「この映画は映画館で観て大正解!」
----うん。どういうこと?
「映画の中の世界が
ほんとうに、のんびりゆったり。
そう、この映画は休みの日に、
ふだんの煩わしいことをすべて忘れて、
のんびり平和に過ごす……そんな感じの映画なんだ」
----でも、それって環境ビデオと同じじゃ?
映画であるからには、なにか監督のメッセージとかあるんじゃないの?
「う~ん。そうだね。
思うに、監督の荻上直子は現代のぎすぎすした日本にあって、
みんなが忘れているもの失っているものを
映画の中で思い出してもらおうとしてるんじゃないかな。
だからこそ、日本とは風土がまったく異なる
フィンランドで撮影したのだと思う」
----この映画って確かフィンランドで
「かもめ食堂」を開いている女性の話だよね?
「そう。小林聡美扮するサチエが店のマスター兼オーナー。
そこに日本からそれぞれの事情を抱えて
ミドリ(片桐はいり)、マサコ(もたいまさこ)が現れる。
ミドリは、サチエに、なぜフィンランドで店を開いたのかを問うものの、
サチエは、それにははっきりとは答えずにはぐらかす。
この映画では、彼女の過去は一切その口からは語られない」
----と言うことは謎の人ってこと?
「いや、そう言うわけじゃない。
サチエにとってはすべては現在なんだね。
客は全然来ないのに毎日食器をきれいに磨き上げ、
その日のための準備は怠りない。
そこに彼女のプロとしての生きざまが反映される」
----えっ、お客がいないの?
「うん。
それを見かねたミドリが、フィンランドの人に合わせて
ザリガニやトナカイの肉、ニシンなどのおにぎりを提案。
サチエは、わざわざ食材を買ってきたミドリの気持ちを思いやり、
おにぎりを作ってはみるけれども、
やはりプロとしての判断から、それはメニューには取り上げない」
----でもそんなんじゃ、お客増えないでしょ?
「いや、それが徐々に来るようになるんだね。
そのきっかけとなるのがシナモンロール。
それまで和食とコーヒーだった『かもめ食堂』にとって
それはまさに画期的メニュー。
ぼくは、この映画のポイントはここにあったと言う気がする。
つまりミドリの行動がきっかけで、
サチエは『かもめ食堂』に緩やかな変化を受け入れたと言うことなんだ」
----ふうん。でもいくら現在、現在と言っても
他のふたりは旅人ななんでしょ?
いつかは別れがくるよね
「うん。寂しくなるよね。
でもそれに対するサチエの言葉がスゴい。
『人はみんな変わっていくものですから』。
この言葉に、口では語られない彼女の過去が凝縮。
歩んできた人生の重みが現れている。
ある意味、このような<平和な>暮らしは
それなりの経験を積んできた人のみが手に入れることができるものなのかも……」
----う~ん。えいにはまだまだだね。
「mmmmm………」
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「フォーンもおなかがすいたニャ」
※フィンラン度
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----うん。どういうこと?
「映画の中の世界が
ほんとうに、のんびりゆったり。
そう、この映画は休みの日に、
ふだんの煩わしいことをすべて忘れて、
のんびり平和に過ごす……そんな感じの映画なんだ」
----でも、それって環境ビデオと同じじゃ?
映画であるからには、なにか監督のメッセージとかあるんじゃないの?
「う~ん。そうだね。
思うに、監督の荻上直子は現代のぎすぎすした日本にあって、
みんなが忘れているもの失っているものを
映画の中で思い出してもらおうとしてるんじゃないかな。
だからこそ、日本とは風土がまったく異なる
フィンランドで撮影したのだと思う」
----この映画って確かフィンランドで
「かもめ食堂」を開いている女性の話だよね?
「そう。小林聡美扮するサチエが店のマスター兼オーナー。
そこに日本からそれぞれの事情を抱えて
ミドリ(片桐はいり)、マサコ(もたいまさこ)が現れる。
ミドリは、サチエに、なぜフィンランドで店を開いたのかを問うものの、
サチエは、それにははっきりとは答えずにはぐらかす。
この映画では、彼女の過去は一切その口からは語られない」
----と言うことは謎の人ってこと?
「いや、そう言うわけじゃない。
サチエにとってはすべては現在なんだね。
客は全然来ないのに毎日食器をきれいに磨き上げ、
その日のための準備は怠りない。
そこに彼女のプロとしての生きざまが反映される」
----えっ、お客がいないの?
「うん。
それを見かねたミドリが、フィンランドの人に合わせて
ザリガニやトナカイの肉、ニシンなどのおにぎりを提案。
サチエは、わざわざ食材を買ってきたミドリの気持ちを思いやり、
おにぎりを作ってはみるけれども、
やはりプロとしての判断から、それはメニューには取り上げない」
----でもそんなんじゃ、お客増えないでしょ?
「いや、それが徐々に来るようになるんだね。
そのきっかけとなるのがシナモンロール。
それまで和食とコーヒーだった『かもめ食堂』にとって
それはまさに画期的メニュー。
ぼくは、この映画のポイントはここにあったと言う気がする。
つまりミドリの行動がきっかけで、
サチエは『かもめ食堂』に緩やかな変化を受け入れたと言うことなんだ」
----ふうん。でもいくら現在、現在と言っても
他のふたりは旅人ななんでしょ?
いつかは別れがくるよね
「うん。寂しくなるよね。
でもそれに対するサチエの言葉がスゴい。
『人はみんな変わっていくものですから』。
この言葉に、口では語られない彼女の過去が凝縮。
歩んできた人生の重みが現れている。
ある意味、このような<平和な>暮らしは
それなりの経験を積んできた人のみが手に入れることができるものなのかも……」
----う~ん。えいにはまだまだだね。
「mmmmm………」
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「フォーンもおなかがすいたニャ」
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