキーです。
このラッキーなことに対し、「弱くなってくれ」と望んではいけません。
どうせなら、「そのままベストな状態でいてね!強い相手を倒すのが楽しいんだから!」と思いましょう。

自分以外の人が、自分の都合の良いようになってくれることはありません。
自分は相手を変えられると思っているうちは、相手は変わりません。
自分を変えられるのは自分だけです。
もし期待するなら「もっと調子を上げてきてよ!こっちは最高のゲームプランを用意してるんだからさ!もっと楽しませて下さいよ~!」と思いましょう。
自分が変わって、相手任せにしないことで、自分を基準にしたプレーができます。
相手は変わらないと思うと、自分が責任を持って、この場をどう対処しようかと腹が据わるのです。
自分のプレーが良くなってくると、相手も変化してきます。
相手を変えずに、自分を変えましょう。



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星を見よう。

2005年12月28日 | テニス
イマジネーション豊かな人は、テニスが上達します。
よく「このショットのイメージがわからないんです・・・・想像力ないんですよ」と言う人がいます。
これは、想像力がないわけではありません。
トレーニングが足りないだけです。

晩ごはんの買い物に行ったときには「夕食は肉じゃが作るから、じゃがいもと、にんじんと、たまねぎと・・・・」と、料理をイメージしながら買い物をします。
しかし、肉じゃがを作ったことのない人には、なかなかこのイメージは沸きません。
何度が作ってみるうちに、「次はこうして・・・」とイメージは沸きやすくなってきます。

経験するだけでなく、普段からイメージを膨らませるトレーニングをしていることで、上達していきます。
最近の僕のマイブームは、星を見ながらイメージすることです。
僕は、冬は寒いので苦手ですが、星はキレイなのでついつい夜空を見上げてしまいます。
そのときに「オリオン座か~!キレイに見えるなぁ・・・・でもあれがよくオリオンに見えるよな・・・・昔の人の想像力ってすごいなぁ」と思います。
牡牛座にしても、双子座にしても、すごい想像力です。
夜空を見上げながら「あっ!この星とこの星をこう結ぶと、ドラえもんに見えるなぁ・・・これをドラえもん座と名づけよう!」とかやってるだけでも、だいぶトレーニングになります。

また、今見ている星の輝きは、昔の姿です。
光速で何年もかかって、光が届いています。
「あのシリウスは、9年前のものなんだぁ・・・今、9年前の姿を見ているのか・・・自分は9年前、何してたんだろう?あの人は何してたのかな?」
「あの星は40年前の姿なんだ~・・・そのころ両親は何してたのかな?おじいちゃん、おばあちゃんは何してたんだろ?」
「あの星は200年前の光なんだ~・・・そのころはどんな時代で、どんな暮らしをしていたのかな?もしその頃に生まれてたら、どんなことしてたんだろ?」
などと、いろんな想像力を膨らませることで、イメージする能力は上がってきます。

星を見て、テニスが上達するイメージ力を鍛えましょう。



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「頭のいい人」になろう。

2005年12月27日 | テニス
テニスが上達するには、頭が良くなることです。

テニスは頭を使うスポーツなので、頭がいい人が勝ちます。
「私、偏差値低かったし・・・・バカなんだよね」と言う人がいますが、学校の成績と、テニスの頭の良さとは違います。
学校のテストで赤点を取るような人でも、テニスが上手い人はたくさんいます。
ちなみに僕も、成績は良くありませんでした。

学校では、「こうやったら答えが出るんだよ」という、答えの導き方を教えてくれます。
「これは、この方程式を使うことによって答えを出す」と教わります。
しかし、テニスの試合で勝つには、「試合で勝つ」という答えはわかっています。
答えはわかっているので、「その答えにするにはどういうプロセスにすればいいか」というのがわかるのが大事です。

これは、学校では教えてくれません。
と、いうよりも、教えられないのです。
なぜなら、答えはたくさんあるからです。
一人一人正解が違うし、状況によって正解も変わってくるので、テストに出すこともできません。
この刻一刻と正解が変化する中で、「今の正解はこれだ!」と判断しながらプロセスを進めることが、テニスにおける頭の良さです。

試合中は、シングルスであれば、誰もアドバイスしてくれません。
ダブルスでもパートナーだけです。
先生もコーチも、答えを教えてあげることはルール上できません。
その状況の中で、自分で答えを見つけ出していける人が、テニス的に頭がいい人です。
「教えてくれないから、どうしていいかわかんないもん」と、スネていては勝てません。
これは、テニス的にはバカな人です。
「わかんないからできない」ではなく、「わかんないから自分なりにやってみる」ことで、答えに通じるプロセスが見えてきます。

自分で考え、感じ、行動していくことで、変化していきます。
ただ、受身的に教わるだけでは、なかなか上達しません。
教わるにしても、自分からコーチに「このショットはこうした方がいいと思うんですが、ここの部分がよくわからないんで教えてください」と、自発的に教わった方が深く学べます。
自分よりも上手い人に会ったら「私と練習してください」と、自分からアプローチしていく。
あの人は上手いらしいという話を聞いたら、積極的にどういうプレーをするのか見に行く。
このように、試行錯誤しながら行動し、自分なりのプロセスを発見していきましょう。
失敗したり、間違ってもいいのです。
その間違いから学ぶことで、答えの方向に進んでいきます。
「テニス上達」のテストでは、ミスは減点ではなく加点です。
自分から前に進んでいける、行動力のある人が、頭のいい人なのです。



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風邪を引いても、強くなろう。

2005年12月26日 | テニス
テニスは頭を切り替えていくスポーツです。
素早く切り替えていける人は、上達していきます。

パッと切り替えていくには、それまでのことを引きずらないことです。
しかし「でも・・・なかなかねぇ・・・・人間、そう簡単に切り替えられないもんだよねぇ」と言う人がいます。
でも、そういう人にかぎって、昨日くらいまでは「クリスマスは・・・・」となんだかんだ言っていたのに、一日過ぎると「年賀状まだ書いてないやー」「大掃除しなきゃ」「カウントダウンどこ行く?」などと、もう切り替わっています。
だから、やろうと思えばできるはずです。

僕は、ここ数日風邪を引いて、ダウンしていました。
ようやく、だいぶ回復してきました。
今、インフルエンザや風邪が流行っているようなので、皆さんも十分に気を付けてください。

ところで、風邪を早く治せる人は、テニスが上達します。
風邪を引くと、精神的にも体力的にもダウンします。
体と精神は密接に関係しているので、体調が悪くなると、頭が回らなくなるし、思考回路もマイナスになります。
「あー・・もう!この忙しい時期になに風邪引いてるんだよ!情けないな!」と自分を責めてしまいます。
そして、「もういいや、なにもやる気しないしダルイ~」と寝ることになります。
しかし、この状況はチャンスです。
僕は、「この最悪の状況から、なるべく早く復活して、風邪を治す最短記録を作ってやろう!」と思いました。
試合で勝つには、気力も体力も限界の状況から、いかにタフさを発揮するかが大切です。
この状況は、そのトレーニングになります。

まずは切り替えることです。
「なんで風邪引いてるんだよ?情けないなー」と、ヘコんでいる気持ちを引きずらず、切り替えましょう。
「風邪を引いたのは、きっと神様みたいなのが、何か最悪な状況から抜け出す強さを、教えてくれようとしてくれてるんだ!よし!すぐに治してやるぞ!」と、まずは状況を受け入れていくようにします。
次に、プランを練ります。
「今日は喉が痛くなって、ダルくなって、寒気がして熱っぽくなってきた・・・・まだ風邪の引き始めだから、まだ体力のあるうちに対策を立てておこう!・・・・この調子だと明日が一番ヤバイから、その準備をしよう」と計画を立てます。
そして、自分の感覚を感じるようにして、今自分に必要なものは何かをピックアップしていきます。
「ビタミンCとかB6,12あたりと、アミノ酸を補給して睡眠をとろう!寒気がするから葛根湯などの漢方も補給しておこう!寝るとき乾燥しないように加湿器を置いておこう」など、準備を整えます。

そして、横になっているときは、イメージトレーニングです。
調子が悪いと「ウ~ン・・・ムリ~」と思ってしまうものですが、自分の免疫力が風邪の菌をやっつけてくれるイメージをします。
「熱があるのは、風邪の菌と戦ってくれてるからなんだー!ありがとう!頑張ってね!」と思っているのと、ただ「辛い~」と思っているのとでは、だいぶ違います。

あとは、できるだけ元気であるような立ち振る舞いをします。
僕は、なるべくパジャマや寝巻きのような格好でいないで、ベットを出るときはお気に入りのテニスアップに着替えました。
「いかにも風邪引いてます」という格好より「これから元気にレッスン行ってきます」という格好をした方が、気合いが入ります。
そして、あまり食欲がなくても「おかゆ」みたいに風邪の人が食べるイメージのものを避け、「ニラレバ」「餃子」「キムチ鍋」のような「フツーは弱ってる人はあんまり食わないでしょ」というものを食べるようにしました。
風邪に似合わない行動をすることが大事です。
試合でも、調子悪いときに暗くなっていると、どんどん調子が悪くなります。
調子が悪いときに、明るく胸を張って、元気にしている人が逆転するのです。
風邪を引いても、テニスが強くなりましょう。



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自然とオリジナリティーを出そう。

2005年12月25日 | テニス
テニスは自己表現のスポーツです。
「私、自分らしいフォームで打てるようになりたいんです」と言う人がいます。
「どういうことですか?」と聞くと、「○○さんのように、オリジナリティーあふれるフォームになりたい」と言います。
どうやらオリジナリティーというものを、勘違いしているようです。

トッププロは、それぞれ選手によって打ち方が違います。
シャラポアやウィリアムス姉妹なんかを見ていると、派手だし独特のフォームであったりします。
しかし、オリジナリティーというのは、ある日を境に出てくるものではなく、いつでも自然に出てきてしまうものです。
だから、今でも十分にオリジナリティーあふれるフォームです。
「自分らしい独自のフォームを身につけなきゃ!」と、変な打ち方をしようとしている人がいますが、これは間違いです。
自分の体の特徴に合わないフォームをすれば、怪我の原因になります。
「今でも十分オリジナリティーあふれるフォームですよ!」と言うと、「いや、そんなことはないですよ!だって地味だし、そんなに特徴もないですから」と言います。
しかし、実際にそう思っているのは本人くらいなもので、僕から見ると、とても個性的なフォームで打っています。
そもそも、地味であったり、特徴がないというのも、ものすごい個性です。
もし、教科書通りで、基本フォームのお手本みたいな打ち方をする人がいたら、これはものすごいことです。

僕は、顔もわからないし、誰だかわからないくらい離れた場所からでも、なんとなくテニスの動き方さえ見えれば「あっ!○○さんだ!」とわかります。
誰一人として、同じフォームの人はいません。
双子であっても違います。
そして、それぞれみんな個性的なフォームをしています。
オリジナリティーは隠そうと思っても、自然に出てきちゃうものなので「個性をアピールできるように差別化しなきゃ」と思う必要はありません。
周りの人と違うことを、ムリにやろうとしなくてもいいのです。
周りの人と同じことをやっていても、自然に違ってくるのが個性なのです。
変に差別化を意識するのではなく、自分の長所を伸ばし、短所を克服する努力をしていけば、どんどん自然に差別化はされていくものです。
「自分らしくプレーできるようになりたい」ではなく「一生懸命プレーをしていくうちに、どんどん自分らしくなっちゃう」のです。
目の前の課題をクリアしていくうちに、自然とオリジナリティーは磨かれていきますよ。



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緊張に強くなろう。

2005年12月24日 | テニス
すぐに緊張してしまうタイプの人がいます。
「また緊張しちゃって、実力出せなかったよ~」という人は、マジメな人が多いです。
マジメな人は「あの人はマジメでいい人だね」と言われたいものです。
だから、ハズした行動は極力避けます。
緊張する場面というリスクを避けて行動しているので、試合という緊張の場面に弱くなってしまいます。

緊張しないようにするには、緊張する場数を踏むことです。
緊張の場面に慣れるようにしましょう。
たくさん試合に出て、試合慣れするのも良い方法です。
しかし、これだけでは、かなりたくさんの試合に出ない限り効果は出ないので、なるべく私生活の中で緊張するシーンを作っていくことをお勧めします。

特に難しいことをする必要はありません。
意識的に、ちょっと緊張する場面を作り出していき、慣れていきます。
例えば、あえて「たぶんあの辺りに出るんだろうけど・・・ほんとに行くかな?」というような、知らない道にチャレンジしてみたりします。
また、行ったことのないカフェでお茶したり、頼んだことのないメニューをオーダーしてみるのも緊張します。
飲みに行ったときなどは、あえて知らないカクテルを注文したり、店員さんに「これってどんなカクテルですか?」と聞いてみたりします。
すると「え~っ!そんなことも知らないの?と思われるかもしれない」というリスクがあるので、ドキドキします。
どれも、僕は日常的に意識してやっていることですが、このように慣れ親しんでいない環境を自ら作り出すことで、緊張する場面に強くなっていくものです。
ちなみに、このような日常的なトレーニングで最近ハマっているのは、「モノマネ」です。
モノマネは、する人本人が一番緊張します。
だから、すごくトレーニングになります。
僕も、長州小力のマネや小梅太夫のマネ、キムタクのマネをしているホリのマネをするときには、緊張が走ります。
「これはイケル!・・・いや、やっぱハズすかな?」というプレッシャーの中、エイッ!とやってしまうことで緊張を乗り越えていけるメンタル力が鍛えられるのです。
もし、そこでハズしたとしても「この気まずい雰囲気をどうリカバリーしようか?」というプレッシャーを乗り越えることで、さらにタフになっていくのです。
ちょっと前までのマイブームは「ダジャレ」でした。
その前は「おやじギャグ」でしたが、どれもリスキーなのでプレッシャーがかかります。
「ちょっとタンマ!サブいサーブだったんで仕切りなおしていいですか・・・・って・・・これがサムいっすね・・・・強い寒気に日本列島が覆われている時期にすみません・・・寒気なだけにある意味感極まるって感じぃ~・・・みたいなぁ・・・あの~・・・・・場違いフォー!!」と、自らに重いプレッシャーをかけることで、緊張に強くなりましょう。



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逆にならないようにしよう。

2005年12月23日 | テニス
テニスが強くなるには、速い球にはゆっくりコンパクトに、遅い球には速く大きく振ることです。
試合を見ていると、意外にもこの逆をやってしまう人が多いものです。

相手の打ったボールが速いと、反射的に「打ち負けないようにしないと!」と思います。
すると、力が入って、速く振ってしまいます。
速く振ると、面の角度も変わりやすくなるので、アウトが増えます。
「うわ!速い!ヤベッ!」と思うと、緊張します。
すると、筋肉が収縮し、稼動範囲も狭くなるので、力任せのスイングになります。
「負けるかよ!」と思うと、無意識にテイクバックも大きくなります。
すると、打点までの距離が長くなります。
そして「遅れないようにしなきゃ!」と速く振ってしまうのですが、これは手打ちです。
安定しません。

速いボールが飛んできたとき、1番最初におさえるべきポイントは「打点」です。
打点が狂ってしまうと、良いボールは返りません。
だから、まず「いかにベストな打点で捉えるか」を考えます。
とは言っても、「ヤバッ!速い!」と思った時点で力んでしまいます。
そこで、速い球が来たら「ラッキー!」とニヤッとしましょう。
笑うことで、顔の力が抜けると、全身がリラックスします。
相手が速い球を打ってくれることは、ラッキーです。
なぜなら、打点をしっかり合わせることができれば、最小の力で速い球を返すことができるからです。
楽して、最高のショットが打てるわけです。
速い球には「カウンター」を狙いにいきましょう。
カウンターのポイントは、リズムを合わせコンパクトなスイングでタイミングをはずさないこと、ボールから逃げないで、しっかりと捕まえに行く勇気です。
相手の打ったボールの威力を利用し、カウンターで返しましょう。

フワフワと飛んでくる、チャンスボールもミスの多いショットです。
この場合は、速いボールと逆で、意識してしまうことがミスの原因です。
へたに、十分に「どうやって打とうかな?」と考えることのできる場面の方が、迷ってしまい、弱気になります。
すると「ミスッちゃマズイ!」と思い、ゆっくりと入れにいったりします。
すると、せっかくのチャンスが台無しになってしまいます。
チャンスボールは、下半身の力をボールに伝えることを意識します。
そして、下半身を意識しながら、自分のペースである程度速く、そして大きなスイングで振るようにしましょう。
時間に余裕があると「どうしよう?」と考えてしまいがちですが、これはマイナスです。
左脳が働くと、イメージが消えてしまうので、動きがバラバラになります。
余裕がある時ほど、自分の描いたイメージを信用し、自分のペースを守りましょう。



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キョロキョロしないようにしよう。

2005年12月22日 | テニス
テニスで勝つには、目線を安定させることです。
試合中に、目線があっち向いたりこっち向いたり、落ち着きがなくなってくると「これはヤバイな~!」と思います。

緊張してくると、不安になってきます。
初対面の人なんかが「ど、ど、どーも・・・は、はじめましてです」と、目線をキョロキョロさせていたら、この人は緊張しています。
「なんだ?この人、キョドってるなー!」と、他人が緊張しているのはひと目でわかるのに、自分が緊張してきたことには案外気付かないもののようです。

僕は、自分本来のリズムよりも、打つペースが早くなってきたなと思うと「緊張しているのかな」と判断します。
その場合、自分のラケットのストリングをじっと見つめ、目線を安定させるようにします。
目線がキョロキョロしなくなると、なんだか落ち着いてくるものです。
あと、空を眺めるのもオススメです。
視線を遠くに合わせ、顔を上げることでも落ち着いてきます。

すぐに視線が安定しなくなる人は、自分のリズムを崩しています。
特に、自分がミスした後の対応で、変わってきます。
例えば、自分の打ったハイボレーがアウトした時「うわ!太陽がまぶしい!」とか「風が強いんだよな~」と、いちいちブツブツ言っている人は、自分のリズムを崩していきます。
ミスした後、悔しがって力が入ると、動作が速くなるものです。

ミスした後は、あえてペースダウンしてみましょう。
僕が気を付けているのは、ミスったら、あえてゆっくり動くことです。
普通はミスると、すぐに忘れようとして「なんだー!アウトかぁ・・残念!」と、くるっと振り返って次のプレーにいきます。
しかし、あえてミスったコースをしばらく眺め、「そっかー、あの感じだとこう飛ぶのかー!」と、目線を安定させます。
空手の残身のような感じです。
そうやって、ミスった事実から目をそらさないで、ジッと見つめ、受け入れることで、精神的に動揺しなくなってきます。
目線を安定させて、落ち着きましょう。



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感受性を、レベルアップしよう。

2005年12月21日 | テニス
テニスが上達するには、感受性を磨いていくことです。

よく「予測することなんてできないよ~」と言う人がいます。
予測していくには、観察力と感受性を磨いていきましょう。
相手のちょっとしたしぐさや動きで「こういうことを思っているんだろうな」と感じることです。

僕は映画が大好きです。
本当は「ジャンルは関係なしに、なんでも好きです!」と言いたいところですが、実は1つだけ苦手なものがあります。
それは、ホラーです。
これだけは怖くて見てられません。
以前、「リング」を見たことがありますが、貞子がテレビから出てきたシーンが怖くて、なかなか寝れなくなりました。
友達にこのことを話すと「はぁ?ゼンゼン怖くないし!あのくらいでビビッてんなよ!」と言われました。
「いや!だって、テレビから出てくんだぞ!あんなの出てきたらどう対処すりゃいいんだよ?パンチとかじゃ効きそうにないし・・・とりあえずビビるでしょ!」
「・・・・へっ?まぁ・・・一応ホラー系は怖がらせてナンボなので・・・当然出てくるわな!」とケロっとしています。
どうやら「もし自分だったら、どうする?」というイマジネーションがあまりないようです。

リアルにイメージできることで、感受性は磨かれます。
僕は、「アンパンマン」や「美味しんぼ」などを見ていて、泣くことがあります。
アンパンマンがバイキンマンにやられて「顔が濡れて力がでないよ~」とピンチになっていると、それを聞いたジャムおじさんは「なんだって!すぐに新しい顔を焼いてあげるからね!」と一生懸命にパンをこねます。
この姿を見て「なんていい人なんだ~!」と涙が出ます。
美味しんぼでは、山岡さんが、自信をなくしてしまった料理人を助けるために、アイディアを出し、一肌脱ぎます。
その人が、見事に挫折から乗り越えて、前向きに進めるようになった姿を見て「よかったな~!」と涙が出ます。
そのことを話すと「はぁ?何言ってんの?大人なんだからマンガで泣くなよ!」という人は、なかなかテニスが上達しません。
大人になるにつれて、どんどん感動することが少なくなっていく人と、ちょっとことでも感動できるような、繊細さを身に付けていける人とに分かれていきます。

感受性は、トレーニングすることで、どんどん磨かれていきます。
何もしないと、衰えていく一方です。
僕自身、10年前はアンパンマンを見ても「ガキんちょの見るものだな~」と何も感じませんでした。
しかし、ちょっとしたことに共感したり、イマジネーションを膨らませて考えられるようになってくると、感性が豊かになり、感動できるようになります。

近所を歩いていても、「あのネコちゃん、ずいぶん高いとこに上っているけど大丈夫かな?・・ちゃんと降りれるかな?」とか、「すすきがきれいな季節になったな~・・・わたみたいなのが風に乗って飛んでってるけど・・・どこに行っちゃうのかな?」など、ちょっとしたことを意識するだけで、感性をトレーニングできます。
感性豊かなテニスプレーヤーになりましょう。



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得意を広げよう。

2005年12月20日 | テニス
テニスが上達するには、得意技に固執しすぎないことが大切です。
レベルアップするには
・得意なことを伸ばすこと
・苦手なものを克服すること
が大事です。
とくに、得意なことを伸ばすのが重要ですが、それは、「得意なことしかやらない」のとは違います。

試合でなかなか勝てない人は、得意技に固執してしまっている可能性があります。
例えば、フォアのミドルボレーでセンターを狙うのが得意な人は、だいたいチャンスになるとセンター狙いです。
それは、なぜかというと「ダブルスで相手2人の間を抜いた」という、成功体験があるからです。
「あれで、ポイントが取れるんだ!」という、自信があるから狙ってきます。
しかし、対戦相手が「あの人がフォアボレー打つときは、センターケア!サイドは捨てよう!」と作戦でくると、得意技が決まらなくなってきます。
得意技が決まらなくなると、不安になります。
自信があるショットなのに、決まらないからです。
それでも「私の最大の武器は、フォアボレーのセンターなんだ!」ということに固執してしまうと、相手の思うつぼです。
単純だと、対処しやすいのです。
得意技だけに固執してしまう人は、得意技を破られると、イッキに崩れていくケースが多いです。

得意技を持っていない人は「わぁ~!○○さんのアングルボレーすごいなぁ!あんなとこ打たれたら取れないよ!あんな得意技があったらな~・・・私には得意なショットなんか何もないし・・・」と言います。
何も得意技がないということは、何にでも可能性があるということです。
「このショットしかない!」という、変な先入観なしに、なんでもチャレンジできます。
だから、ヘタに得意なものを持っているより、良かったりします。
「得意技がない」というのが長所になることもあるのです。
もちろん、得意技を持っちゃいけないとは言っていません。
得意技はあった方がいいです。
しかし、得意技に固執し、選択肢を狭めたり、出来ないことに挑戦することから逃げたりしていたら、マイナスです。
「コーチの得意技ってなに?」とよく聞かれます。
すると、たいてい「得意技は・・・・これと言って特にないですね・・・なぜなら全部得意だから!ガハハハ!」と答えます。
「これが得意!」と得意の範囲を狭めないで、「あれもこれも得意!」と得意技を増やしていきましょう。



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理屈を感覚に、変えよう。

2005年12月19日 | テニス
テニスが上達するには、感覚的に理解することと、論理的に理解することの、2つのバランスが大事です。

僕は、感覚的要素の強い方には論理的に説明します。
テニスコーチをはじめて間もない頃、一番苦労したのはここでした。
感覚的にわかっていても、どうやって生徒さんに伝えたらいいのか?
どういう言葉に置き換えて、どういった指導法をすれば伝わるのか?
そこが大変でした。
今では「それは、こういう理屈だから・・・こうした方がいいですよ!」とアドバイスすると、「なるほどね~!」と理解されるようになってきました。
感覚的な方は、少し論理的な見方を取り入れると、比較的簡単に上達します。

しかし、この逆パターンは、ちょっとやっかいなケースがあります。
論理的に理解しようとするタイプの人には、感覚的に説明します。
けれども、ガチガチの理屈人間タイプの方は、感覚的な表現をしても、かなり具体的に感覚を表現しないとピンとこないようです。
理屈人間タイプは、議論が大好きです。
比較的年配の男性に多いのですが、女性にも少なからずいます。
「コーチ!フォアハンドストロークをもっと早く打ちたいんですけど、どうしたらいいですか?」
「そうですねー、○○さんは、もう少し左肩を入れるようにして、上体の捻り戻しを意識してみて下さい」
「なるほど・・・捻り戻しの時のポイントはどの部分ですか?」
「左手の使い方ですね!左手を意識して上体を捻り、インパクトに向けて戻すときも、左手を引くことを意識して、上体を打球方向へと向けていきます。振り子の原理で左手と右手を入れ替えるようにしてみて下さい」
「ほほう・・・なるほど!そういうことかー!」
と、納得しています。
しかし、理屈で理解しただけでは、実際にできるようにはなりません。
この理屈を、感覚的に習得する作業が必要です。
「本当にわかりましたか?」
と聞くと「はい、理屈はわかりましたよ!出来るかどうかはわからないですけど・・・」と言います。
コーチは上手くさせてナンボなので、上手くなってもらわないと困ってしまいます。
理屈人間の特徴は、理屈が理解できると納得し、安心します。
しかし、理屈を理解してからがスタートです。
ところが、大抵は理屈がわかった時点でストップしてしまいます。
わかったつもりになってしまうと、安心してしまうのです。

「どういう理屈で?」「どういった根拠で?」「論理的にどういうこと?」と聞く人は、筋道に合わないと納得しません。
左脳優位なので、論理的にオッケーが出ないと、なかなか次のステップに移れないようです。
「どうですか?」と聞くと「わかってるんですけど・・・なかなかね・・・」と言います。
「○○さん!重いボーリングの球を手で持っていると想像してみて下さい」
「ボーリングの球ですか??」
「はい!重いですよね?」
「へっ?重い??そりゃ、ボーリングの球ですからね」
「そうですね!そりゃ、重いですよねー!では、その球をこっちの方へ、なるべく遠くに放り投げるにはどうしますか?」
「えっと、こうやって投げます」
「もう一回やってみて下さい!この球はめちゃめちゃ重いんですよ!」
「はぁ?こうやって、よっこいしょっと!っていう感じで投げます」
「はい!今のフォームのまま、ボーリングのボールを放り投げるつもりで、フォアを打ってみて下さい」
・・・というように打ってもらうと、急に良くなります。

「ちょっと理屈っぽいタイプかな?」と思う方は、感覚的に理解できるようにしましょう。
理屈は大切ですが、あくまでも出来るようになるためのものです。
理屈がわかったら、それをイメージに変換し、感覚的な理解に移行していきましょう。



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ボールを、ガンつけないようにしよう。

2005年12月18日 | テニス
よく、ミスしたときに「ボール見てないんだよな~・・・もっとしっかり見なきゃ!」と言って、キッとにらむようにボールを見る人がいます。
僕は、そういう人には「ボールをよく見るのはいいことなんだけど・・・そんなにボールにガンつけてると、怖いっすよ~・・・・もっと優しい目で見てあげてくださいね!」と言います。

何ヶ月か前に、晴れていたのに、一時的にバッと雨が降ったことがありました。
雨が止んだ後、キレイな虹が出ました。
周りの人達は「わぁ~!虹だぁ~!キレイだね~・・・」と、空を見上げていました。
虹を見上げている人は、ポ~ッと虹に見とれていました。
みんな、よく虹を見ているのですが、力は入っていません。
キッとにらむのではなく、目はキラキラさせていますが、ちょっと遠い目のような感じで、優しい目をしています。
これが、ボールを見るときの目なのです。

前に、こんなことがありました。
友達と飲みに行ったときに「どっか、ビンボー旅行でも行かない?」と言われました。
「おっ!いいねー!おもしろそーじゃん!」
「急に、現実逃避の旅に出たくなってさー!」
「現実逃避?いつもフツーにしてんじゃん?素直にセンチメンタルジャーニーしたいって言えよ~!・・・オレの方は、自分探しの旅っつーことで参加しますよ!・・・んで?どこ行く?」
「う~ん・・・・そうだ!京都行こう!」
「京都?なんか修学旅行みたいだな~・・・それってJRのパクリっすか?・・・京都行って、何すんの?」
「そりゃ、京都っつったら寺でしょ?寺めぐり行こうぜ!」
「寺ねぇ~・・・オレ、寺って苦手なんだよね~」
「苦手って何だよ?意味わかんねーなあ!グタグタ言ってないで行くぞ!はい決まり!」
といった感じで、京都に連れて行かれることになりました。
結局、お寺めぐりをすることになったのですが、そのときも本当は乗り気でありませんでした。

「マジで行くの~?」
「当たり前だろ!オマエ・・・京都まで来て寺見なかったらさ、帰ったときに、何しに行ったの?って言われちゃうだろ?」
「まぁ・・・そうだろーな」
「寺の何が嫌なんだよ?」
「・・・寺が嫌ってわけじゃなくてさ、あの・・・仏像が苦手なんだよね・・・後光みたいのがあって、座禅とかしてるなんとか様っていうやつ・・・」
「なんでだよ?」
「なんでって・・・?よくわかんないけど、なんかオレのリスクセンサーが、ヤバイって反応すんだよ」
「だからぁ・・それがなんでだよ?」
「んっ?そーいえば、なんでだろ?・・・なんかさ・・ああいう仏像って、目がちょっと半開きで、何考えてるんだか読めないじゃん・・・そのくせこっちの考えてることは、なんだか見透かされてるような気がしない?・・・スゲーリラックスしてるっぽいけど、スキがない感じがするし・・・・テニスで仏像みたいな人が対戦相手だったら、なんか勝てる気がしないんだよねー・・・テニスプレーヤーの本能がヤバイって警告してんのかなぁ?」
「ふ~ん・・・そうかぁ?テニスは強くねーだろ?アスリートっぽい体つきじゃなくねー?」
「いや!そういうんじゃなくて・・・・」
「何考えてるのか読めねーっつたって、オマエいつも、女心と男心はわかんねーって言ってるじゃん?いつだってわかってねーだろ?」
「・・・いやいや!だからそういう事じゃなくてですね・・・」
「そんなさー、ヤバイって言うんなら、オマエが仏像っぽくテニスすりゃ、強いんじゃねーの?」
「・・・・ん??・・・今さ・・思いつきでテキトーに言ったべ?」
「へっ?」
「・・・そっかー!仏像っぽくテニスするね~・・・それって面白いかもしれないな~!」
「ハァ??」

この友達の一言で、仏像が苦手でなくなりました。
実際に、仏像っぽく、悟りを開くような感じでコートに立つと、調子がいいのです。
キッとボールをにらむよりも、リラックスして目の力を抜いている方が、しっかりとボールを捉えられます。
うまく脱力できて、ちょっと眠そうな感じに見られるくらいの方が、相手の次のプレーの予測もしやすいのです。
ボールをにらみつけないようにしましょう。



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「テニスシンキング」にしてみよう。

2005年12月17日 | テニス
テニスがなかなか上達しない人は、生活習慣病にかかっている可能性があります。
「上達しない病」の人は、生活習慣を改める必要があります。

テニスが上達するオススメ方法は、「テニスシンキング」にすることです。
この「テニスシンキング」をクセにします。
これを習慣にしてしまえば、苦労なんてしなくても、フルオートで上達していきます。
なぜなら、習慣になっていることは努力しないからです。
お風呂で右手から洗う人も、靴を左足から履く人も、努力しているとは感じません。
ほぼ無意識にやっています。
それは習慣だからです。
もちろん「テニスシンキング」を身につけるには、最初は多少の努力はあるかもしれません。
しかし、それは簡単なものばかりです。
クセにしてしまえば、なんでもないことです。

僕は自分自身の軸を、テニスに置いています。
アイデンティティが、テニスコーチやテニスプレーヤーという「テニス」を基本にあります。
よく、「公私混同するな」とか「オンとオフを切り替えろ」といいますが、正直あまりピンときません。
趣味も仕事も、あまり変わらないからです。
だから、仕事は遊びみたいなものです。
こう言うと、「なんて不謹慎なヤツだ!」と怒られるかもしれません。
しかし、怒る人は、遊びを「お遊び」と勘違いしています。
そもそも、遊びは厳しいものです。
なぜなら、遊びは全力で、一生懸命に遊ぶからおもしろいのです。

僕は、コーチをはじめてからも、しばらくは公私混同しないタイプでした。
レッスンが終わり、コートから離れると、オンとオフが切り替わります。
ある日、ファミレスで友達とワイワイ盛り上がっていて、横柄な態度をしていました。
ふと遠くの席を見ると、僕が担当している生徒さんがいました。
「うわ!ヤベッ!目撃されちゃったかな?」とギョッとしました。
当時の僕は、ファミレスなどのオフの時は「こっちはお客さんだぞ、接客業なんだからしっかり接客しろよー!サービス業ナメんなよ~」みたいな態度をしていました。
店員さんから嫌われるような、イヤなヤツです。
ところが、レッスン中などに「コーチ、昨日渋谷にいたでしょ!」とか「この前、横浜で見かけたよー!」などの、目撃情報をよく言われるようになってから「誰かに見られてるかも・・・」というのが、常に頭の隅にあるようになりました。
ある日「誰かに見られてるかもな~」と、気にするのが面倒臭くなって「もういいや!だったらずっとコーチっぽくしてよう!」と開き直りました。
そして、「周りの人は、みんなお客さんだ」と思うようにしました。
こういうことを言うと「そんなことできないよー!ずっと仕事モードだったらずっと気を抜けないじゃん!」と思うかもしれません。
しかし実際は、慣れるまでは努力することもありますが、慣れちゃうと切り替える方がメンドーなのです。
それは、慣れて習慣になっちゃうと、当たり前になってしまうからです。
習慣化すると、フツーの事なので、そうしない方がおかしく感じます。
おまけに、仕事中もラクチンです。
だって、私生活と変わらないですから。
おもしろいことに、これに慣れちゃうと周りの様子がガラッと変わり、おまけにテニスまで上手くなりました。

ファミレスの店員さんなどにも、生徒さんのように接するようにしました。
「コーヒーおかわりいかがですか?」と聞かれたら「はい、いただきます!ありがとうございます!このコーヒーおいしいですね!」とニコッと笑います。
すると「そうですか!ありがとうございます!おかわり自由となっておりますので、いつでもお申し付け下さい!」と笑顔が返ってきます。
すると僕も、なんだか嬉しくなります。
以前はなかったことです。
別にちょっとしたことしかやってません。
しかし、大きく違ってきます。
こういった行動の動機は「テニス」に関することなので、無意識にテニスとリンクさせて発想するようになります。
「あっ!そうか!レッスンでも何かちょっとしたことを加えられないかな?」とか「テニスでも、ちょっとしたことで改善法はないかな?」と考えるようになります。

だんだんと、自分のベースがテニスシンキングになってくると、何を見ても「これってテニスに応用できないかな?」と考えられるようになります。
カラオケに行って歌っていても「おっ?体を揺らして歌った方が、リズムとりやすいぞ!・・・もしかして、テニスでもそうなんじゃない?ってことは・・・」といった感じで考えるようになります。
このように、何を見てもテニスに置き換えて考えることが習慣になってしまうと、上達のヒントがどんどん見つかります。
ヒントに気付くと、試したくなります。
すると、いろんな発見があり、ますます楽しくなっていくのです。
テニスは紳士淑女のスポーツであり、自分と周りの人を楽しませるエンターテイメントなスポーツです。
だから、普段の生活の中から、礼儀正しくして、周りの人を気分良くして、その笑顔で自分も気分良くなっていれば、私生活からテニスプレーヤーになれます。
そして、何事もテニスプレーヤーというフィルターを通して見ていると、身の回りに転がっている、上達のヒントに気付けるのです。
テニスが上達する、生活習慣にしてみましょう。



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