折々の記

日常生活の中でのさりげない出来事、情景などを写真と五・七・五ないしは五・七・五・七・七で綴るブログ。

最初に買った1枚

2006-07-07 | 音楽

写真は、ラック棚に収まった、320枚のCD

 ベートーベン 交響曲第5番「運命」、シューベルト 交響曲第8番「未完成」
 指揮:ブルーノ・ワルター、演奏:コロンビア交響楽団他

中学時代に「名演奏家の時間」を聴きかじっていたと言っても、そこはまだ子供のこと、熱中するには程遠いものでした。

クラシック音楽に関心を強く持つようになったのは大学に入ってからです。
当時(昭和38年)2食付の下宿代が、小生の場合7,500円だったように記憶しています。(たまたま、下宿先が「お寺」であったため、格安であった?)

その時、30センチLPレコードは、1800円~2000円位していたように記憶しているので、とにかく貧乏学生にとっては高価な買い物であった。

夏休み等にせっせとアルバイトをし、そのお金を握ってレコード店に駆け込んだものである。
そして、最初に購入したのが「運命」と「未完成」と言う、初心者向けベストカップリングの1枚であった。

買ったのは、横浜の「有燐堂」であったと記憶している。
その時は、指揮者は誰がいいと言った知識は、余りなく、たまたま、手に取ったのが

ワルターであった。(最初にワルターに出会えた幸運に感謝。)勿論、当時は高級なステレオ装置など買えるはずもなく、持っていたのは、ビクターの「卓上蓄音機」であった。

ワルターの「未完成」を聴いたのはその時初めてであった。すっかり魅了されてしまい、以後「未完成」は、ワルター以外は聴かないと言う心酔ぶりであった。

その後、かれこれ、10年ぐらい前にサー・ゲオルグ・ショルテイ指揮ウィーンフィルの「未完成」を聴くまで、ワルター一筋であった。

今日は、久しぶりにワルター版で全曲を、第2楽章をショルテイ版と聴き比べてみた。充実した1時間余であった。

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