ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『アンノウン』

2011-04-15 22:53:31 | 新作映画
(原題:Unknown)



----これって、かなり評判の作品だよね。
主人公が旅先で交通事故に遭って
病院で目が覚めたら、
妻は自分を「知らない」と言い、
見知らぬ男が自分を名乗っていたんでしょ?
「あらら。
ストーリーの骨子を全部喋ってくれちゃった。
でも、こういう設定ってほんとオモシロいよね。
昔からヒッチコック映画によくある、
ミステリー・サスペンスの王道。
一種の“巻き込まれ型”の変形だね。
さて、問題はココから。
主人公がことの真相を探り始めるのは当然として、
それがフィリップ・K・ディック みたいに
SFチックになるのではなく、
国際陰謀の匂いが漂い始める。
途中、派手なカ―アクションも出てきて
現代風に作られていたね」

----でも、いつも思うんだけど、
そのカ―アクションにしてもそうだけど、
主人公が強すぎニャい?
ドライビング・テクニックが
巧すぎるというのが
普通だったらありえない気がするけど…。
「いや、
腕力、体力、そして知力も含めて、
すべて伏線として
最後には、なるほどと納得いく作りとなっている。
ぼくは、正直言って、
いわゆる“ことの真相”がまったく読めなかった。
まあ、原作ものではあるけど、
よくできた脚本だと…そう思ったね」

----ふうん。監督は誰ニャの?
『エスター』
ジャウム・コレット=セラ
彼は、こういう謎ときものは、ほんとうに巧いね。
あと、キャスティングがいい。
主人公のマーティン・ハリスを演じるのは
『96時間』でアクションでもいけることを証明したリーアム・ニーソン
あの、少し困ったような表情がこの映画にピッタリ。
彼に途中から協力するヒロインにダイアン・クルーガー
ただ、女性陣としては、ぼくは主人公の妻を演じた
ジャニュアリー・ジョーンズを押す。
まるで50年代のハリウッド映画から抜け出してきたみたい。
まさにファムファタルって感じだね。
もうひとりのマーティン・ハリスを演じるエイダン・クインも、
その風貌が50年代っぽいけどね。
ほかにもドイツきっての名優ブルーノ・ガンツ
冷戦時代、秘密警察シュタージのメンバーだったという男として登場。
彼と、こちらも不気味さでは負けていないフランク・ランジェラ
ふたり芝居もファンにはたまらない。
一瞬たりとも目が離せない、
ほんとうに良質のミステリー・サスペンス。
5月公開のおススメだね」


                    (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「でも、ちょっと渋すぎるニャあ」複雑だニャ

※こちらはミステリーじゃないけど『ロング・キス・グッドナイト』を思い出した度



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4 コメント

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Unknown (cochi)
2011-05-12 21:52:59
ベルリンでのカーチェイスということで、迷わず劇場へ行きました。ベルリンの冬は良かったです。「96時間」の時も思ったんですが、この男強すぎません。超人的なアクションです。しかも相当な年齢なのにね。いろんな要素がパーツとして組み込んであり、スリリングで楽しめました。
返信する
■cochiさん (えい)
2011-05-17 21:59:46
こんばんは。

ぼくは、リーアム・ニーソンというと、
演技派というか、性格俳優のイメージがあったので、
『96時間』のとき、すこしビックリしました。
でも、こういう役が増えていくかも。
それほどのスマッシュヒット作だったと思います。
返信する
面白い脚本 (ノルウェーまだ~む)
2011-09-27 22:25:23
えいさん、こんばんは☆
中々に面白い作品でしたね。
私も途中まで読めなかくて、わくわくドキドキさせられました。
でもラストはちょっと・・・
急激にあわただしくなったかんじが、いただけませんでした~
返信する
■ノルウェーまだ~むさん (えい)
2011-09-29 22:09:05
こんばんは。

ぼくは根が単純なので、
完全にだまされました。
確かにこの手の映画は
最後がバタバタ。
時間内に終わらせようとしてしまうのでしょうか?
返信する

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