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科学と文芸を融合した仮説作品「風雅のブリキ缶」姉妹篇。街で撮った写真と俳句の取り合わせ。やさしい作品サンプルも追加。

安倍晋三さんが鉄鋼マンだったとは知らなかった

2006年01月05日 20時36分50秒 | Journal
 今日は仕事初め。正午にホテルニューオータニで、鉄鋼メーカーや商社の関係者が集まる日本鉄鋼連盟(鉄連)の新年賀詞交換会があった。来賓に、内閣官房長官の安倍晋三氏が来て、スピーチ。会場で大いに受けたのは、安倍氏が「私も昔は神戸製鋼所で働いていたが」と若い頃のキャリアに触れたとき。鉄連の現会長は、新日鉄の三村社長だが、「三村会長はその当時、たしか課長さんでしたが、私は新日鉄の仕事を奪い取ることに何よりの生きがいを感じておりました」とジョークを飛ばして、会場はどっときた。
 昨日、小泉首相は、次の首相候補は、国民の支持を得られる人といった条件を出した。勘所を心得た安倍氏の鮮やかなスピーチを聞いて、popularity(人気)という点で、安倍氏が一歩リードといった感じをあらためて強くした。小泉首相の劇場政治から登場した役者の如き人気が、今後どんな展開を見せるのだろうか。
 三村会長のあいさつによれば、世界の鉄鋼需要はこれから5年間で10億トンから12億トンにまで拡大するとか。長期の不況にあえぎ、合理化でばさばさと人減らしをしてきた一昨年あたりまでとは打って変わり、会場の雰囲気も明るいものがあった。

COMMENT: 安倍氏の略歴――安倍晋太郎元自民党幹事長を父に、岸元首相を祖父とする政治家名門の家に生まれる。1977年、成蹊大学法学部政治学科を卒業、南カリフォルニア大学に留学し、政治学を学ぶ。帰国後は神戸製鋼所に入社し、サラリーマンの生活を経験する。ニューヨーク支社・加古川製鉄所・東京本社に勤務するが、1982年に退社。その後、父晋太郎のもとで外務大臣秘書官、自由民主党総務会長秘書、自由民主党幹事長秘書を務める。総理、総裁を目前に亡くなった父の後継者として、1991年安倍晋三後援会事務所を各地に発足、1993年初出馬の衆議院議員総選挙でトップ当選を果たす(衆議院山口第1区)。
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