ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『クレヨンしんちゃん 伝説を呼ぶ!踊れアミーゴ』

2006-04-10 23:14:05 | 新作映画
----『クレヨンしんちゃん』って、
いつも評判高いよね。なぜだろう?
「そうだね。一時期のロマンポルノと同じ。
あの頃日活では女性の裸さえ出せば
会社からはノーチェックなのを逆手に取って
製作サイドは自由に作りたいものを作っていた。
この『クレヨンしんちゃん』を始め、
いまのアニメはキャラクターさえ出せば
とりあえず子供は満足するという状況をいかして、
それこそ自由に作っている気がする」

----そう言えば、このシリーズは
これまでもいろんなジャンルの映画を扱っているよね。
今度はなんなの?
「まあ,一言で言えばホラー。
それも都市伝説だね。
そこに『ボディスナッチャー』の要素を入れているんだ」

----ニャんだかオモシロそうだね。
「でも、けっこう怖いよ。観ていて何度かゾクっときたものね。
子供にとってはトラウマになる可能性があるね。
平和な町、カスカベを謎の“そっくり人間”がジャック!
ホンモノのカスカベ市民とすり替わってしまう。
しんのすけの周りにも次々とニセモノたちが出現。
果たして誰がホンモノで誰がニセモノか?」

----へぇーっ。これって子供たちには、特に怖いよね。
「うん。でも子供たちにもいろいろあって、
自分の母親だけはホンモノと信じたがる子や
それとはまったく逆に
自分が果たしてホンモノかどうかを疑う子もいる」

----どれが誰か想像ついちゃうね(笑)。
でも、その笛みたいなのはニャによ。
「このシリーズはいつも一筋縄ではいかない。
何かプラスαの要素がある。
今回はそれがサンバ。
これはサンバに使われるホイッスルなんだ」

----え~っ、サンバのブームってもうとっくに終わってない?
「だから、そういうことを気にしないのがこのシリーズ。
『世界サンバ化計画』を企む一味が
この“そっくり騒動”の背後にいるという設定なんだ。
ノリから言うと『嵐を呼ぶジャングル』に近いかも。
ただサンバだけに、女性の肌の露出度はあの作品より大きいけどね。
あと、サンバにあわせてニセモノが踊りだすところなんて超シュール」

----でもそうは言っても、今回もキーワードは「家族」なんでしょ?
「うん。そうだよ。
どんなに危機に陥っても彼ら野原一家は一致団結。
正体不明の一味に襲われた父親ひろしは、
家族を守るべく必死に家へ帰ろうとするし、
誰がホンモノで誰がニセモノかは、
犬のシロでさえも見分けがつく」

----そうか、ここではペットも家族。
どこかの教科書検定とは正反対だね。
「そういうこと。
フォーンだってぼくがホンモノかニセモノか分かるだろう?」

----たぶんね。
あれっ、このホイッスル注釈書きが…。
『よい子は映画館では吹きません!』
あらららら。
        (byえいwithフォーン)

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