折々の記

日常生活の中でのさりげない出来事、情景などを写真と五・七・五ないしは五・七・五・七・七で綴るブログ。

夢がかなう!?

2006-12-24 | 音楽
今年最後の『オーディオ談笑会』に出席する。

7月17日のブログで「叶わぬ夢と知りつつ」と題して、フルトヴェングラーについて書いたが、今日はひょっとしたらその夢の一部が叶う日になるかもしれないのだ。
即ち、フルトヴェングラーのステレオ録音が聴けると言うのである。

期待に胸を弾ませて、K氏宅へ向かう。


当日持ち寄ったCD
M氏:サラボーン 「Compact Jazz」(写真右下)
アニタ・オデイ 「Best Sellers Jazz」(写真左上)
小生:千住真理子「愛のコンチェルト」(写真左下)
吉俣 良 「シュガー&スパイス」(写真中央)
アンサンブルプラネタ 「ラルゴ」(写真右

PM3:00

集合時間である午後3時には、全員が揃いビールを飲みながら音楽や健康談義などに花が咲き、あっという間に1時間が経過する。

PM4:00

先ずは、Mさんと小生が持参した曲のさわりの部分を聴く。

Mさんの曲は、サラボーンとアニタオデイが歌う、古き良き時代のジャズのボーカル。
聴き比べた「テンダリー」は甲乙つけがたく、まさに「これぞ、ジャズ」という雰囲気が濃厚に伝わってきた。

小生は、アンサンブル・プラネタという女性4人によるモーツアルトの交響曲第40番第1楽章のアカペラによる唱和。
一同「唖然」
「何これ、本当に4人だけなの?」と先ずMさんが口火を切り、喧々諤々。
持参した小生としては、その反応に「してやったり」とニンマリ。

PM6:00

夕食休憩。夕食の準備はもっぱらMさんが担当し、小生とKさんは音楽談義を続行。
Mさんが作った「豚肉とミョウガ」の料理は、手軽な割には結構イケル。



Kさん提供のレコード
フルトヴェングラー/ベートーヴェンLPレコード演奏比較
曲目:交響曲第6番「田園」
①モノーラル(セトラ社盤)
演奏日:1954・5・15/演奏ベルリンフィル
スイス ルガーノ・テアトルアポロホールデノライブ
②ステレオ(ドイツ・ダカーポ社盤)
演奏日:1952・11・24/演奏ウイーンフィル/
ドイツ国内・スタジオ録音


PM7:00

いよいよ、本日の目玉、フルトヴェングラーのステレオレコードの登場である。

<経緯>
Kさんの説明によると、このステレオ盤はある「篤志家」からの寄贈で、その入手経緯については、1960年代にドイツ国内のみで販売されたものを、クラシック愛好家だった篤志家の父(故人)が偶然に見つけて購入したとのことで、現在では世界のどこを探しても出てこないのではないかと言うレアものとのことであった。

<感想>
モノラル盤は第2楽章をステレオ盤は全曲を通しで聴いた。

さて、問題のステレオ盤であるが、音の広がり、分離等まさにステレオ感十分であるが、高弦群に若干人工的な色付けを小生は感じた。しかし、演奏自体は想像を絶するすざましい演奏で、もはやステレオとかモノラルとかを論じること自体が取るに足らない、ささいなことに思われた。特に、第4楽章の「雷雨・嵐」の描写の凄さには「度肝」を抜かれる思いであった。

田園はこれまで何回となく聴いてきたが、これまで聴いたいかなる田園とも異なり、全く新しい田園を聴いたように思った。

そして、今日はフルトヴェングラーの演奏の凄さを再認識した。