写真＆俳句ＶＯＬ８６２～悪臭の中を

地上に落ちている銀杏の実を避けながら、色づき始めたイチョウ並木をぶらぶらと歩く幼なじみたち。

イチョウの枝には小さな銀杏の実が鈴なりである。

銀杏（ぎんなん）の　　　　　実をや避（よ）けつつ　　　　　ぶら散歩

幼なじみたちとの１泊２日の旅行、１日目の観光の目玉は「秩父ミューズパーク」の紅葉。

ここには、全長3Km、幅18mのスカイロードの両サイドに約500本のイチョウ並木があり、色づいたイチョウ並木の下をみんなでくつろぎながらぶらぶらと散歩することである。

車を降りると早くも落下した銀杏の実が放つ独特の異臭が鼻をつく。

「銀杏の実を靴で踏まないでね、車の中が臭ってしまうから」

と女性陣から声がかかる。

みんな注意しながら長いスカイロードを歩き始める。

両サイドのイチョウはようやく色づき始めた段階であったが、初めて訪れた仲間も多く、広大な公園に散在するさまざまな施設に興味津々、また、すぐ近くに見える武甲山に歓声を上げるなど、楽しいぶらぶら散歩であった。

武甲山を真近かに見ながら園内を散策する幼なじみたち。