ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『レディ・イン・ザ・ウォーター』

2006-10-02 00:57:28 | 映画
----これってシャマラン監督の新作だよね。
『サイン』の時と同じで試写がなかったみたいだけど?
「うん。
ただ、申し込んだら観ることできたみたい。
おそらく特集などを組む媒体に対しては
回しているんじゃないかな…」

----ということは、また秘密主義。
ラストのドンデン返しとかあるのかニャあ?
「いや、そうじゃなかったね。
よくよく考えてみたら
『サイン』だってドンデン返しはなかった。
思うに、今回は彼のこれまでの作品では
この『サイン』に一番似ている気がする」

----どういうところが?
「つまり、
ジャンル・ムービーをそのまま撮ったってこと。
この『レディ・イン・ザ・ウォーター』ではファンタジー。
『サイン』がかつてのB級SFをトップスターで
現代に甦らせながら、
たいした工夫もなくそのまま終わるのと同じく。
これも、ただ筋を追っているだけ。
しかも物語があまりにも単純。
プールに現れたストーリーと名乗るナーフ(ブライス・ダラス・ハワード)が
恐ろしい怪物に追われ自分の世界に戻れない。
アパート管理人のクリーブランド(ポール・ジアマッティ)は、
住人たちと協力して
彼女をもとの世界に戻そうとする」

----えっ。それだけ?
「うん。
ただ、アパートの住人たちがそれぞれに
ストーリーが帰るためのキーとなる役割を担っていて、
だれがどの役かと言う<部分>で
映画の<幅>を広げてはいる。
でも結局、そこに重きを置いているため
世界が狭く閉じてしまっているんだ。
あと、これもあきれたんだけど、
アパートに住む東洋人の母親がこの物語を知っていて、
いちいち彼女にその話を聞きながら進んでゆく。
そのため、この物語も予定調和となり、
驚きがまったくない」

----でもクリーチャーとか出てくるんでしょ?
「う~ん。
これについては
映画が終わった後、
ある女性が喋っていた言葉を耳にしたので
それを紹介しよう。
『やはり犬猿の仲なんだ』」

----なに、それ?

                                       (byえいwithフォーン)


※犬猿の仲だ度
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