折々の記

日常生活の中でのさりげない出来事、情景などを写真と五・七・五ないしは五・七・五・七・七で綴るブログ。

「ブラボー」なしの「第9」

2015-12-20 | 音楽
幼なじみと聴きに行くクラシックコンサート。
12月は恒例の「第9」である。

今年は幼なじみたちの都合が揃わず、Kくん、U子ちゃん、Y子ちゃんの全員が揃ったのは今回が初めて。
年末の忙しないひと時を、みんなで音楽を聴きながら過ごした。

以下は、いつものように会話風による感想である。

― 第9の演奏と言えば、演奏が終わるのを待ちかねたように、あちこちから「ブラボー」の声が掛るのが通例だが、今回はまったく聞かれなかったね。

― 拍手も熱狂的でなく、鳴り止まぬといったほどでもなかった。

― 第9の演奏会にしては、極めて珍しいね。

― 今まで聴いてきた「第9」の演奏と比べるとちょっと異質に聴こえたね。

― そうだね、テンポが速いよね。第1楽章を聴き始めて、このテンポではちょっと音楽に入っていけないなと思ったよ。

― 第9の演奏と言えば「雄渾でスケール大きく」というイメージがあるので、「テンポよく、エネルギュッシュに」というスタイルは、今一つ馴染めなかったね。

― 特に第三楽章、あんなに「そっけなく、武骨」な演奏は聴いたことがなかった。

― 指揮者の「指揮スタイル」には、それぞれ個性があるので、あとは聴く人の好みの問題だけど、こと「第9」に関しては、このスタイルは好みではなかったね。

― 聴衆はそのあたり正直だと思ったね。



第182回東京芸術劇場マチネーシリーズプログラム


ベートーヴェン 交響曲第9番二短調作品125<合唱付き>

指揮:上岡敏之
ソプラノ:イリーデ・マルチィネス
メゾ・ソプラノ:清水華澄
テノール:吉田浩之
バリトン:オラファ・シグルザルソン
合唱:新国立劇場合唱団
合唱指揮:三澤洋史
演奏:読売日本交響楽団

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