ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『アイス・エイジ2』

2006-04-09 23:04:03 | 新作映画
----この映画、アニメとしては記録的なヒットを飛ばしているんだって?
「うん。出だしだけかも知れないけど、
『シュレック2』に次ぐ勢いらしい」

----ということはピクサーのアニメよりスゴいんだ?
それじゃあ、観てみたくもなるよね。
「そういうこと。
でも観てみて納得。
個人的には鳴りもの入りだった前作なんか比べものにならないほどよかった」

----どう違うの?技術的に進歩したってこと?
「それはもちろん何年も経っているわけだから進歩がなくちゃおかしいけど、
その作りがより丁寧になっていると言うことかな」

----丁寧になっているって?
「その前にまずキャラクターを振り返ってみようか。
マンモスのマニー、ナマケモノのシド、サーベルタイガーのディエゴ。
凸凹トリオの主人公3匹(?)は同じ。
今回は、その3匹の悩みが強調されている。
過去に家族を失っているマニーは
自分が最後のマンモスではないかと不安と孤独に苛まされ、
おちゃらけ者のシドはもっと周りからマジメに尊敬されたいと願い、
みんなから強く見られているディエゴは水への恐怖と戦っている。
そんな彼らが旅の中で、それらの悩みを克服していくわけだ」

----えっ、また旅するの?今度はなんの目的で?
「じゃあストーリーを簡単に説明しようかな。
『アイス・エイジ2』の背景となるのは、
地球に温暖化の波が押し寄せ、
氷河期の終わりを迎えようとしている世界。
ぽかぽか陽気の中、パラダイス気分ではしゃぐ動物たち。
しかし、そんな彼らを襲う大洪水の危機。
このままだと氷壁が崩れ、谷は水の底に沈んでしまう。
そこで動物たちは水の少ない谷の反対側へ長い旅に出ることになる!」

-----ははぁ~っ。そこに危機また危機が襲うと言うわけだニャ。
「そう言うこと。
上空からはハゲワシ、そして水の中からは凶暴な水棲爬虫類が一行を狙う。
そんな危険な旅の中、3匹はマンモスの女の子エリーと出会う。
ところが、そのエリーは自分をフクロウネズミと思っていた(笑)」

----はい??????
「やはり彼女も幼い頃に家族と別れたんだね。
そこでマニーとエリーのロマンスの行方と言う
もうひとつの物語も立ち上がってくる。
それはともかく、人間の赤ちゃんを届けると言うのが目的だった前作に比べて、
自分たちが生き延びるため、
彼ら自身の旅であるだけに、物語の強度はより強い。
キャラクターも深く掘り下げて描けるしね」

----う~ん。そういえば『ダイナソー』もそんな感じじゃなかった?
「そう言えば、あったね。
確かあれは、恐竜たちが緑の楽園を目指していた」

----隕石が降って燃えあがる大地の映像が印象に残っているけど?
「今回は水と氷。
この映画の魅力は、
氷河期の終わりという、その設定にもあると思う。
周囲は氷壁に囲まれていながら、
スクリーンから、あったかい感じが伝わってくるんだ。
厳しい寒さが生む悲惨さがない。
あったかさ……これってファミリーエンターテイメントでは重要なポイントだと思う。
ヒットしたのもうなずけるね」

----そう言えばドングリを追いかけてばかりのスクワットは?
「前作では最初と最後にのみ登場。
でも、今回はエピソードの合間合間に何度も現れ、
ドングリと空しい格闘をしてみせては
その都度、場内に爆笑の渦を巻き起こしてくれる。
彼のショートストーリーは本筋の合間の箸休めでありながら、
ある意味、本筋以上にオモシロい。
彼の<活躍>を観るためにもパート3を期待したいな」

                  (byえいwithフォーン)

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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
どんぐりころころ♪ (にゃんこ)
2006-04-23 23:24:36
どんぐりだけを追いかけて○○年~♪のスクワット

冒頭から、こんなにたくさん出演シーンがあるなんて

すっごく、うれしかった猫は次回も彼の活躍を期待しています。

今回ミュージカル好きとしては、コンドルくんとミニナマケモノのシーンは

スクワットにはかなわないけど、かなりのお気に入りシーンになりました。
返信する
■にゃんこさん (えい)
2006-04-24 22:26:57
こんばんは。



スクワット、よかったですよね。

『1』の予告編で使われていた頃には、

ここまでビッグなキャラになるとは思ってもいませんでした。

セリフはないのに、あそこまで笑わせられるというのは、

サイレントスターの素質ありってことですね。(笑)
返信する
ご迷惑をおかけします (冨田弘嗣)
2006-04-24 23:41:31
いつもトラックバック、ありがとうございます。URLを変更致しました。ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願い致します。 新たしいURLは http://tomy-movie.no-blog.jp/eigahyouron/です。 映画評論家人生 冨田弘嗣
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■冨田弘嗣さん (えい)
2006-04-25 22:57:28
了解です。



また、遊びにきてくださいね。
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こんばんは (ノラネコ)
2006-05-06 01:46:13
ワーナーカートゥーンみたいな楽しさがありました。

正直お話的には甘い部分もあったけど、まあ楽しいから良いかなと思っちゃう作品ですね。

とりあえずスクラットのエピソードだけでも見る価値ありですね。

3も期待できそうな終わりでした。
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■ノラネコさん (えい)
2006-05-07 14:05:03
こんにちは。



ワーナーのカートゥーンですか?

ぼくはむしろ『チキン・リトル』にそれを感じました。

スクラットの使い方は、前作より遥かに効果的でした。

『3』も、できるんじゃないかな。楽しみです。
返信する
メッセージありがとうございました (かめ)
2006-06-06 12:21:35
返TBとメッセージありがとうございました。

アメリカの観客にも、大うけのスクラットでした。
返信する
■かめさん (えい)
2006-06-06 22:00:38
先日、『カーズ』を観たのですが、

その前に一部が紹介された

来夏公開のピクサー作品に、

スクラットそっくりのキャラがいました。

ピクサー、ちょっと意地悪してるのかな。
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