ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『ウォンテッド』

2008-09-01 21:50:12 | 新作映画
(原題:WANTED)

----アンジェリーナ・ジョリー主演作歴代第一位の大ヒット-----
え~っ、そうだっけ??
「うん。どうやらそうらしいね。
でも、この映画の主演は
ほんとうはジェームズ・マカヴォイだと思うんだけどね」

----マカヴォイって、あのタムナスさん?
「うん。『ナルニア国物語 第1章・ライオンと魔女』で大ブレイクして以来、
『ラストキング・オブ・スコットランド』 『ペネロピ』と、
それこそいろんなジャンルの映画に出ている。
でも、ここまでのアクションは初めてじゃないかなあ。
ガンアクションやカーチェイスはもちろんのこと、
『007』シリーズを思わせる列車の上でのアクションも
彼自らこなしている。
もちろん一部だけどね」

----へぇ~っ。そんなシーンまであるんだ。
タイトルだけ聞くと西部劇のポスターっぽいけど…。
「いや、これは全米で人気のグラフィック・ノベルを映画化したもの。
ちょっとストーリーを説明しておこう。
平凡な若者ウェズリー。
彼は謎の美女フォックスとの出会いにより、
自分を取り巻く環境全てが激変してしまう。
古代より、神に代わって「運命の意志」を実践してきた
秘密暗殺組織"フラタニティ"の一員として迎えられた彼は、
やがて新しい世界で戦い抜く決心をする――」

----このウェスリーというのがマカヴォイ、
フォックスがアンジェリーナ・ジョリーってわけだね。
あれっ、モーガン・フリーマンまで出てくる。
「うん、重要な位置に黒人の名優。
さあ、そのことと
この<秘密組織><古代からの戦い>などから
何かを思い出さない?」

----あっ、 『ジャンパー』そっくりだ。
あれっ、そういえばロシア映画にも似たようなものがあったような…。
『ナイト・ウォッチ/NOCHNOI DOZOR』 『デイ・ウォッチ』だね。
実はこの映画の監督は
『ナイト・ウォッチ/NOCHNOI DOZOR』が認められてハリウッドに招かれた
ティムール・ベクマンベトフ。
その2作で主演していたコンスタンチン・ハベンスキーも
ネズミを飼うエクスタミネーター役として出演しているよ。
あと俳優では、ぼくの贔屓のテレンス・スタンプ。
もうすぐ公開の 『ゲット スマート』とこの作品。
彼の復活はほんとうに嬉しい」

----ベクマンベトフ監督って、
そのビジュアルも話題になったよね。
「うん。今回もなかなかやってくれる。
オープニング・エピソードからして
銃を構えた男が空を飛ぶといった、
とんでもない映像。
カーチェイスにしても、
その荒唐無稽ぶり、ありえなさぶりは、
この手のシーンを見慣れた人の目をも
見開かせてくれること間違いない。
あと、銃の弾道。
これもオモシロい。
弾がまっすぐ飛ばずに、
前にいる人をカーブして避けて
後ろの標的を撃ち抜くんだ」

----あらら、やりたい放題----。
でも、それはコミックにあるのかもね。
「どうだろう?
ストーリーとしては
それほど新鮮みがない展開。
でも、最初、恋人を友人に寝取られ、
会社では女性上司にバカにされていた
情けない主人公が
最後は凄腕の殺人者になっていく過程は
観ていてカタルシスがある。
この映画、やはりウェズリーを演じたマカヴォイにつきる気がするね」


           (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「でもかなり残酷そうだニャ」もう寝る

※うん。どうやらR指定が付くみたい度

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14 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちは☆ (dai)
2008-09-02 06:59:35
確かにアンジー主演ではないですよね。
全編通してビジュアルに圧倒されました。というかあの弾道は反則ですね(特にラストのアンジー)。
■ daiさん (えい)
2008-09-02 23:08:54
こんばんは。
ありえね~ぶりでは、本年随一でしょう。
あのラストはオイオイって感じ。
映画館では
もしかしたら笑いが起きるかもしれないですね。
Unknown (mig)
2008-09-14 16:59:27
えいさんこんにちは、

これ、期待してなかったけどユーモア効いてて
好みでした
恋人を奪った友人にキーボードでボカンとやったり
上司にズバッと言ったり、弾にメッセージ入ってたり★
デイウォッチも見てみようかな
■migさん (えい)
2008-09-15 10:04:19
こんにちは。
ぼくも予想以上に楽しめました。
ロシアから進出の監督ですが、
自分の個性をうまくハリウッドで生かしたという感じでした。
『デイ・ウォッチ』は
個人的に前作より楽しめました。
オススメです。
ありきたりだけど (たいむ)
2008-09-15 14:28:51
本日もお邪魔します!
ありきたりな展開なのだけど、おかげでアクションを集中して楽しめた気がします。

ヘタレからラストショットのカッコよさ。そうしたギャップも良かったです!
こんにちは! (由香)
2008-09-16 11:35:57
お邪魔します♪
『ナイト・ウォッチ』『デイ・ウォッチ』は未見だったので借りてきたんです。
『2作で主演していたコンスタンチン・ハベンスキーもネズミを飼うエクスタミネーター役として出演しているよ』
そうだったんですか~気を付けて観てみますね♪

マカヴォイは、痛めつけられる役が似合いますね~
で、、、アンジーはSが似合うみたい(笑)
派手なアクションシーンが多くて興奮しました!!
最後の方はちょっと悲しい気分になりましたが、、、面白かったです♪
■たいむさん (えい)
2008-09-16 21:40:37
こんばんは。
この映画をご覧になったほとんどの方が、
あの主人公のことを「へたれ」と
表現されていて……。
似たようなところがある自分にとっては、
やや辛いです(笑)。
■由香さん (えい)
2008-09-16 22:15:07
スゴい。
あの2本をわざわざ借りられたんですか。
ぼくは『デイ・ウォッチ』がオススメ。
クライマックスのめくるめく映像は、
ちょっと見モノですよ。
こんばんは (ノラネコ)
2008-09-17 23:39:29
ベクマンベトフの映画で初めて普通に楽しめたのですが、途中から何だか凄く違和感を感じていました。
ラストカットが決定的でしたけど、これって実は「ファイトクラブ」なのではと思ったのです。
全てがウェズリーの妄想と考えると、シックリ来る気がするのですが、考えすぎでしょうか。
同じ事を思った人は他にもいるらしく、海外のサイトなどを見ると、全部妄想説は結構支持者がいるみたいです。
■ノラネコさん (えい)
2008-09-19 21:58:41
こんばんは。

ぼくも、これまでの彼の作品では
いちばん素直に入っていけました。

『ファイトクラブ』はさすがに思い浮かばなかったです。
妄想説も、どうかなあ。
確かに、彼の現実は今の時代を象徴していて
かなり悲惨だっただけに、
そういう解釈もありかもしれませんね。

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