折々の記

日常生活の中でのさりげない出来事、情景などを写真と五・七・五ないしは五・七・五・七・七で綴るブログ。

続・わがふるさと

2006-08-19 | 友達・仲間
幼なじみ


電話の呼び出し音、妻が電話を取ると、「小学校の同級生だけど、『Iちゃん』います。」

「Iちゃん」とは、勿論小生のことである。

「『Iちゃん』、同級生の○○チャンから電話」と妻

60歳を過ぎた、いい大人が幼なじみ同士とは言え、「○○ちゃん」とちゃん付けで呼び合っているのが妻には信じ難いようで、いつもからかわれる。

「○○ちゃん」は、我が家だけでなく他の同級生の家族の間でも有名になっているらしく、どこの家でも家族から揶揄されているらしい。

この所、とみに会う機会が増え、その連絡の電話も多い。そのせいか、最近はからかわれるよりも、「そんなに何回も会って、よく話すことがあること。」と皮肉を言われることも。

確かに、そんなに話をするわけではないが、会ってお互いの無事な姿を実際に自分の目で確認し合うことで、安心し、短い時間ではあるが、一緒にいることで満ち足りた気分になれるのも、幼なじみゆえのことである。

幾つになっても、会えばお互いすぐに子供の頃に戻れ、「ちゃん」付けで呼び合う、それが幼なじみと言うものである。

小学校の同級生は、まだ他に大勢いるが、「ちゃん」付けで呼び合う幼なじみは、同じ集落で育った、男3人、女6人計9人だけである。

その一人一人がかけがえのない、大切な存在である。
年を重ねるごとに、この思いは強くなっている。

「Iちゃん、います。」という電話は、これからも折に触れてかかってくることだろう。


<今日の1枚>

本田竹広 ふるさとー On My Mind-

先般、亡くなられたジャズ・ピアニスト本田竹広さんの、まさに「白鳥の歌」となった作品。童謡に託した、本田さんのふるさとへの想いが凝縮されている。