何年か前に「群馬県の巨樹を見る会」という企画が群馬県林業試験場だと思いますが、主催でありました。 県を東西南北の4区画分けてバスツアーで回って鑑賞する催しです。
2回参加しました。 どれもこれも圧倒的な存在感で見る人に迫ってきます。 ここに掲げたのは藤岡市の水宮神社のケヤキで群馬県の天然記念物に指定されています。 説明板によれば、樹齢は700年とか。 PCの画面いっぱいに拡大すると大変な迫力です。 もっとも私は男なのでこんな光景に興味を持ちますが、女性はやはり可憐なお花がお好みでしょう。
歴史年表をひも解いて700年前に何があったか。北条氏の鎌倉幕府が新田義貞によって滅ぼされ、後醍醐天皇による建武の中興がなったあたり、 足利幕府がはじまった頃です。 栄華を誇った太閤秀吉が失意のうちに死に、家康の時代に移っていくのはこの後更に300年の歳月を必要としていました。
先月まで勤めていた病院の周囲はケヤキの森になっています。 11月になるとケヤキの種が敷地内にたくさん落ちます。 この種は米粒より小さく、こんな微小な種が発芽して、風雪に耐えて成長するとこんな大木になるんですね。 人間の一生なんて微々たるものと思わざるを得ません。
ケヤキの種なんて知らないよ。 とういう人がほとんどでしょう。 紹介します。 これがあの大木の第一歩で、 尖った棒状のものは爪楊枝です。 1年で枯れてしまうアサガオの種よりはるかに小さいのです。
会社の裏のケヤキから採取した種から発芽して2年目のケヤキの苗。 狭い鉢の中なのでこんなもんですが、大地に根を張って育った苗は高さが2mほどに成長します。 幹も小指ほどにはなるでしょう。
親友T氏の邸宅。 ケヤキの古木から切り出し、長い間寝かせて狂いを取った材木をふんだんに使用しています。 その贅沢さ、豪華さに目を見張るとともに圧倒されました。
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