w 冬じまいの棚田 榛名南麓の高架橋から 30.12
島根県雲南市掛合吉田の集落で大正時代まで動いていた砂鉄から鉄を取り出すたた
ら製鉄の遺構を見ている。例により司馬遼太郎氏の案内を、パソコン画面に表示し
た国土地理院地図やgoogle mapで確認しながらの旅なのだが・・
そう遠出はできない身には、知らなかった現地の知識を存分に得られるのは、司馬
氏の深い知識に裏付けられた説明があるから。なんと贅沢な旅だ。
中国地方には古代多くの朝鮮人技術者が入ってきて製鉄等の技術を日本に植え付け
た。好奇心溢れる当時の日本人がすぐに習得しさらに効率的な方法を編み出してい
った。日本人と朝鮮人の交流が生き生きとして描かれている。彼ら由来の姓があち
こちに今も続く。
大地を掴む 榛名南麓の林道にて 30.12
昨今の韓国との間に起こっているもめごとを見るにつけ、両国の関係はこんなこと
でぐらつくものではないのにと思う。当時から現在に至る両国間の歴史は山あり谷
ありだったことを振り返ってみれば、これらの諸問題もいずれ解決して、本来の姿
に戻るとは思うが。
一連の旅はまだ1/4しか終わっていないが、street view で見るかぎり、北海道と
沖縄を除けば、日本どこに行っても都会も農村もその風景に大した違いはないな、
と強く感じる。ミクロの視界で見れば土地土地の特長や文化は異なり、現場に行か
なければ味わえない雰囲気はあるのだが、そこに行くまでの道中は似たような風景
の連続。先日バス旅行をした渡良瀬渓谷に奈良県十津川渓谷の風景をダブらせても
違和感はない。受け手がどう感じるかだ。
この旅は実に楽しい。旅行会社企画のパック旅行より得るものが多い。
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