折々の記

日常生活の中でのさりげない出来事、情景などを写真と五・七・五ないしは五・七・五・七・七で綴るブログ。

写真が主役VOL21  日本一の高さのひな飾り~「鴻巣びっくりひな祭り2009」

2009-03-01 | 写真が主役シリーズ
       
雛人形の産地、埼玉県鴻巣市の市役所ロビーに飾られた、28段(高さ6.24メートル)のひな飾り。
1746体の人形が飾られており、市によると、日本一の高さだという。3月7日まで展示されているとのこと。
町興しの一環として始めて今回で5回目になるそうだが、ネット、新聞、テレビ等で取り上げられて連日大賑わいとのこと。我々が訪れた時も平日にもかかわらず大勢の見物人でごったがえしていた。

               

速いもので、あっという間に2ヶ月が過ぎて、もう3月である。

3月と言えば、「ひな祭り」である。

ひな祭りで思い出すのは、小生が未だ小学校の低学年だった頃、母が嫁入り道具として持参してきた自慢のおひな様を飾っていた姿である。

母は、大きなお百姓さんの長女として生まれて、「蝶よ花よ」とそれはそれは大事に育てられたらしい。

嫁ぐ時に持参した雛人形も豪華絢爛たるものであったようだ。

しかし、生まれた6人の子供は残念ながら全て男の子。

持参した雛人形を女の子のために飾ってやれなかったのは、母にとって最大の心残りなことであり、残念至極のことであったに違いない。

それでも、前述のとおり、ひな祭りの季節になると木箱から人形を取り出して飾り付けていた。

今であれば、どんな気持ちで雛人形をかざっていたか、その時の気持ちを思いやることができるが、幼かった小生には勿論わかるはずもなく、飾り付けの最中、お内裏様が持つ「刀」が何よりも格好よく見えて、それを持ち出しては、よく母にしかられたのを覚えている。

母があの雛人形をいつ頃まで飾っていたのかよく覚えていない。

また、あの雛人形がその後どうなってしまったのかも、まったくわからない。

今度、母に会ったら一度聞いて見たいと思っている。

我が家でも、娘が産まれた時に東京の御徒町までかみさんと買いに行った。

多分、娘が高校生ぐらいまでは飾っていたように記憶しているが、今は袋戸棚の中で眠っている。


先日、幼なじみのKくんと「吉見観音」に行った際、足を伸ばして高さ日本一と豪語する「鴻巣びっくりひな祭り2009」を見てきた。

そして、二人してその「壮観さ」に思わず息を呑んで見入った次第である。

今回の主役は、ひな祭りにまつわる、古い、懐かしい記憶を呼び覚ましてくれた日本一の高さを誇る「鴻巣びっくりひな祭り2009」の雛人形の写真である。。