----これって「オペラ座の怪人」や「美女と野獣」と並ぶ
ブロードウェイのロングラン・ミュージカルなんだって?
ミュージカルとしては異例のピュリッツァー賞も受賞したと聞いてるけど?
「うん。そうらしいね。
タイトルになっている『レント』と言うのは“家賃”のこと。
1830年頃のパリの下町を舞台にした
プッチーニのオペラ『ラ・ボエーム』をベースに、
1980年代末のニューヨーク、
イースト・ヴィレッジに置き換えて
そこに暮らす若者たちの姿を描いたようだ」
----その言い方からすると、あまり知らないニャ(笑)?
「うん。でも物語は簡単に説明できるよ。
ミュージシャン、ロジャー。
エキゾチックなダンサー、ミミ。
ロジャーのルームメイトでドキュメンタリー映像作家のマーク。
その元彼女でパフォーマンス・アーチスト、モーリーン。
他にも、モーリーンと結婚式を挙げる女性弁護士ジョアンヌ。
哲学教授トム・コリンズ、
彼と愛人関係となるストリート・ドラマー、エンジェル。
ボヘミアン的気質を持つ彼らは芸術家を志向。
安易に商業主義に走らない彼らは貧困に喘いでいる。
そんな彼らに元々は同じロフトの住人だった
ベニーが家賃の催促にやってくる。
まあ、この8人の話と思えばいいかな。
ホームレス立ち退き計画に抗議するパフォーマンス・ライブ、
エイズ患者のためのライフ・サポートなどを織り込みつつ、
彼らの傷だらけの愛と夢が語られる」
----ニューヨークの中の悲惨な暮らしをベースにした映画と言ったら
『真夜中のカーボーイ』が思い浮かぶよね。
「うん。ただ、あの映画との違いは、
彼ら仲間が強い絆で結ばれていることだろうね。
時代的に、エイズが出現していることが
別の意味での重い影を投げかけているけどね。
なにせ、この8人のうち半数がHIV+」
----うわあ、これまた高い確率だね、
「マンハッタンのアートスクールで
<名声>を掴もうとする若者たちのエネルギッシュな姿を描いた
『フェーム』が生まれたのが1980年。
あっという間に、その空気は変わってしまったわけだ。
ドラッグ、同性愛、友の死……だもの。
ほんとうに
80年代後半のアメリカってこんな感じだったのかな?
音楽そのものはパワフルなんだけどね」
----でも、あまりミュージカル向きじゃないという気もするね。
「一番不思議なのは、
このミュージカルがブロードウェイで人気を博していること。
ここに描かれている世界の若者たちは日々の食事にも窮している。
でも、そんな話を観ている人たちは、
映画に比べて高いミュージカルの観劇料を支払うことができる層だよね。
この関係がぼくにはよく分からない。
彼ら観客は、この話をどんな気持ちで観ているんだろう?」
----原作者はそれについて何か言っているの?
「脚本、作詞、作曲を手がけたジョナサン・ラーソンは
プレビュー公演の前日に35歳の若さで亡くなったとか。
最初はニューヨークのダウンタウンにある小劇場での公演だったらしい。
本人もここまで来ると思っていたかどうか…。
『18世紀のコスチュームプレイをやるのと何ら変わりないよ』。
これは来日公演でロジャー役を演じた某キャストの言葉。
観客もこの物語をひと昔前のできごととして、
ある程度、距離を置いて観ているのかな?」
(byえいwithフォーン)
※こんな話もミュージカルになるんだ度
人気blogランキングもよろしく
☆「CINEMA INDEX」☆「ラムの大通り」タイトル索引
(他のタイトルはこちらをクリック→)
※画像はフランスのオフィシャルより。
ブロードウェイのロングラン・ミュージカルなんだって?
ミュージカルとしては異例のピュリッツァー賞も受賞したと聞いてるけど?
「うん。そうらしいね。
タイトルになっている『レント』と言うのは“家賃”のこと。
1830年頃のパリの下町を舞台にした
プッチーニのオペラ『ラ・ボエーム』をベースに、
1980年代末のニューヨーク、
イースト・ヴィレッジに置き換えて
そこに暮らす若者たちの姿を描いたようだ」
----その言い方からすると、あまり知らないニャ(笑)?
「うん。でも物語は簡単に説明できるよ。
ミュージシャン、ロジャー。
エキゾチックなダンサー、ミミ。
ロジャーのルームメイトでドキュメンタリー映像作家のマーク。
その元彼女でパフォーマンス・アーチスト、モーリーン。
他にも、モーリーンと結婚式を挙げる女性弁護士ジョアンヌ。
哲学教授トム・コリンズ、
彼と愛人関係となるストリート・ドラマー、エンジェル。
ボヘミアン的気質を持つ彼らは芸術家を志向。
安易に商業主義に走らない彼らは貧困に喘いでいる。
そんな彼らに元々は同じロフトの住人だった
ベニーが家賃の催促にやってくる。
まあ、この8人の話と思えばいいかな。
ホームレス立ち退き計画に抗議するパフォーマンス・ライブ、
エイズ患者のためのライフ・サポートなどを織り込みつつ、
彼らの傷だらけの愛と夢が語られる」
----ニューヨークの中の悲惨な暮らしをベースにした映画と言ったら
『真夜中のカーボーイ』が思い浮かぶよね。
「うん。ただ、あの映画との違いは、
彼ら仲間が強い絆で結ばれていることだろうね。
時代的に、エイズが出現していることが
別の意味での重い影を投げかけているけどね。
なにせ、この8人のうち半数がHIV+」
----うわあ、これまた高い確率だね、
「マンハッタンのアートスクールで
<名声>を掴もうとする若者たちのエネルギッシュな姿を描いた
『フェーム』が生まれたのが1980年。
あっという間に、その空気は変わってしまったわけだ。
ドラッグ、同性愛、友の死……だもの。
ほんとうに
80年代後半のアメリカってこんな感じだったのかな?
音楽そのものはパワフルなんだけどね」
----でも、あまりミュージカル向きじゃないという気もするね。
「一番不思議なのは、
このミュージカルがブロードウェイで人気を博していること。
ここに描かれている世界の若者たちは日々の食事にも窮している。
でも、そんな話を観ている人たちは、
映画に比べて高いミュージカルの観劇料を支払うことができる層だよね。
この関係がぼくにはよく分からない。
彼ら観客は、この話をどんな気持ちで観ているんだろう?」
----原作者はそれについて何か言っているの?
「脚本、作詞、作曲を手がけたジョナサン・ラーソンは
プレビュー公演の前日に35歳の若さで亡くなったとか。
最初はニューヨークのダウンタウンにある小劇場での公演だったらしい。
本人もここまで来ると思っていたかどうか…。
『18世紀のコスチュームプレイをやるのと何ら変わりないよ』。
これは来日公演でロジャー役を演じた某キャストの言葉。
観客もこの物語をひと昔前のできごととして、
ある程度、距離を置いて観ているのかな?」
(byえいwithフォーン)
※こんな話もミュージカルになるんだ度
人気blogランキングもよろしく
☆「CINEMA INDEX」☆「ラムの大通り」タイトル索引
(他のタイトルはこちらをクリック→)
※画像はフランスのオフィシャルより。
自分も始めてこの有名ミュージカルの内容と曲に触れましたが、ここまでエイズが主軸にある物語だとは
知りませんでした。
観ていてちょっとテレビの「フレンズ」みたいな
感じだなぁと。男も女もゲイもレズもみんな友達!
みたいないい感じで。でも確かに登場人物の半数が
感染者ってのはスゴイコミュニティですよね。。。
HIVってなんか一昔前って気分がしちゃいますが、ちっとも改善されてないんですよね。
日本でも過去最多みたいなニュースが出てましたね。。
その辺を見直すきっかけにはなるかも?などと思ったり思わなかったりでした。
それでは、また覗きにきます。
私も観終わった後は、惜しいな~と思っていたのですが、時間が経つにつれてジワジワときています。
「エンジェル」は忘れられません。
TBありがとうございました。
TBって、なかなかうまくいかないことありますよね。
ぼくもよくやってしまいますので、あまり気になさらないでください。
なるほど『フレンズ』ですか。
ぼくはあのドラマはファースト・シーズンしか観ていませんが、
あれはまだ主人公たちに
経済的にも精神的にもゆとりがあったような…。
この映画は観ていて痛かったです。
HIVの問題は日本でも血液製剤の件もあり、
大きな問題となりましたが、
最近は発症を抑制できるようにもなったこともあってか、
あまりニュースとして見かけなくなりました。
でもやはり大きな問題であることは間違いないですよね。
そのことを考えるきっかけとなればと思います。
どうも性格的に、ヘビーな映画が苦手で、
正直言って、この映画もどちらかと言うとタイプではないです。
『ダンサー・イン・ザ・ダーク』を観たときのような
そんな気持ちに襲われました。
それにしても、この雨降りの中、東劇では想像を遥かに上回る行列ができていてビックリしました。なかなか好評なようですね。
本作とは全然関係ないのですが。帰りにチケット・ショップを覗いて前売り券を数枚購入したのですが。何か勢いがついて「隠された記憶」も買ってしまいました。という訳で、2度目に挑んでみたいと思います。多分、2回見ても考えがまとまらない予感がしているのですが、2回目の鑑賞後に記事を作成するパワーが残っていたら、また遊びに参りますね。
東劇の行列ってなんだか嬉しいですね。
あの映画館は最寄りの駅が東銀座。
何かのついでではなく
ほんとうに映画目的の人がきたという感じでしょう。
『隠された記憶』、2度目の書き込みというのは
難しい作業だと思います。
楽しみにしています。