折々の記

日常生活の中でのさりげない出来事、情景などを写真と五・七・五ないしは五・七・五・七・七で綴るブログ。

写真&俳句VOL23~「紅葉」と「めがね橋」

2011-11-09 | 写真&俳句
【碓氷第三橋梁(めがね橋)】
めがね橋は明治25年に建てられた煉瓦造アーチ橋。設計者はパゥネル技師と古川晴一技師で煉瓦の数は200万個以上、全長 91 メートル、川底からの高さ 31 メートル、日本最大級の煉瓦造アーチ橋として当時の土木技術の粋を集めた巨大構造物である。新線が開通したことで昭和38年に廃線となり、平成5年に碓氷峠鉄道施設として国指定重要文化財に指定されている。



紅葉に     いろどりそえる     めがね橋



いつもの幼なじみのメンバーのKくん、Mくん、Hちゃんと碓氷峠の紅葉を見に行って来た。

彼らとは今月3日に高麗川の遊歩道ウオーキングに一緒に行って来たばかりで、まだあれから5日しかたっていない。

そんな最近の我々の行動を見て、車中で、「子どもの頃、学校から帰って来るとランドセルを放り出して、『○○ちゃん、遊ぼ』と近所の幼なじみの家に飛んで行って、日が暮れるまで遊びまわっていた頃に戻ったような気分だよね」というと、「うん、そうだ、そんな気分だ」、「言い得て、妙だ」と一同、大いに納得顔。

               今回の紅葉狩りの出発地点の碓氷湖

さて、今回の企画だが、昨年の同じ時期に、たまたま碓氷峠をドライブしていたKくんが、余りの紅葉の素晴らしさに、来年はぜひ皆でここに紅葉狩りに来ようと密かに決めていたらしく、言わば1年がかりの思いのこもった企画とのこと。

                  「アプトの道」にあるトンネル

従って、今回のメインは『山歩き』というよりは、紅葉の碓氷峠の散策である。

先ずは、碓氷湖の駐車場に車を止めて、旧信越本線とアプト式旧線を利用した遊歩道「アプトの道」を辿って、めがね橋をめざす。

この「アプトの道」、碓氷湖の駐車場からも第3、第4、第5と呼ばれる3つのトンネルがある。

まだ、機械掘りがなくて、このトンネルを作るのに人の手しかなかった時代、その時代にこれらを作った職人達の技術の確かさと、誠実さと忍耐とプライド、これが原動力だったと言われているけど、それを思うと日本人って凄いよね、とKくんが蘊蓄をかたむける。

               碓氷川の堰で遊ぶ幼なじみたち

第5トンネルを抜けると、そこがめざす「めがね橋」。

下に降りて、その威容を見上げる。

折からの紅葉と相俟って、実に一幅の絵のような眺めである。

苔むした石組みは年月に耐えて微塵の狂いもなく、工芸品のような手造りの暖かさと品格がある。国指定の重要文化財だが、こんな技術が当たり前の時代があったのだと、一同感慨に耽る。

紅葉に     負けず、劣らず     めがね橋


といった、風情である。

                今は、廃線となっている旧信越本線の線路を歩く幼なじみたち

しばし、色々な角度からめがね橋を眺め、カメラに収め、この周辺をゆっくりと散策した。

錦織りなす景色の中、のんびりと歩きまわり、リフレッシュできた1日となった。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
いいところですよね (ゆたか)
2011-11-09 22:50:59
中山道のルートですからね

碓氷峠は
苦しい思いでですが・・
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大変だったでしょう (fit-723)
2011-11-10 10:44:56
ゆたかさん

我々は碓氷峠は歩かなかったですが、あそこを歩かれたのでは、さぞかし大変だったでしょう。
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