ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『武士の一分』

2006-10-10 22:48:08 | 新作映画
----この日、スゴい台風が接近していたよね。
朝10時からじやお客も少なかったんじゃない。
「いやいやそれがどうして。これが補助席が出るほどの超満員。
山田洋次にキムタクとくれば、それもうなずけるかな」

----たしか、山田洋次は「最初に高倉健に会ったときのようだった」と
キムタクを大絶賛だよね。
それって眉唾っぽく感じていたんだけど、偽りなかったというわけ?
そもそもキムタクって言うと何をやっても器用で同じと言う気がするけど、
それを抑えていたと言うこと?
「そうだね、物語はカンタンで
殿の毒味役を仕事としている下級武士が
毒に当たり盲目に、
このままでは暮らしていけない。
そこに言いよるお代官。
彼に妻が手込めにされたことを知った主人公は
「武士の一分』として憎き敵を斬るための修業を重ねる」

---オっ、『座頭市』か?
「だね。でもここで強調しておきたいのは
キムタクはメアキということ。
目が見えないのに、怜悧な目線で不貞を働いた妻を見据える。
ここはゾッとしたね、
それだけ私怨もスゴいと言うことだけどね、
だからこそ馬屋跡の河原での決闘は
これまでの比ではない。
『藤沢周平=山田洋次三部作』でも特筆すべきものになると思うね。
あと、みどころは脇役たち。桃井かおりや笹野高史のコメディリリーフぶり。
緒形拳の存在感、坂東三津五郎の好色さ
もちろん風などの特機、また長沼六男の撮影美も忘れがたいね」


   (byえいwithフォーン)

※だれにも一分はある度

フォーンの一言「で、一分って何ニャ?」バレました?

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