折々の記

日常生活の中でのさりげない出来事、情景などを写真と五・七・五ないしは五・七・五・七・七で綴るブログ。

【3字体(楷書・行書・草書)千字文】を書く 第23回

2011-07-18 | 書道
     お手本 大貫思水「新版四体千字文」(日本書学館)


【読み方】

きかい かんけい        えつかん ぶてい

しゅんかい みつふつ      たし しょくねい

しんそ こうは         ちょうぎ こんおう


【意味】

西漢に恵帝が太子の時、その位を廃されようとしたので綺里季は力を尽くして太子の位に復した。殷の傅説は武帝がかって夢に感じて探し求めた賢人で、後に大臣として政を任ぜられた。

賢者は親任されて政治に参与して君を輔け、人材を多く用いれば俊士が多く集まって天下はまことに安寧である。

周末戦国の世は天下麻の如く乱れた。晉と楚とはかわるがわる覇業を争って、常に諸侯の覇者になろうと競った。趙と魏とは合縦とて、六国が縦に同盟して秦に当たろうとした蘇秦の策を講じたが、かえって秦の張儀の連横の計に苦しめられ、遂に秦に併呑された。

孫の発表会に心ばかりのお手伝い

2011-07-17 | 家族・母・兄弟
こんにちは、ぼく、Kちゃんです。5歳です。

ぼくは、今、Sチャイルドアカデミーにかよっています。

きのう、そのはっぴょうかいがありました。

ぼくは、孔子の「論語」をあんきして、はっぴょうしました。

じこしょうかいも、はっぴょうもじょうずにできました。

かいじょうには、じいじが大きな紙にふででかいてくれた「論語」がぼくのうしろのボードにはってありました。

ぼくは、じいじがかいてくれていることをぜんぜんしらなかったのでびっくりしました。

じいじは、字がじょうずです。ぼくも、じいじのようにじょうずになりたいです。



          自己紹介も『論語』の暗唱も上手にできたKちゃんの発表風景。


しいわく、まなびてときにこれをならう。またよろこばしからずや

壇上でマイクを両手でしっかり持って、孔子の『論語』を暗唱する孫のKちゃん。その背後のボードには、小生が書いた論語が・・・。

昨日、孫のKちゃんが通っている幼児教室の発表会があった。

Kちゃんの課題は、以下の『論語』を暗唱し、発表すること。

(一)子曰、学而時習之、不亦説乎。有朋自遠方来、不亦楽乎。人不知而不慍、不亦君子乎。
(二)子曰、学而不思則罔、思而不学則殆。
(三)子曰、吾嘗終日不食、終夜不寝、以思。無益。不如学成
(四)子曰、朝聞道、夕死可也矣。
(五)子曰、士志於道、而恥悪衣悪食者、未足与議也。
(六)在陳絶糧。従者病、莫能興。子路慍見日、君子亦有窮乎。子曰、君子固窮、小人窮斯濫矣。



発表の際、大きな紙に毛筆で課題の『論語』の個所を書いて、ボードに張り出せば色どりがあって素敵じゃないですか、と先生に言われたとかで、小生にその役が回って来た。

孫のためにならと喜んで一肌脱いだ次第。

壇上で立ち往生しないだろうか、間違ってべそをかいたりしないだろうかと、はらはらしながら見守ったが、当人は落ち着いたもの、自己紹介も論語の暗唱も素晴らしい出来栄えで一安心。

そこには、思った以上に逞しく成長したKちゃんがいた。

Kちゃんは、左利きである。
字も左手で器用に書いている。
そして、このところ、Kちゃん、字が目に見えて上手になって来た。

そんなKちゃんを見て、将来、筆を使うようになって困らないだろうかと、またまた余計な心配をしている『親馬鹿』ならぬ『じじ馬鹿』な小生である。

早朝に鍬(くわ)で『さく』を切る人~朝の散歩の一コマ

2011-07-16 | 日常生活
朝の5時、外はすっかり明るく、雲一つなく晴れ渡った空。太陽が目にまぶしい。
今日もまた猛暑日の始まりだ。

眠い目をこすりながら愛犬パールと朝の散歩に向かう。

いつもの散歩コースである黒目川の遊歩道に向かって歩いていると、その手前にある畑で農家の人がクワでさく切作業をしていた。

久しぶりに『さく切』作業を見て、懐かしくなって、見ず知らずの人だったが、近づいて声をかけて見た。

  地元の農家の人で『さく』切にも年季が入っている。

『おはようございます。何の作業してるんですか』

『これから、ニンジンの種をまこうとその下準備をしているところだよ』

『随分早いんですね、何時頃から、やってるんですか』

『明るくなってからだから、4時半頃からかな。暑くなんねぇ、朝のうちに済ませちゃおうと思ってね。昨日からやってるんだが、何せ、一人なもんではかがいかねぇんだよ』

『さく切なんて久しぶりに見ましたよ』

『耕運機があれば簡単なんだけど、ここしか土地が無いもんでね』

『子どもの頃、さく切やらされたことがあるけど、大変だよね』

『腰が痛くなるもんで、休み休みだ』

『熱中症に気をつけて下さいよ』

『大丈夫、10時頃にはおしめェにするよ』


そう言う、農家の人の額には、ぬぐっても、ぬぐっても玉の汗が噴き出していた。


見知らぬ人とのほんの一時の立ち話。

朝の散歩での一コマである。

『音楽』を聴くと言うよりは、『暑気払い』気分~オーディオ談笑会

2011-07-14 | オーディオ談笑会
先日、オーディオ談笑会があり、久しぶりにメンバー5人全員が集まった。

フルメンバーでの開催は、昨年の暮れ以来半年ぶりということもあり、話題には事欠かず、音楽を聴くよりもおしゃべりに熱が入り、さながら『暑気払い』のよう。

【新顔・52型3D大型テレビお披露目】 

その話題の一つが、主宰者Kさん邸の居間にどかっと鎮座する最新の52型3Dテレビ。

事前にKさんから知らされていたので、早速、Mさんが持ってきたカラヤン、ウィーンフィルがバチカンのサンピエトロ寺院でパウル2世法王出座のもとモーツアルトのミサ曲を演奏したDVD、そして、Iさんが持参した小澤征爾のニューイヤーコンサートのDVDなどを酒の肴に52型の画面の迫力を大いに楽しむ。
アルコールの消費量もうなぎ上りだ。


           パソコンを駆使して、オートグラフのスピーカボックス制作の状況を説明するIさん。

このところKさん、副業がやけに忙しいとぼやいていたが、その稼ぎがテレビに化けたかと一同納得。


【ゴール目前】

もう一つの話題は、タンノイオートグラフのスピーカボックスを製作中のIさんからの経過報告。

製作に着手してから2年余、念願の『音出し』までもう1歩、大願成就目前とのこと。
これまでの作業工程の詳細が、微に入り細に入りパソコンに記録されていて、そのパソコンを件の大型テレビにつないで進捗状況を報告。一同、それを見て『これは大変だ、よくやったよね』とか『これは分かりやすい』、『これは貴重なデータだ』など口々に感想を述べながら、しばしテレビの画面に見入った。

今年の秋頃には、完成するとのことで、もう一つのオートグラフの音が聴けそう。どんな音で鳴るのか、Kさんのオートグラフとどう違うか、今から試聴が楽しみである。


【オープンリールの音かレコードの音か】

もう古い話だが、オープンリールデッキがもてはやされていた頃、レコードの音とオープンリールテープの音を聴き比べて、どちらが良いか喧々諤々議論したのを今も良く覚えている。

先般、ネットを見ていたら、19センチ、4トラックのオープンリールテープより復刻したブルーノ・ワルター指揮、コロンビア交響楽団によるベートーヴェンの交響曲第6番『田園』と第5番『運命』のCDを見つけ早速手に入れた。


19センチ、4トラックのオープンリールテープより復刻したブルーノ・ワルター指揮、コロンビア交響楽団によるベートーヴェンの交響曲第6番『田園』と第5番『運命』のCD

今回の談笑会のオープニングは、この復刻CDと通常のCDの聴き比べでスタート。

試聴したのは『運命の』第1楽章。

最初に通常盤、次にオープンリールテープを聴いたが、テープのノイズはあるものの、音の情報量が圧倒的にオープンリールテープがまさっているのだ。余りの音に違いに、違う演奏ではないかと言う声が上がるほど。


           
ツィマーマンがピアノと指揮をしたショパンのピアノ協奏曲(左)、「マイファニーバレンタイン」が収録されているマイルス・イントーキョー(右)

【鳥肌が立つ】

次に、Iさん持参の ツィマーマンがピアノと指揮をしたショパンのピアノ協奏曲と愚弟が持ってきたマイルス・イン・トーキョーの2曲を聴く。

ピアノ協奏曲は、ツィマーマンのピアノが艶やかに美しく鳴っていたが、バックのオーケストラの音がちょっと引っ込み気味でその点が若干不満であった。

一方、マイルスデイビスの演奏した「マイファニーバレンタイン」には、ソロが鳴り出したとたんに全身に鳥肌が立つような興奮を覚える。

クラシックの音の再生を最も得意とするタンノイオートグラフが、マイルスのトランペットを生き生きと、まるで本人が目のまえで演奏しているかのように再生音だ。

まさに、圧巻!、一同、聴き終って、暫し、声なし。


今回の談笑会、おしゃべりが盛り上がって、知らぬ間に時間がたち、それぞれが聴きたいと持参した曲が次回持ち越しに。

小生が準備したサラ・ブライトマンと森 麻季、二大歌姫が歌ったNHKドラマ「坂の上の雲」のエンディング曲「Stand Alone」の聴き比べができなかったのは、いささか残念であった。

クラス会毎年開催の理由(ワケ)~幼なじみたちとの「暑気払い」の一コマ

2011-07-12 | 友達・仲間
毎年開催されている小・中学校時代の同級生のクラス会。

今年も4月10日に予定されていたが、東日本大震災があって中止になってしまった。
しかし、有志から「ミニクラス会をやろうぜ」と言う声が湧き起こって、急遽開催が決まった。

そして、梅雨明け宣言が出たばかりのうだるような暑い日の昼下がりの一時、幼なじみ20名が一堂に会して、大いに飲み、大いに食べ、大いに語り、そして、大いに歌って楽しい「暑気払い」を満喫した次第である。

 
酷暑の中、大いに飲み、大いに食べ、大いに語り、そして、大いに歌って気勢を上げる幼なじみたち。

みんな、ちっとも変わんねぇやということが話題になった時のこと、

幼なじみのMくんが得意然と話し始めた。

以下は、その時の一コマ。

「人間1年ぐらいじゃぁ、そんなには変わらないもんだが、おめぇ、10年も見ねぇで会って見ろや、そりゃぁ、きっとたまげるほど変わってると思うだべ。

だからよぅ、同じ10年でも毎年会ってるのと、10年ぶりに会ったのとの違い、これが、おめぇ、毎年クラス会をやる意味ちゅうもんだべぇ。それが証拠に、毎年会ってるから、みんなちっとも変わってねぇべよ」

「そう言われりゃぁ、そうだな」、「Mさんよ、おめぇ、いいこと言うじゃん」

Mくんの周りを囲んでいるみんなから納得の声が上がる。

よそいきの言葉遣いなど一切不要、ざっくばらんな物言いが飛び交うのは、気心の知れた幼なじみたちなればこそのことである。


そんな話の輪の中にあって、「この歳になると、みんなそれぞれ含蓄のある言葉をしゃべるようになるものだ」と大いに感心すると共に、この「ミニクラス会」をやって良かったとつくずく思った次第である。