goo blog サービス終了のお知らせ 

グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

政府の給付型奨学金拡充に思う

2016年12月20日 | 日記
政府が給付型奨学金制度を正式に決定、18年度より開始するとのことだ。
貧富格差の連鎖を断ち切るという面で本制度は十分評価できる。
不公平感を生まないために運用方法でいろいろ苦労はありそうだが上手く定着させてほしいものだ。
それにしても現在大学卒業者の40%が奨学金の返済義務を背負い、中には返済残高が1600万円に上る大学院生もいるとは驚くべきことだ。
そうまでして学歴具備が必要なのかと思うことが時としてある。
独学で身を立て(学歴がたとえなくとも)成功している著名人は多い。
「学歴だけが全て」などと思う必要はないと思うのだが・・・、一度は立ち止まって考えて見ることも意味のないことではない。
大学の運営についても思うことがある。
近くの大学に時々行くのだがいつ行ってもどこかで建設中なのだ。
少子化時代というのにあれほどハコモノを拡充する必要があるのかと思ってしまう。
個性的なカリキュラムなどソフト面で魅力を高めコスト・パフォーマンスの高い教育を提供することをもっと考えたらどうだろう。
リーズナブルな学費で優秀な学生を集めることだって工夫次第で夢ではないと思うのだが・・・?







クラブW杯での鹿島の健闘に思う

2016年12月19日 | 日記
クラブ世界一を決めるサッカー・クラブW杯決勝での鹿島の健闘は見応えがあった。
鹿島は決勝まで3戦を戦ってきた疲労をものともせず押し気味にゲームを進め一時はリードを奪った。
この時点で選手にもファンにも「世界一の栄冠」が脳裏にちらつき夢が大きく膨らんだ。
しかしながらその後のPKで流れが変わり延長戦では地力に勝るレアル・マドリッドに押し切られ悔し涙を流すことになってしまった。
それにしても鹿島のここまでの戦いは十分称賛に値するものだ。
欧州王者であるレアルとほぼ互角の戦いだったのだから。
筆者はふと数10年間の米大リーグとの親善野球試合を思い出していた。
当時は日本側が全日本選抜で何とかいい勝負、単独チームで相手をしたこともあったがこちらはまるで歯が立たなかったような記憶がある。
それに比べれば鹿島の何と強いことか。
そういえば日本選手の海外リーグ参戦も相次いでいる。
近いうちに日本のチームも海外強豪チームと互角に戦えるようになるのかもしれない。
日本スポーツ界の興隆はなにも個人部門(羽生、高梨、松山、錦織等)だけではないようだ。

これぞ、顔パスだ

2016年12月18日 | 日記
先日とある新聞記事が目に入った。
NECが顔認識技術について企業(三井住友銀行、住友クレジットサービス)の社員食堂で実証実験を行うというものだ。
実験に参加する社員はあらかじめ顔映像を登録しておけば社員食堂利用の際自動的に利用データが集積され毎月の給料から天引きされるというものだ。
決済方法が現金からカード利用(キャッシュレス)に代わって久しいが今回の試みはカード決済からカードレス決済を実現しようというものだからこれぞ「顔パス」と呼んでいいのではないか。(笑)
顔認証技術もここまで進化してきたのか・・・、時代も変わったものだ。
本技術は特定ゾーンへの入退室管理などにも応用ができそうである。
恐らく警察などは犯罪捜査への適用も視野に入れているだろう。
指紋は手袋などの使用により捜査をかいくぐることができるかもしれないが顔データはよほど重装備で頭部を覆わないと逃げ通せないからねぇ。
いつの日か国民全員が登録義務を科され監視社会が強化されるようになるかもしれない。
それはそれで窮屈になるがそれで社会の安心・安全が担保されるのであればいいのかもしれない。
技術をどう活用するか・・・、人智が試されそうだ。



プーチン大統領のしたたかさに思う

2016年12月17日 | 日記
昨日ロシアのプーチン大統領が来日、首相他とあわただしくスケジュールをこなし本日帰途についた。
日露両トップの共同記者会見がそのハイライトだったが印象に残ったのはロシア側メディアの最初の質問だった。
それは何か?・・・、なんとシリア情勢に関するものだった。
いくら要地アレッポを巡る動きが急とはいえ日露両首脳がサシで協議を行った直後でしかもロシア側2人の質問者枠の内でこの話題はないだろうと思ってしまった。(笑)
まさかプーチン大統領の差し金ではないだろうが日本側のメディアの面前で日露協議も軽く扱われたものだ。
一方で日本側の関心は当然ながら北方領土返還にあったのだがプーチン大統領の口から返還の「へ」の字も出なかった。
「南クリル4島は日露を分割するものではなく近づけるもの」という表現もなかなか巧妙だ。
KGB出身の大統領はやはりしたたかだった。
湯元温泉のホット・スパも首相の「ウラジミール」連発も、そしてその後行われた柔道演武見学もまるで通用しなかった。
4島返還は「一連の共同経済活動が成果を出してから」というのではいつの話になることか・・・、気が遠くなる。
果たして首相の自己採点はどうだったのだろうか。





ビジネス・ドキュメンタリー「住友銀行秘史」を読む

2016年12月16日 | 日記
元住友銀行取締役の著になるドキュメンタリー「住友銀行秘史」がベストセラーとなっている。
とにかくあれだけの事件のその渦中にいた人物が実名を出して詳細を記しているのでこれはもう面白くない訳がない。
あらためて思うのは多少時間が経過したとはいえ登場人物の中にはまだビジネス界で活躍中の人もいる、無論存命者も多くいる中でよく事件の内幕を精緻にディスクロージャーできたのかということだ。
あらためて著者の熱意と勇気、生き様に感じ入っている。
本書のタテ糸は著者が(イトマン従業員一同の仮名で遺した)何通かの内部告発レターでありヨコ糸になっているのがそれに関わる多くに人々の反応である。
ふと思ったのだが世に内部通報者を保護する制度がある。
しかし多くの内部通報者はその後自身の善意の行動をキチンと評価され、保護されていい人生を送ったのだろうか?
本書の著者は内部通報で自身の意図するところをゲットした数少ない成功者ではなかろうか。
それでもごく最近まで内部通報者であることを隠し続け、しかもこの事実を公表することを考えていなかったという。
結構人の世も住みにくいものだ。


東京都議会における自民党・公明党間のスキマ風に思う

2016年12月15日 | 日記
本日国会で採決となった通称カジノ法案で公明党代表、幹事長が揃って反対票を投じたことが話題になっていた。
そして東京都議会では議員報酬を巡って両党の別々の道を歩むとのことだ。
地方議会とはいえ自民党と公明党が袂を分かつということになれば国会での公明党の自由投票よりもインパクトは大きいのではないか。
このところ自公連立体制は必ずしも盤石とは言えない。
東京都議会の公明党の動きは国政レベルにもボディ・ブローのように効いてくるだろう。
一方で元気づいたのが東京都知事だ。
豊洲移転問題にしろ五輪競技会場にしろ若干後退姿勢が見られるようになった。
今回の公明党都議会議員団の動きは都知事にとってとてつもない大きなエネルギーになるはずだ。
全く政治というものは毎日毎日が変化の連続である。

米海兵隊オスプレイ事故に思う

2016年12月14日 | 日記
昨夜沖縄で米海兵隊のオスプレイが海上に不時着、5人が救出される事故があった。
事故の一報を聞いて「やっぱり、か」という感じを拭えなかった。
オスプレイといえば就役直後から重大事故が相次ぎ一部からは「未亡人製造機」などという有難くない異名を拝命することになった。
そのオスプレイが沖縄に配備後初の事故なのだが米軍内では昨年も死傷事故を起こしている。
オスプレイは今後も我が国各地に配備される計画だが昨日の事故で反対運動は一層高まるはずだ。
もう形通りの再発防止策要求だけでは済まされないように思う。
飛行計画の事前提示(夜間訓練の制限を含む)、基地と海上間の最短飛行ルート設定と飛行義務付け、基地上空以外でのプロペラ方向転換禁止などは最低限の条件だと思うが実際にはどの程度の「お約束」になっているのだろうか。
防衛庁もいい加減に駐留米軍とキチンと向き合わないといけない。
適当にお茶を濁すような慣れ合いスタンスはもう通用しないと思う。

東京都議会における自民党会派の反攻に思う

2016年12月13日 | 日記
先日テレビニュースを見ていたら東京都議会で自民党会派が都知事に対し反攻に転じたと騒いでいた。
何かと思いきや、「(過日の都知事答弁にあった)黒いネズミとは一体誰のことですか」等の質問を指しているらしい。
いやはや、思わず笑ってしまった。
誰をことを云っているのか、などは都知事答弁の文脈や前後関係から分かりそうなものだが・・・。
それに都知事が「それは○〇さんと□□さんです」など個有名詞を挙げるはずはないだろう。
相手を攻撃したつもりが上手くいなされ結局相手を利するだけになってしまった。
今や都政はアンシャン・レジームで恩恵に与っていたグループとそれに無縁だったグループの対決の場になりつつあるが人数から見れば後者の方が圧倒的に大多数だ。
それが先日の都知事選結果だったのだが冒頭の自民党都議の皆さんはまだ現実を受け入れられないようである。
こんな質問を繰り返しているようでは議席すら危うくなるのでは、と心配してしまう。
「復活予算の一方的廃止は議会軽視」との主張も同様である。
「反攻」どころか自らの墓穴を大きくしているに過ぎないのである。


カジノ法案審議の変調?に思う

2016年12月11日 | 日記
ここにきてIR法案(通称カジノ法案)の審議に変調が出てきたようである。
それにしても先日の自民党議員の「時間が余ったから」といってIR法案とは全く関係のない般若心経の読経やら漱石読書論の披瀝はひどい。
やっぱり自民党内部で何か気の緩みというべきものが生まれてきているのだろう。
国会の運営コストは一体いくらなのかご存知だろうか?もし自身の持ち時間が不要になったのであればキチンと返納してほしいものだ、それとも野党サイドに譲るとか・・・。
党幹事長のコメントも「今まで前例がないなぁ」程度の手緩いものだったがこれはいくら軽く見積もっても口頭注意以上の処分が相応ではなかったか。
IR法案審議の場は参議院に移ったが今や自民党議員の中にも性急な採決を制する動きが見られるようになった。
こんなことはTPP法案採決の際には見られなかったことだ。
先日の党首討論の首相の「逃げの姿勢」も気になる。
「驕れるものは久しからず」・・・どんな一強体制も永久には続かないものだ。
もしかしたらこの法案がターニングポイントになるかも・・・、そんな予感すら起こさせる昨今の状況である。


韓国大統領の弾劾訴追案可決に思う

2016年12月10日 | 日記
韓国大統領の弾劾訴追案が可決された。
これにより現大統領の職務権限は停止され事実上大統領は不在という異常事態を迎えた。
それにしても「韓国大統領は哀れな末路を辿る」というジンクスはまたも繰り返された。
どうも歴代の大統領は物事を学習することは苦手らしい。
現大統領が「古くからの友人に取り込まれているようだ」という噂は随分前からあった。
セウォル号沈没事故の対応でもその不手際を指摘されている。
これらの折々に心を入れ替え、行動を改められていえばこんなことにはならなかっただろうに。
さてさて「人間って何て弱いものだろう」とつくづく思う。
それはそれとして大統領は今回の疑惑が表沙汰になって国民に謝罪していたがその時点で迷わず職を辞するべきだった。
あの謝罪は明確に自らの落ち度を認めていた。
もうあの時点で辞職は不可避だったのだ。
それでも国会に判断を委ねたのはあまりにも身の引き時を分かっていない。
大統領は最後の最後まで祖国に迷惑をかけ続けた。
そしてそのツケは韓国全体が背負い込むことになるのである、嗚呼・・・。