秩父札所第8番西善寺のシンボル「コミネモミジ」の巨木を見上げる幼なじみたち。
仰ぎ見る 時を刻みし 楓かな
「秩父ミューズパークへ行く前にどこかに寄りたいね」
「秩父と言えば『札所めぐり』で有名だから、その中でも『コミネモミジ』が見どころの西善寺に案内したらどう」
「コミネモミジ、まだちょっと時期が早いんで色ずいていないと思うんだけど、行ってみる?」
「紅葉には早いかもしれないけど、秩父に行くんだからみんなに是非見てもらいたいよね、その価値はあると思うよ」
ホテルにチェックインする前に、秩父札所第8番西善寺のシンボル「コミネモミジ」の巨木を見ようという幹事のKくんとの事前打ち合わせの一コマである。
山門をくぐると、境内の庭いっぱいに枝を張った巨木が真っ先に目に入って来る。
東西に20㍍、南北に18㍍も枝を張り、樹高が10㍍ある樹齢約600年の「コミネモミジ」である。
Kくんの説明を聞き、歴史を刻んだ巨木を見上げて、幼なじみたちが感嘆の声を上げる。
「紅葉には少し早かったけど、貴重な巨木を見られてよかったわよ」
とみんなから喜ばれて、企画した側としては 「してやったり」 とにんまりした次第である。
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