「こんなに星が写らない宇宙ものも珍しい『オデッセイ』。
よく引き合いに出される『ゼロ・グラビティ』よりは好きかな。
主人公に悲愴感があまり漂わないところが、
なるほど宇宙飛行士になる人は器が違うわと…。
あとよく問題となる邦題。付けた人の気持ちも分かる。
救出クルーからすればあれはまさしく。」(観た直後のTwitterより)
(原題:The Martian)
----ほほ~っ。噂の『オデッセイ』。
これって、あれでしょ。
火星に一人置き去りにされた男が
救助が来るまでの間を
いかにして生き延びるかという…。
「そう。
これがTwitterではやたらと評判いいんだ。
否定的な意見は、ひとつふたつだけ。
他はもう大絶賛の嵐」
----どういうところが人気あるの?
「ちらちらと目に入ってくる情報からすると、
『元気が出る』。
『悪い人がいない』。
なかには
『こんなすがすがしい気分で映画館を出たのはいつ以来だろう?』
なんてのもある。
まあ、これを目にしただけでも
映画の中身は想像ついちゃうけど、
ほんとそのとおりのポジティブな映画」
----でも、ちょっと信じられないニャ。
どうやって火星でひとり生き抜いたんだろう?
「そのポイントの一つは、
主人公が植物学者ということ。
自分の持てる科学的な知識を総動員して
この危機を切り抜けていくんだ」
----ニャるほど。
でもそうは言っても
未知の世界に一人っきり。
しかも酸素や水もないわけでしょ。
パニックに落ちらないのが不思議。
「そこなんだよね。
この映画を高く評価する人の中には、
日本映画みたいに、
大声をあげての怒鳴りあいもなければ、
パニックでおかしくなる人もいない…
ということを指摘する人もいる」
---実際はどうだったんだろう?
「この映画、
リドリー・スコット監督の頭の中には
おそらく
『観た人が気持ちよく映画館を後にできる映画を作ろう』という
強い意志があったのではないかという気がする。
冷静に考えたら、
この状況で、正常でいられることは難しい。
たとえそれが
宇宙飛行士として
常人の想像もつかない厳しいトレーニングを受けていたにしてもね。
マット・デイモン演じるこの主人公だって
何度も絶望に落ちいったに違いない。
でも、監督はあえてそこは見せない。
観客の鑑賞後の気持ちまで考えて作っているんだ」
---で、それは成功したということだニャ?
「うん。
たとえば外壁を取り払ってテープ補修した火星脱出のロケット。
漫画チックなこの設定にしても
それはやりすぎなんじゃないの?
と、だれもツッコんだりはしない。
その後の
ジェシカ・チャスティンの手を掴みぐるぐる宇宙空間を回るシーンなど、
まるでダンスを踊っているかのよう。
映画を観ることで心を幸せな気持ちで観たす。
これは、そのことを念頭に作られた映画、
ぼくはそんな感じがしたな」
フォーンの一言「しかし、日本では宇宙の映画はなぜか当たるニャ」
※それはやはり夢があるからだ度
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