折々の記

日常生活の中でのさりげない出来事、情景などを写真と五・七・五ないしは五・七・五・七・七で綴るブログ。

「手取り」「足とり」の指導に感謝~居合の仲間たち

2009-08-20 | 武道
         
         居合の試合風景

「そこ、少し違います。もう一度やって見て」

「そうです、ここはこうです」

「技の緩急、メリハリをしっかりつけて」


一人黙々と稽古する小生に居合の仲間のTさん、Aさん二人が代わる代わる声をかけてくれるようになったのは、4月頃からである。

そして、最近は頻繁にあれこれとアドバイスをしてくれている。

小生が稽古に通っている居合道の支部は、それまで指導してくれていた二人の先生のうち、一人の先生は病に倒れ、もう一人の先生は事実上身を引かれ、指導者不在のまま今日に至っている。

そのため、以前もそうだったのだが「同好会的」性格が一層顕著になって、各人がそれぞれのスタイルで稽古をするという状況が続いていた。

そんな中、小生が今年の目標の一つに掲げている居合道四段昇段のための「段位審査会」が1カ月余に迫っていた。

この段位審査会を目指して、これまで自分なりの稽古を重ねて来たのだが、果たして今のままの稽古で良いのだろうかと正直不安で一杯であった。


そして、前述のごとく、同好会的雰囲気が濃厚なだけに、これまでは先生であればともかく、仲間同士であれこれアドバイスし合うことに何となく遠慮があった。

それだけに、Tさん、Aさんが自分の稽古をそっちのけに親身になって、こと細かくアドバイスをしてくれるその気持ちがありがたくて、感謝の気持ちでいっぱいである。


また、そのアドバイスたるや自分が、今までこんなにも基本を「うろ覚え」のまま演武していたのか、また、知らず知らずのうちに「自分のやりやすい」ように演武していたか、そして、それがすっかり悪いクセになってしまっているとズバリ指摘され、「目から鱗」というか、この3年間、自分は一体何を稽古して来たのか、と臍をかむ思いである。


そして、居合の先生方が事ある度におっしゃる、

三段から四段を受験するまでに、なぜ3年もの期間が必要なのか。
それは、日頃の修行の質と量即ち、『修行の深さ』と言うべきものが問われているからであり、そのためには最低でも3年間は修業を積みなさい。それほどに四段と言う段位は『価値』と『重み』があるものなのだ。

と言う言葉を反芻する時、この3年間自分はそれにふさわしい精進をしてきたのだろうかと忸怩たる思いである。


お盆休みも終わり、いよいよ昇段審査会まで残された時間は少ないが、少なくともTさん、Aさんからのアドバイスだけは何としても身につけて、お二人の好意に報いられるよう最善を尽くしたいと思っている。


段位受審資格

初段 一級受有者で、中学校2年以上の者
二段 初段受有後1年以上経過した者
三段 二段受有後2年以上経過した者
四段 三段受有後3年以上経過した者
五段 四段受有後4年以上経過した者