いのちの森の日

「自然観察」や「自然遊び」を通して、自然の大切さやいのちの大切さについて、遊びながら学んでいます。

いらないものなんてない

2009-12-26 05:33:08 | 森の中でひとり言(担当キタキツネ)
森の中でひとり言 その25

<いらないものなんてない>
天竜から間伐材が届きました。

天竜杉の間伐材です。きれいな色です。
杭に加工されています。フェンスに沿って使うのかな?楽しみです。

いのちの森で使われている木材は、ほとんどが間伐材を使用しています。
なので、日本産の日本建築ということになりますね。


今年の夏のいのちの森キャンプは、間伐材をいただいている天竜森林組合へ木の見学に行きました。
組合長さんから森についてのお話を聞き、森の中を歩いて見学。
一番右の木で50年位だそうです。

まっすぐないい木を育てるには3~5年ごとに間伐をしなくてはなりません。
間伐された木材は捨てるのではなく、山から降ろし「割り箸」になり、1本も無駄にすることなく使われてきました。

その昔から、日本では家や家具は日本の木で作ってきました。
近年の輸入住宅ブームや、外国産木材の安値、安さのブームなどによって
日本木材の需要が少なくなってしまいました。

今、日本に出回っている割り箸のほとんどは外国産です。
間伐材でない木材で、わざわざ割り箸を作っています。
その方が安いこともあるようです。

間伐材を山から下ろすだけでも人とお金が必要になります。
使わないなら処分すればいいと思うかもしれませんが、これにももちろんお金がかかってしまいます。

間伐材や割り箸についての正しい理解がされずに、安さだけを求めたことで、
今の日本はこの間伐材が処分しきれず大変なことになっているのだそうです。

ゆえに現在の日本産の木材は高いのです。割り箸でさえ外国産よりも高くついてしまいます。

間伐材の割り箸は少ないですし少々お高いですが作られてはいます。

日本産の間伐材による割り箸。
見かけたらぜひ手に取ってみてください。


組合のご近所の田口さんのお宅で丸太の製材加工を見せていただきました。
杉やヒノキのいい香りがしました。
丸太が平たい板になる様子を見ることができました。

最前列で見学のHくん。この後川遊びの予定のため
水着、水泳帽、ゴーグルのスタンバイOKの状態です。



1月のいのちの森の日では、
1本丸太からくりぬきで作られたウスで「餅つき」をします。 

コメント
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