折々の記

日常生活の中でのさりげない出来事、情景などを写真と五・七・五ないしは五・七・五・七・七で綴るブログ。

濃霧・にわか雨・雷にたたられる~谷川岳登山

2011-07-28 | 友達・仲間

いつもの山歩きでは、ほとんど人に会わないが、さすがは高名な谷川岳、この日は大勢の登山客が列をなして我々を追い越して行った。
追い越されることはあっても、追い越すことはないマイペースの我がパーティーである。


幼なじみたちとの久しぶりの山歩き。
今回は、谷川岳。

色々あるコースの中で天神尾根を「トマの耳」まで往復する初級者向けのコース。

この時期の谷川岳は、霧やにわか雨が予想され、特に雷が危険なので、小生も他の仲間たちも出かける前から『無理しないでね』とかみさんたちから固く念を押されてきているので、その心構えで登る。

先ずは、ロープウェイを利用して天神平まで行き、そこから歩き始める。

登り始めは木道が整備されていて、歩きやすかったが、それも束の間、後は大小様々な岩がゴロゴロしていたり、ガレ場ありとほとんど直登りのコースに悪戦苦闘。

いつもだったら、辺りの景色がその苦しさを紛らしてくれるのだが、この日は予想通り朝から天候不順で、しょっちゅうガスが湧いて来て、視界を遮り、しかも、蒸し暑いときているからたまらない。
歩いては休み、歩いては休みを繰り返すうちに、通常であれば2時間半で楽に登れる所を3時間もかかってしまった。

しかも、頂上に着くや否や雨がぽつぽつと落ちてきたと思ったら、見る間に本降りの様相に。
大急ぎでおにぎりを飲み込み、早々と下山へ。

雨はにわか雨で、激しく降ったり、止んだりを繰り返し、下山半分ぐらいな所でとうとう心配していた雷が遠くで鳴り出すと、その音が見る見る近づいてくる。

山での雷は初体験。
すぐ近くで雷鳴が聞こえるので、恐怖を感じる。

下山のスピードを上げる。

しかし、岩は雨で滑りやすく、土には水が溜まり始め、もう登山を楽しむ余裕などどこにもなく、ひたすら、ひたすら麓を目指す。

何とかロープウエイの駅にたどり着いた途端、猛烈な雨と雷が。

胆をつぶすほどの勢いで、これが山の雨と雷かと実感すると同時に、一足早く下山できた幸運を皆で感謝した。

そして、この影響でロープウエイは運転中止、1時間も足止めを食うことに。

それにしても、何とも、悪コンディションに祟られた今回の谷川岳登山であった。

 
歩き始めの頃は、木道が整備されていてルンルン気分で歩いていた(左)が、それも最初のうち、後は岩がゴロゴロした直登りの道(右)が続き、ルンルン気分も吹っ飛ぶことに

この日は、朝から天候が不安定で、後から後から雲が湧いて絶えず視界不良、尾根からの景色が見られなかったのは残念であった。

 
「天狗の留まり場」で休憩、それまでは湿度が高く蒸し暑かったが、ここは涼風が吹きあげてきて別世界の感。『生き返る思いだね』と言ったHちゃんの言葉には実感がこもっていた。(左)谷川岳の頂上「トマの耳」にようやく辿りついて、みな、満面に笑み。(右)
 
濃い霧が立ち込めた谷川岳の頂上「トマの耳」から「肩の小屋」を望む。(左)雷雨のため1時間足止めを食い、ようやく運転を再開したロープウエイの中から見た外の景色は霧が立ち込めて視界は全く不能(右)