グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

首相の学術会議メンバー任命見送り釈明に思う

2020年10月05日 | 経済
首相が昨日例の学術会議メンバーの任命一部見送りに関してなにかの席で説明を行っていた。
しかし肝心の当該メンバーの任命を見送った理由について「個別の人事については控える」として明確にしなかった。
そして「総合的、俯瞰的に判断した」と述べていたがこれは全く説明したことにはならないのではないか。
政治家が言うところの「総合的に」というのはほとんど「恣意的に」と言うのと同義である。(笑)
かといって「政権の意向に反するから」などの本心は口が裂けても言えない。
無論いつまでも過去の前例踏襲にとらわれることはないと思う。
解釈変更だってキチンとした理由があればやっていい。
しかし昨日の首相の説明では解釈変更はないとしている。
全ては闇の中・・・、これでは国民の不信とモヤモヤは払拭されない。
明日からの国会でも議論される予定だが官房長官の答弁も似たようなものだろう。
それにしても新首相は政権の門出にあたり確信的とはいえとんだ難問をしょい込んでしまった。
結局前政権の「負の遺産」を積み増したのに過ぎなかった。




NTTのドコモ完全子会社化に思う(その2)

2020年10月05日 | 経済
あらためてNTTのドコモ完全子会社化の意義と目的を考えている。
ドコモの競争力強化の必要性は十分理解するがそのために本当に完全子会社化が必要かといえば答えは「NO」ではないか。
ドコモの社長交代も実現した。
あとはもうコーポレート・ガバナンスの問題である。
何故完全子会社だと不都合か?
ドコモの既存株主から4割ものプレミアムを付けて買わなければいけない。
その額4兆円とか・・・。
こんな雑念に時間を割かれるよりももっとクラウド事業やIoT、6Gなど本業およびその先にあらゆるリソースを傾注すべきだろう。
前回も少し触れたが固定電話事業のなだらかなフェイドアウトをどう進めていくのか。
海外ビジネスは当面手を付けないのか・・・?
たしかに携帯通信事業は重要だがNTTはグループ全体のビジネスユニットを俯瞰しながら行動しなくてはいけない。
そうそう、NTTデータのことは最近あまり見聞きしないが元気でやっているのだろうか。(笑)