提灯の明かりに導かれて無事我が家に戻って来たご先祖さまの霊。
提灯に 霊魂灯る 迎え盆
「提灯の明かりがご先祖さまの道案内になるんだからね、消えてしまうと迷っちゃうから、ロウソクの火を消さないようにするんだよ。」
「お迎えする時は、ご先祖さまは、お墓で待ってるんだから、できるだけ早くお迎えに行ってあげないとね」
「お送りする時は、ご先祖さまはゆっくりしたいんだから、できるだけ遅く送って行くんだよ」
子どもの頃、健在だった祖母がお盆に際して、孫たちによく言っていた心得である。
今年の迎え盆も、兄弟とその家族が実家に集まって「祖母の心得」を守って、日が高いうちにお迎えに行って、ロウソクの火を消すこともなく無事にご先祖さまをお迎えすることができた。
全員が健康でお盆を迎えることができたことが、ご先祖さまへの何よりの供養と言えるだろう。