toboketaG の春夏秋冬 

雑文、雑感、懐古話そして少しだけ自己主張。
土曜日をベースに週1~2回の更新が続けられればと思っています。

654-051111大村益次郎

2023年11月11日 | 小説・映画・など

隣町安中市秋間の丘から妙義山を望む

 

暑かったこの秋も終盤にきて晩秋の雰囲気が濃くなってきた。夕方の散歩時間を除くと家に閉じこもる

日が多くなってきた。昔のように積極的に表に出る習慣が薄れてきている。加齢による避けられない現

象なのか?

 

73才の時から始めたスイミングにもかってのような積極的に進歩しようという気力がない。7千円も

払っても近所のジム併設のプールに通うのは2回ほど。もったいな、と思いながらもズルズルと解約を

延ばしている。なんなのだ、この気力の欠如は。

 

こたつという暖房機がいけない。一番省エネの暖房手段だが、このぬくもりから立ち上がるのに、結

構な気合が必要なのだ。結局10分、20分と延ばしてしまい気が付くと1時間が過ぎていることが

頻繁に起こる。

 

司馬遼太郎著「花神」を読み終わった。大村益次郎という長州出身の異能の天才の物語。先日上野の

寛永寺から谷中の一帯を散歩してきた。その際に彰義隊騒動の時の鉄砲玉が貫いたという寛永寺の門

扉を見た。そんなこともあってあの騒動を終わせた薩長軍指揮官について知りたくなった。

司馬氏は小説家であるので氏の想像なるの部分も相当あるのだと思うが、大村という人物は実にユニ

ークだ。桂小五郎が見出しその才を引き出した。もし桂に巡り合わなかったら村医者で終わった人物

かもしれない。大久保も西郷もその才を認め、彼にこの戦争の戦略を任した。そして勝った。しかし

あまりにも世間の常識との差が大きく恨まれもした。明治に代わった翌年京都で暗殺される。

 

男女間の微妙な心理なんか理解できないような性格のようだが、シーボルトの娘イネとの淡い恋の描

写は良かった。身体を重ねるまで行ったかどうかは司馬氏らしく読者の想像に任せられた。私はいか

なかったと思う。

 

 

コメント    この記事についてブログを書く
« 653-051105継続のおかげ | トップ | 655-051120カメラは高ければ... »

コメントを投稿

小説・映画・など」カテゴリの最新記事