高校の同期で市内に住む数人とLINEで繋がっている。ここ何日か冷え込みが続き山は紅葉が
進む。行ってきてものがLINEで取り上げるのが赤城山。山の上の湖やそれに続く覚満淵あた
りの素晴らしい染め上げられた樹林帯の写真が付く。
さらばと思いながら赤城を避けて榛名山に登る。それも誰もが誉める榛名湖周辺ではなく、二ツ
岳という寄生火山の一角の雌岳を対象に選んだ。距離は短かいが丸太を配置した急角度の階段を
息を弾ませて登り切る。傾斜が緩くなり樹林帯を抜けた先で迎えてくれた光景が冒頭の一枚。
80年間朝夕仰ぎ見てきた榛名山の1300mの高みからのパノラマ。眼前の三角錐の秀峰は人
気の水沢山、角度を変えてみると仰ぎ見てきた山とは思えない。遠く左奥に日光白根山を盟主と
する連山、中央には関東平野から徐々に盛り上がる赤城山が配置される。天気が崩れる予兆の雲
がうまい具合にかかる。
赤城榛名両山のすそ野が合する辺りには、利根川が左から右に関東平野に流れ込み、更に関越道、
上越線や国道17号が交差しあいながら走っている。上越新幹線は平野部の途中から地下に潜り
我がいる場所の足下を通過。太平洋側と日本海側を結ぶ主要交通路が交差し合いながら走る。
冒頭の写真の右に続く靄のかかった広大な関東平野のパノラマを独り占めしながらおにぎりをほお
ばる。
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