ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『父親たちの星条旗』

2006-10-09 23:37:08 | 新作映画
(原題:Flags of Our Fathers)


「さて今日の作品は小手調べというかプロローグだけ喋るよ」
---どういうこと?
「この映画は日米の激戦地<硫黄島>を日米両方の角度から描いたものなんだ。
もちろん、これはこれ一話でも成り立ってはいるけど、
やはり両方を観てから語るのが正解だと思う。
この『父親たちの星条旗』は
かの有名なジョーローゼンテールが撮った
6人の兵士が硫黄島に旗を立てる写真がモチーフ。
実はそれが2度目に建てた<やらせ>を写したものであって、
最初に建てた連中はことごとく戦死し、
また、2度目の写真に写っている
メンバーも3人しか生き残っていない、という話なんだ」

----つまりは、すり替えられたってわけでだね。
「うんそう。そして本当の星条旗は別にありながら、
この写真のインパクトがあまりにも強く
政府はそれをイベント化することで
彼ら3人を戦時国際キャンペーンにかり出そうとする。
つまりここに、生き残った3人それぞれの苦悩が描かれるわけだ

----ニャンだかイーストウッド向きのテーマだね。
上陸シーンはスピルバーグ『プライベート・ライアン』。
「さらに言えば『史上最大の作戦』かな。
海外線を真俯瞰で写して映像は凄まじい迫力。
ま、これはCGだろうけどね」(というわけで『硫黄島からの手紙』に続く)

  (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「もう一本も早く観たいニャ」ぱっちり

※まあ、迫力ある度

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
まだ半分 (ノラネコ)
2006-10-26 20:34:57
私もこれは1/2だなと感じました。

キッチリ完結してるけど、日本版とかぶるんだろうなと予想できるシーンもありましたしね。

二本見ると、一本では語れなかったテーマが浮かび上がったりするんでしょうか。

とても楽しみになりました。
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今試写会見てきました (じゅんてぃ)
2006-10-26 22:00:56
良かったです。後半は生き残った三人のその後ですが、間延びしそうな所でまた戦闘シーンが入るので、飽きずに済みました。途中で意味がよく分からない所もあったので、「硫黄島からの手紙」も観ると分かるのかなと思いました。
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えいさん☆おはようございます (mig)
2006-10-27 09:14:20
さすが、イーストウッド監督作品という手腕は堪能しました。

これまでの戦争映画とは違ってました。

まだ2部作目を観ないと完結していない、という感じもありますよね。

楽しみです
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コメントありがとうございます。 (えい)
2006-10-30 00:42:35
■ノラネコさん



こんばんは。相変わらずの深い洞察におそれいりました。

ノラネコさんの映画的知識の背景がとても興味深いです。





■じゅんてぃさん



こんばんは。

抑制された演出はイーストウッドの特徴になりましたね。

そこがまたファンにはたまらないのかも。





■migさん



2作目は本当に楽しみです。

アメリカでは日本人俳優たちの評判もいいようで、

『ラストサムライ』とはまた違う

「日本」であることを期待しています。





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