折々の記

日常生活の中でのさりげない出来事、情景などを写真と五・七・五ないしは五・七・五・七・七で綴るブログ。

【3字体(楷書・行書・草書)千字文】を書く 第6回

2011-03-21 | 書道

お手本 大貫思水「新版四体千字文」(日本書学館)


【読み方】

かじ いったい    そつひん きおう

めいおう ざいじゅ  はくく しょくじょう

かひ そうもく    らいきゅう ばんぽう



【意味】

遠い国や近い国の人々も、一体となって聖君に臣伏し、国中の者が王の威徳に帰服した。

天下は泰平の瑞兆として鳳凰が出て梧桐の木の上で鳴き、白い駒まで出て、すなわち、その徳が鳥獣にまでも及んだ。

このように世の中は治まり、人民は安んじ、鳥獣はおろか一木一草に到るまでその徳をこうむり、国内は勿論、ついに国外までも幸福にみちみちた。

身の丈に合った、なすべきことをなす~『東北関東大震災』から1週間

2011-03-18 | 日常生活

心をこめて
この1週間、外出は無論のこと、音楽を聴いたり、本を読んだりする気になれず、『千字文』や『般若心経』を書いて慎ましやかに過ごした。
写真は、被災された皆さんに一刻も早く支援の手が差し伸べられることを願って、心をこめて書いた般若心経。



悪夢のような大地震と大津波が東北、関東地方を襲ってから1週間が経った。

そして、この1週間は、小生のこれまでの日常生活を様変わりさせてしまった1週間であった。

今、我々は何をなすべきなのか、惨状を嘆き悲しみ、身をすくませ、思考停止状態に陥っているだけでは、何も生まれない。

今は、一人一人が為すべきことをなす。
身の丈に合った今できることをする。

例えば、

・義援金に協力する ・節電をする ・買いだめなどしない

これらのことは我々一人一人が、やろうと思えば、今すぐにでもできることである。

それが被災されたみなさんへの目に見えぬ応援となると信じて止まない次第である。

また、『計画停電』については、今まで当たり前と思って来た日常生活をみんながもう一度考え、見直すきっかけとなるなら、それは節電以上の効果があると言えるのではないだろうか。

そして、こういう見直しは、我々一人一人の小さな見直しだけにとどまらず、政治、経済を始め幅広い分野で日本全体の見直となってほしいと思う。

この未曾有の事態を単に被災地の復興と言う視点でなく、日本の新たな再生のきっかけにするという大きな観点からぜひ取り組んでほしい。今こそ、それが実行できるまたとないチャンスであると考えるべきだと思う。

特に政治は、まさに国家的危機的状況にある今こそ、これまで手足をしばってきたさまざまなしがらみ、残滓を一掃できる絶好のチャンスが巡って来た、そう言う自覚と覚悟を持って政治家はこの非常事態に立ち向かってほしい思う。


『計画停電』初体験~ラジオを聞き、原稿を書く

2011-03-16 | 日常生活

計画停電で真っ暗になった居間、ローソクの火だけが頼り。


【3度目の正直】

今週の月曜日から実施されている『計画停電』。
全体が5グループに分けられているが、我が家は第3グループ。

その初日に朝6:20~10:00の時間帯と言う情報にいつもより1時間も早く起きて朝食も済ませたが、この日は結局実施されず。翌日は12:20~16:00の時間帯だったが、これも実施されず。そして迎えた3日目の本日。この日はPM6:20~PM10:00、2度あることは3度あるかで今度も中止か、それとも3度目の正直かと思っていたら、結局は後者となって6:20に電気が消える。

【事前チェック】

この2日間、夜の計画停電は計画通り実施されてきたので、今度は我が家の電気も間違いなく消えるだろうと覚悟して、すぐに対応できるよう、夕方から懐中電灯、ローソク、ラジオ、マッチ等を1か所に集め、また、愛犬のパールには早目に夕食を与え、小生も6時過ぎには夕食を済ませ、テレビ、ストーブ、電子レンジ等のコンセントを抜き、停電が始まると同時に電気のブレーカーを落とした。


事前に準備した懐中電灯、ローソク、ラジオ



【同一グループ】
都内に住む娘も偶然にも我が家と同じ第3グループ。
パパさんが海外に行っていて、一人で乳飲み子と4歳の幼児を抱えて夜の停電ではさぞかし大変だろうとかみさんが応援に向かう。
停電が始まってすぐに電話を入れると、向こうも停電が始まっているようで、電話に出た孫のKちゃんが『じいじ、でんきがきえちゃって、いま、ローソクとかいちゅうでんきであかるくなってるんだよ』と興奮気味。

【暗闇の中で】
暖房が切れると途端に寒さが身にしみる。毛布を体に巻き付け、ソファーに横になる。
ローソクの光りだけの暗い部屋の中で一人でじっとしているのは何とも心細い思いがする。
そこで久しぶりにラジオを聞くことに。槇原敬之の歌とおしゃべりを聴いているうちにいつかうとうと眠りの世界に。気が付くといつの間にか2時間が過ぎていた。


暗い夜を慰めてくれたラジオとローソクの光りの下で書いたブログの原稿。


停電が終わるまで残り1時間、そこで思い立って、ラジオを聴きながら停電が終わったらすぐにアップできるようローソクの明かりを頼りにブログの原稿を書くことに。
そして、ほぼ原稿が出来上がった時には停電の解除時間まで数分を残すのみとなっていた。

かくして、初の計画停電の3時間は終わったが、我々の不便はたかだか3時間、電気のない生活を強いられている被災者の皆さんのことを思えば、その不便たるや取るに足らないと改めて実感した3時間であった。

【3字体(楷書・行書・草書)千字文】を書く 第5回

2011-03-15 | 書道

お手本 大貫思水「新版四体千字文」(日本書学館)



【読み方】

ちょうみん ばつざい      しゅうはつ いんとう

ざちよう もんどう        すいきょう へいしょう

あいいく れいしゅ        しんふく じゅきょう


【意味】

暴虐な君を伐ち、人民を苦しみから救うこと。すなわち周の武王(名は発)は殷の紂王を伐ち、殷の湯王は夏の桀王を伐ち、共に人民を安らかにした。

右の仁君は天下を治める大道を群臣と相談して政治をおこない、それゆえ、衣を垂れ手をこまねいて(労せずして自然に)天下は正しく章(あきら)かに治まった。

聖君は人民を愛して安んじて育てたので、遠いえびすの国までも王の徳を慕って臣民としてつかえた。

身近で見た『計画停電』初日の光景

2011-03-14 | 日常生活
計画停電初日。

第1グループに対する午前6時20分から10時までの最初の停電は、需要予測の結果、実施しないで済んだものの、その影響は免れず、特に通勤、通学の足に大きく影響したようだ。

小生も愛犬のパールとの朝の散歩中に、思いがけずにその影響を目の当たりにすることになった。


無人

東武東上線朝霞台駅、武蔵野線との乗り換え駅である当駅は、いつもの月曜日なら電車がひきりなしに出入りし、ホームは人で溢れているのだが、この朝は当駅からは電車が発車しないので、人っ子一人見当たらず閑散としていた。


一路、駅を目指して

黒目川に向かう道を歩いていると、いつもにくらべ、やけに歩いている人が多い。一見してサラリーマン風の人たちで、黙々と歩いている。
この日の朝は、電車が4つ先の成増駅からしか動いていないので、その駅に向かってひたすら歩いているのである。
小生も現役の時ならきっと同じようにこの道を歩いたことだろうと思うとある種の感慨が。



渋滞

散歩の時間帯は、通勤時間帯と重なるので通常も道路は混むのだが、この日は上下車線ともおびただしい車で数珠つなぎ、これまで目にしたことのない渋滞に唖然。


まさか、輪番停電の影響をこんな身近で見ることになるとは・・・・。