64歳の誕生日を幸せな気持ちで迎えられことに感謝
『じいじ、おたんじょう日おめでとう』
受話器から孫の元気な声が飛び込んできた。
『ああ、Kくん、ありがとう。元気』
しばらく二人の孫と話した後で息子が電話に出た。
『誕生日おめでとう、品物届いた?』
『ありがとう、昼ごろに届いたよ』
『もう、使った?』
『明日、Wちゃん夫婦が来ると言うので、その時に使おうと思ってるんだ。(Wとは娘のこと)
『我が家の喫茶店のマスターには、<豆>を挽いてコーヒーを淹れてもらわなくちゃあ、と思ってプレゼントしたんだけど・・・。今度行ったときは、おいしいコーヒーを頼むね』
小生の誕生日のプレゼントに息子がコーヒー・ミルを送ってきたのである。
どうも、小生のブログ(06・12・02『完全復活』)を見て、我が家では、コーヒーを淹れるのが小生の役割であり、趣味でもあると言う記述を読んで、よ り本格的にコーヒーを楽しむようにとコーヒー・ミルをプレゼントの品物として選んだらしい。(翌日、娘夫妻が来た時に早速使ってみたが、コーヒーの馥郁た る香りが部屋中に広がって、それは、それは本当に喫茶店のマスターになった気分を味わった。)
息子のプレゼント コーヒー・ミル(写真左)
娘のプレゼント 黒皮の手帳とペン(写真右)
翌日、娘夫婦がケーキとプレゼントを持ってやって来た。
プレゼントは、小さな箱に収まっていた。
『何だろう』
と言いながら、包装紙を開いていると娘が、
『ヒント、ブログに関係あり』
『ああ、手帳か』
『ご名答、散歩の時に使ってよ』
出てきたのは、小さいけど高級感のある『黒皮の手帳』と筆記具である。
これまた、小生がブログ(06・12・05『冬の散歩道にて』)で、散歩の最中にインスピレーションが湧くことが多いので、忘れないように、いつも手帳を持参している、と書いたのを読んでのことらしい。
『小さいけど、持ち運びに便利な方がいいでしょう』
『この手帳、<皮>だからね』
『中の用紙は、取り替えられるからね』
とか、売り込みに余念がない。
(兄貴のプレゼントを意識した?)
その日の夜
風呂の浴槽で、大いにリラックスしていると突如、ブログに書くモチーフが浮かび、次々に文章が湧いてきた。
大急ぎで浴槽を飛び出して、もらったばかりの手帳に、一気に書きなぐる。(それが、今日のブログである。)
今年の子供たちからのプレゼントは、まるで申し合わせたように二人揃って小生のブログをヒントに品物を選んでくれたようである。
<二人の気持ちが、期せずして揃った>ということが、小生にとってはどんな高価なものをもらうよりも嬉しかった。その意味で、ことしのプレゼントは、想い出に残る一品となった。
そして、誕生日を幸せな気持ちで迎えられたことに感謝である。